過去想い
いろんなものを食べるたびに
様々な場所に出かけるたびに
可愛い小物を見るたびに
喧騒の中を通るたびに
彼女の面影を見つけては
あの頃を思い出して
泣きそうになることがある
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
石森:◯◯く〜ん、お待たせ
君はいつも笑顔で僕の名前を呼んでくれた
石森:どう、、、かな?
石森:ほんと?、、やったっ!
石森:………だめ?
僕の何気ない言葉に一喜一憂していた
石森:具合悪くない?
石森:大丈夫?
どんなに些細な不調にも気付いてくれた
石森:無理しちゃだめだよ?
石森:えへへ〜、よかったぁ
石森:自信作なんだぁ〜
石森:む〜、もう一回!!
石森:大好きだよ///
石森:◯◯くん
石森:◯◯くんっ!
石森:◯◯くん///
行く場所、食べる物、買ったもの
石森:えへへっ、呼んだだけ〜//
石森:美味しいーっ!
石森:◯◯くんも食べる? はい、あ〜ん
石森:可愛いぃ〜っ
石森:おそろい、、、だねっ///
この街には君との想い出が多すぎる
何処に行こうが
どう過ごそうが
君の面影が過ぎる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
??:◯義兄?
◯◯:っ、ごめん理子
理子:………璃花ちゃんのこと?
◯◯:…違うよ、ちょっとぼーっしただけ
ちょっと間が空いたけど、誤魔化せた……はず
義妹も、君と同じように些細なことに気付く
理子:そう?………フフッ、美味しい♪
◯◯:そっか、良かった
フロートジュースを飲む?食べる?義妹を見て微笑む
これは…誤魔化せたかな?
大丈夫、もう乗り越えたんだから
理子:嘘、だよね?
だけど
◯◯:ッ?!
不意の一言に、次は取り繕えなかった
理子:わかるよ
カフェは閑散としているも
人がいないわけでは無かったが
人目を気にせずに義妹は
僕を引き寄せて、抱きしめてくれた
理子:りーの前では、隠さなくて良いよ
◯◯:ち、違う、本当にぼーっと…
それでもなお誤魔化そうとしたが
理子:目が、寂しそうだった
理子:ここじゃないどこかを、見てた
義妹の言葉で、できなくなった
◯◯:…………ぁ“
堪えていたものが、ポロポロと溢れだす
理子:りーも、璃花ちゃん好きだったもん
理子:だから気付くよ、◯義兄が我慢していることくらい
違う、今日は
◯◯:ゴメン……ぅ”
こんなつもりじゃ
理子:うん
なかったんだ
◯◯:ゴメン……
支えてくれた
理子:うん
お礼を
◯◯:やっぱ…まだ
言うつもりで
理子:うん
それなのに
◯◯:璃花に……
やっぱり
理子:うん
無理だ
◯◯:会いたい……
そして
理子:りーも……会いたい
二人で2度と叶わぬ願いを、口にする
神様…僕は何か気に触ることをしましたか?
なぜ、僕から璃花を奪ったんですか?
確かにまだ子供かもしれない
だけど、子供ながらに
愛していたんだよ
永遠に護る、って
誓ったんだよ
それなのに
なんで、奪うんだよ
返せよ
返してくれよ
僕はどうなっても良いから
彼女を
璃花を
◯◯:っ“……ぅぁ”……ゥ“ゥ”……”
返せよ
理子:(あと少し…もう少しで……)
Fin
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