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ワードマーダーミステリーという企画を遊んだ

※こちらの記事では各ゲームに関しての「ネタバレ」は存在しません。企画の概要や、それを体験したということを綴ろうと思います。

「ワードマーダーミステリー」とは?
概要は上記のとおりです。企画のていとしては、「ワードウルフ」的なシステムを利用した複数作家によるオムニバスマダミス。
レギュレーションとしては

◆シナリオ概要
・人数:4人用(GM不要)
・プレイ時間:1時間~2時間
・システム:カード無し

というもの。
また、各作品はBooth経由でダウンロードできるが、マーダーミステリーアプリ「ウズ」との連動もしているため、遊びやすさを大幅に軽減しています。自分たちは、ディスコードでの通話、PDFなどのやりとりで進行しましたが、PCなどを使えない人にも参加できるようになっているのも良いですね。普及に一役買ってほしい!
自分は、元々はそこまで遊ぶ予定はなかったのですが、知り合いにお誘い頂き、遊ぶことになりました。それも全て発表された段階で全てをプレイし終わるというもの。発表期間は6/7~13ですが、犯人当て企画自体は7/31までなので、そんなに急いで遊ぶことも無いのですが、プレイ人数も一緒なので、集まれるときにやった方が良いということでした。一気に遊んだからこそ、という部分もあるかもしれませんが、思ったこと・今の気持ちを残しておこうと思います。

■自分が遊ぶゲームの選定方法

本題に入る前に少しだけ事前に説明してきたいことがあります。普段、自分がゲームを遊ぶ際には下記のようなイメージです。

・信頼できる方からのお誘い
・話題作
・少人数作品
・目についた面白そうなテーマ

上から順に優先順位が高く選別して遊ぶことにしています。
まず先人の方々がたくさんいらっしゃるので、そのおすすめやお誘いは大事にしています。また、ギミック・テーマなどでの話題作はなるべく抑えます。それ以外は特段選択肢は少ないため、少人数作品は人をフットワーク軽く集められるのでプレイしがちで、あとはテーマが楽しそうかで選んでる気がします。
これを踏まえて、以降の記事を読み進めてください。

■ぶっちゃけた感想

面白かったです! 企画としての勝利という部分はとても感じられたので、そこについて挙げていこうと思いますが……

①「遊ぶ」ことにも「目的」が生まれる
②新たなゲームとの出会い
③達成感を味わえる

という二つの要素がありました。

①「遊ぶ」ことにも「目的」が生まれる
個別のゲームに関しては言及しませんが、それでもマダミス自体を「楽しむ」こととは別に、まずは「遊ぶ」というお題目を与えてもらえることで、別軸での楽しみが生まれているのがとても良いです。
ミクロ視点では「各ゲームをプレイする」、マクロ視点では「どれが仲間外れかを探す」という、軸の違い楽しみ方が追加されていることになります。普通に一つのマダミス作品を遊ぶだけではないというだけで、これは企画の勝利なんじゃないかな……と実感しました。

②個々の面白さの比較が生まれ辛い
様々な作家が参加している以上、個々の作品に対して「合う・合わない」ということは発生しました。
実際に個人的には「好き!」というものもあれば「これは……」と思ったりするものも……(笑) でも、そりゃそうですよ、趣味嗜好は千差万別ですし、その卓やメンバーでも展開や印象は変わってきます。マダミスにおいてそういった感情を持つことは多々あり、気持ちが引きずられることもあるんですが、今回は前項の要素もあり、次に気持ちを切り替えやすかったです。
また、自分が普段遊ぶ作品指針とは異なる作家さんもいたので、そういった作家さんの作品に出会えたということはとても有意義でした。

③達成感を味わえる
自分たちは固定メンバーで7つの作品を一週間以内にやりきりました。それだけで一緒に物事に挑戦したという「達成感」を味わえることができました。一般的なTRPGのキャンペーンシナリオとか、ボードゲームのキャンペーンモードのあるレガシーゲームとか、そういったものに近い感覚があります。本来であれば、それは一貫した流れやゲームデザインが必要とされるものですが、今回は「テーマ」を与えるというポイントに注力し、別々で作っているにもかかわらず企画として成立しているのが良いと思いました。

■他の企画としての転用

自分も実は少しだけ似た企画を進めていたりします。まるっきり被るわけではありませんが、被る要素も多かったりするので一考しなければ、と思っているわけですが、参考にさせて頂こうと思いました!
また、マダミスじゃなくてもこういった企画はできそうですよね……ボードゲームやカードゲームでやるとかもありかなぁ……と思ったんですが、よくよく考えてみるとボードゲーム界隈だと、同人ゲームでの「500円ゲームズ」企画や、ワードゲームだけを集めた「World Word Game Festival」など、何かしらのテーマや規格を制限することで、それを楽しんでもらうという企画はあるんですよねぇ。
今回の企画が秀抜だったのは、期間を設定し、マダミスというブラックボックス的な部分を活かしていたからなのではないかな、と考えます。加えて、同じ「テーマを探す」「仲間外れテーマを探す」というゲーム要素、プレイ人数・カード無しといった遊ぶためのガワを整えるということをした連続性を生むことも功を奏しているのでは、と。

という感じでした。
まぁ、もう少し日を置いて落ち着いて俯瞰して考えてみたりしても良いですが、とりあえず遊んだ結果の勢いで思ったことをメモするように書いてみました。
7作品を一斉にプレイするというのも一般的ではあまりなので、この遊び方はマダミスをガチでやっている方々向けのプレイ方法になってしまうかもしれません。それでも、中途半端には遊ばずに全部を遊ぶことをお勧めします、達成感大事。そもそも無料でこれを体験できてしまうというのが、価格破壊だよなぁ……とは思うのですが、面白かったりしたら各ゲームには投げ銭用の記事等あるのでそういった形で支援するのも良いと思います!


また、個人的には「マダミスとは何か」ということを考える良い機会になりました。感謝!

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