ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏、米保健福祉省長官候補として上院財政委員会を通過
ドナルド・トランプ前大統領により米保健福祉省(HHS)長官に指名されたロバート・F・ケネディ・ジュニア氏の承認手続きが前進した。2025年2月4日、上院財政委員会は党派ラインに沿って14対13の賛成多数で同氏の指名を承認し、上院本会議での採決に進めることを決定した。
財政委員会での審議は2回にわたり行われ、ケネディ氏の過去の発言、特にワクチンや公衆衛生に関する見解をめぐる厳しい質疑が交わされた。共和党のビル・キャシディ上院議員(ルイジアナ州)は当初懸念を示していたが、健康的な食品の推進や「プロ・アメリカン」な政策の推進といった共通の優先事項についてケネディ氏から保証を得たことを受け、最終的に支持に回った。
ケネディ氏の指名は、ワクチンへの懐疑的な姿勢や健康情報に関する過去の発言をめぐり議論を呼んでいる。審議の中で同氏は、公衆衛生政策を遵守する姿勢を強調し、懸念の払拭に努めた。一方で、民主党側からは依然として懸念の声が上がっており、今後の政策運営に対する不透明感は残る。
今後、上院本会議での採決が行われ、単純過半数の賛成で承認される見通しだ。現在、共和党が多数派を占める上院の構成を考慮すると、ケネディ氏の承認はほぼ確実とみられる。