運動強度の設定について
カルボーネン法で定義されるような運動強度の設定方法は以下。
で、このMaxHR-MinHRをHeart Rate Reserve (HRR) と呼んで、
このHRRが%VO2maxとほぼ一定の値を示すという知見から、%VO2maxで指定されるようなトレーニングを行う際に、HRRを指標にして計算を行ってきた
たとえばダニエルズのEペースは%VO2maxでは59-74%なので、
max 200, min 40のひとにとっては、136-160くらいで運動を行えばいいことになる。
で、こんな論文が出ている。
"Heart rate reserveは%VO2maxではなくて、%VO2reserveに等しい"
という論文である。これが1997年代に出ている。
ただし、これがそこまで問題ならないのは、VO2maxが安静時のVo2が3.5 ml/kg/minとかで、HRRとか気にして練習しだすようなアスリートはほとんどVO2 maxが60とか超えてくるので、安静時の心拍数は小さな値となるので問題が無い、ということになります。
じゃあこの差異が問題なってくるのはどの時でしょうか?
ということで低い運動強度で運動する時に問題になりそうですね。
まぁ、実際にはHeart rate reserveを意識して運動するときは大抵高強度練習なので、あまり問題にならないということですね。
ちなみに、小学生レベルの計算ですが、最大心拍数に対する割合と予備能に対する割合で差異についても考えてみると、
ということでHR minが大きければ大きいほど (はじめたばかりであればあるほど)、kが小さければ小さいほど(運動強度が小さければ小さいほど)問題になってくる(=強度が充分確保できていない)。
うーん、これも問題にならならそうな気がしますね。