おもしろく、を求め続ける意思「谷川俊太郎 絵本★百貨展」
「谷川俊太郎 絵本★百貨展」
PLAY!MUSEUM(東京都立川市)で、
2023年4月12日(水)~7月9日(日)の期間、
「谷川俊太郎 絵本★百貨展」が開催されている。
https://play2020.jp/article/shuntaro-tanikawa/
心地よく騒がしい美術館
美術館公式HPの「子どもから大人まで誰もが楽しめる美術館」との言葉どおり、
子どもも大人も入り混じって、美術館らしからぬ、心地よい騒がしさのなかで、様々なことを展示から感じて楽しむことができた。
なによりも、「おもしろく」
印象に残った展示は様々あるが、
企画展示ポスターの「美しいより、おもしろく。意味があるより、おもしろく。」というコピーが最も印象的だった。
つよい意思を感じて、ぐっと掴まれた。
死をテーマにした『ぼく』や『かないくん』といった谷川作品の前に立ったとき、「おもしろく」というスタンスを取れるか。
私はそれらの展示の前で、絵の美しさに目をこらしてみたり、テーマやストーリーの意味を探ろうとしてみたりした。
もちろん、それはダメなことではないと思う。
でも、
日々の生活で、ここにない美しいものを探しだそうとジタバタしたり、やっていることの意味を見出そうと頭を悩ませたり、常にしちゃってないだろうか。
美しさや意味を求めることが、基本スタンスになってはいないか。
もしも、日々の基本的なスタンスとして、「おもしろく」を取れたら、今より単純に心楽しくいられるんじゃないだろうか。