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鳥インフルエンザによる卵価上昇、政府が対策を強化


江藤拓農林水産大臣は、卵の価格上昇について鳥インフルエンザの影響を指摘し、さらなる感染拡大の防止に努める考えを示した。

今シーズン、鳥インフルエンザの発生により、国内で殺処分された鶏の数は累計で700万羽に達し、そのうち採卵鶏は629万羽を超えている。この結果、卵の供給量が減少し、価格の上昇が続いている。現在の価格推移から、市場関係者の間では、過去に記録した1キログラムあたり350円の高値(いわゆる「エッグショック」)に再び達する可能性が懸念されている。

農林水産省は、鳥インフルエンザの被害が深刻な千葉県と愛知県に現地対策本部を設置し、副大臣や政務官を派遣するなど、現場との連携を強化している。さらに、感染拡大防止のため、消毒液や資材の円滑な供給を進め、養鶏農家への支援を強化している。

卵価の急激な上昇を抑えるため、農林水産省は養鶏業界と緊密に連携し、発生していない地域からの卵の融通や、飼養期間の延長を要請している。これにより、供給量を維持し、市場の価格安定を図る狙いがある。

江藤大臣は、「引き続き鳥インフルエンザの発生を抑え、業界と連携して市場価格の上昇を抑える努力を続ける」と述べ、政府として対応を強化する方針を示した。

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