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21歳大学生、ネパールの田舎に行く
今年の夏ネパールへ行きました。人生初のひとり海外、2週間の旅の記録です。
めっちゃ大きい野生動物が見たい
旅の動機は、ふと「めっちゃ大きい野生動物が見たいなあ」と思ったことでした。大学3年生の夏休み、本来なら就活に勤しむべき時期ですが思い立ったが吉日。ボランティアという形でネパールにイッカクサイを見に行くことにしました!
いざネパールへ
ネパールへは成田空港から週に1本直行便が出ています。そのフライトを予約したのですが、渡航の1週間前になぜか一方的にキャンセルになってしまいました。仕方なく香港経由でネパール唯一の国際空港、トリブバン国際空港へ向かいました。ちなみに香港国際空港のスタバはフード一つ買ってJCBカードで支払うと好きなドリンクを一つ無料でGETできちゃうのでお薦めです。(ただ香港は物価も高いので、なんだかんだ日本で買うのとトントンくらいになります。クレカの請求見たらベーグル1個分で1200円で驚愕でした。)
ネパールと日本の時差は3時間15分。ネパールは標準時差を15分単位で設定している唯一の国です。ネパールに着いたのは現地時間で午後11時だったので、時差ボケでめっちゃ眠かったです。初日はカトマンズ市内のホテルで即寝でした。初めてのひとり海外で緊張していましたが、疲れと時差のおかげでよく寝られました。
野生動物の宝庫、チトワン国立公園
今回の旅の目的地は、首都カトマンズからバスで7時間。ネパール南部、インドとの国境付近に位置するチトワン国立公園です。チトワン国立公園には、イッカクサイ、ベンガルトラなどの絶滅危惧種をはじめとする多くの希少な動物たちが生息しています。
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カトマンズからチトワンは距離にして200kmほどです。通常なら5時間程度で行けるのですが、ネパールはなんせ道が悪いので7、8時間かかります。道中ではヒマラヤ山脈が見れたりして、なんだかんだバスに乗っている時間はあっという間に過ぎました。
滞在先はチトワン国立公園近くのホテルです。チトワン国立公園に流れこみ雄大な自然を作り出している大河・ナラヤニ川を一望できる素敵なホテルでした。
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夜はサイやトラ、ワニがホテルの近くをうろつくらしく、外に出ないようにと言われました。ドキドキ…
サイとの出会い
ボランティアの主な仕事内容は、チトワン国立公園内の見回りを兼ねた生息調査です。ジープで公園内を見回りながら、見つけた動物の種類と数を時間とともに記録していきます。
チトワン国立公園には450種を超える鳥類が生息しているので、出会う動物のほとんどは鳥類です。英語で次々に教えられる鳥類の名前を聞き取るのに苦戦しながら、いつサイと出会えるのかワクワクでした。
ボランティアに参加して1週間が経った頃、その時は突然にやってきました。ジープの行く手に大きな岩がぬっと現れたのです。一緒にジープに乗っていた自然保護スタッフさんが嬉しそうに
「Rhino!」
と小声で叫ぶのを聞いて、
ようやく目の前の岩みたいなものがサイだと分かりました。
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サイを刺激しないギリギリの距離まで、ゆっくりと近づきます。サイはこっちを見てはいるものの、興奮したり怒ったりする様子はありません。至近距離でじっくりとサイを観察することができました。装甲のような皮膚、くるくると回る三角コーンのような耳、体に見合わないつぶらな瞳。大きな足で静かに土を踏みしめ、草木の間に消えていきました。
かっこよかった…
サイに出会えた感動でしばらくぼんやりしてジープに乗っていると
さらなる出会いがありました。
5分後に親子のサイが目の前に現れたのです!
記事のサムネの写真が親子サイです。
手前がお母さん、奥の後ろを向いているのが子供のサイです。
母サイは、ジープから子供を守るようにじっとこちらを見つめてきます。一方子供は、こちらのことは意にも介さず草を食べていました。背中に乗って、皮膚の間の虫やごみを取ってくれる鳥を嫌がって、時々走り回ります。かわいい…
ひとしきり写真を撮ったり観察したりして、
お母さんのストレスにならないよう、ゆっくりと離れました。
大満足です。
天国に来た
ある日の夕暮れ、ジープで国立公園内を走っていると絶景に出会いました。
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チトワン国立公園の草原には、とても背の高いエレファントグラスという草が群生しています。そのエレファントグラスが、夕日を浴びて銀色に光っていたのです。
ジープはこの草をかき分けて進んでいくので、ジープの通り道には綿毛が巻き上がります。その綿毛もすべて銀色に染まって、雪が舞っているようでした。一生忘れられない光景です。
天国がこんなところだったらいいなあ
旅を終えて
2週間の滞在中、6頭のサイ、亜熱帯らしい色とりどりの鳥たち、絶滅危惧種のワニなど、たくさんの動物を見ることができました。
大好きな野生動物を至近距離で見られたことはもちろん、未知だったネパール文化と出会えたこと、ひとりで海外を渡り歩けたことなど、旅で経験したすべてが宝物です。
これからも日本にはいない野生動物を求めて世界中を旅していきたいです。次なる目標は、フィンランドへムースを見に行くこと!
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