
JPMorgan、DEIプログラムの見直しへ 効果の低い施策を削減も多様性支援は継続
JPMorgan Chaseのジェイミー・ダイモンCEOは、一部のダイバーシティ・エクイティ・アンド・インクルージョン(DEI)プログラムの支出を削減すると発表した。ただし、黒人、ヒスパニック、LGBTQコミュニティとの関与は継続する方針を強調している。
ダイモン氏は、DEI施策の効果を評価する重要性を強調し、実質的な成果を生まないプログラムは縮小または廃止すると述べた。一方で、JPMorgan Chaseは引き続き低所得地域への支店開設や金融教育の提供など、地域社会の支援活動を進めるとし、多様性の推進そのものを否定するものではないとの姿勢を示している。
この決定は、企業のDEI施策に対する監視が強まる中での対応とされる。近年、一部の活動家グループが企業に対しDEI戦略の再評価を求めており、また最近の大統領令の影響もあり、企業の多様性関連支出の見直しが進んでいる。