ONE REPORT:エリア別、赤いきつねと緑のたぬき…と?
言わずと知れたマルちゃん(東洋水産)の代名詞とも言える商品ブランド「赤いきつね」と「緑のたぬき」。
うどん・そばのインスタント麺といえばこれ、というほどの知名度を誇っています。
そしてこれは有名な話ですが、関東と関西で風味を変えて、各エリアに合わせた商品を展開されているとのこと。
エリアに合わせて同じ名称の商品の味を変えている企業は、有名どころではマルちゃんくらいなのではないでしょうか。
さて、このユニークな商品戦略である「味の違い」は、売れ方にも違いが出るのでしょうか??
ということで、今回はONEのレシートデータを用いて、エリア別の赤いきつねと緑のたぬきの購入数割合を確認してみました。
集計対象は以下の通りです。
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全国:赤いきつねが優勢
全国のレシート枚数では、赤いきつねが6割、緑のたぬきが3割6分といったところ。
赤いきつねが優勢です。
赤いきつねはうどん、緑のたぬきはそばですが、その辺りも影響しているのでしょうか。
さて、知りたかったことは全国ではなく各エリア。
日本全国エリア別で上記のシェアを見てみます。
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全国どのエリアでも赤いきつねが優勢
ONEユーザーの購入傾向としては、どのエリアでも概ね6〜7割が赤、3〜4割が緑という結果でした。
うどん県や、関東関西の味覚の違いで、どちらが好みなのかが変わってくるかと想定しましたが、実際は全国どこでも、赤いきつね > 緑のたぬきという結果でした。
さて、この割合が少し緑側に寄る時期があります。
お蕎麦を食べる時期といえば年始です。
2020年1月のみに絞った全体のデータを見てみると…
36%ほどだった緑のたぬきが45%ほどと、1割近くも構成比が大きくなっています。
年越し蕎麦、一人暮らしの筆者であっても、年越し蕎麦は食べたいもの。
カップ麺であっても、文化に乗りたい・あやかりたいと思う気持ちが、上記のような割合を作るのではないでしょうか。
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きつねとたぬきの「かすがい」になるか?:赤いたぬき
さて、グラフを見ていて鋭い方は数%グレー部分があることにお気づきかと思います。
赤い…きつね…緑…たぬき…そんなキーワードで集計をしていて、「赤いきつね」と「緑のたぬき」以外の商品が抽出されることがあるのか、不思議に思う方もいらっしゃるでしょう。
その疑問への答えがこちらです。
そう、2020年5月に満を辞して発売された合いの子商品「もっと赤いたぬき天うどん」です。
(なお2019年5月には、赤いたぬき天うどんが先んじて発売されています。)
赤いきつねと緑のたぬきの人気勝負で、赤いきつねが勝利したことをきっかけに、同社が限定発売しているコンビネーション商品です。
赤いきつねのうどんに、緑のたぬきの天ぷらが乗っているこの商品、、、筆者はまだ口にしたことはありませんが、食べてみたいという気持ちがそそるコンセプトです。
赤いきつねが優勢とはいえ、緑のたぬきの存在があるからこそ、この2商品のブランドは強固になっていると考えられます。
是非今後も切磋琢磨して、美味しいインスタントうどん・そばを食べさせていただきたいと思います。
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いかがだったでしょうか?
ONEでは、毎日全種類のレシートをユーザーの皆さんから買取り、回答いただいたアンケートの情報と併せて、多くの情報を分析しています。
今後も引き続き、データを分析・公開していきます。
もしこちらの記事で興味を持たれた方は、こちらよりONEをインストールできますので、ぜひ一度「画像撮影がお金に変わる体験」をお試しください。
弊社のデータを元に分析されたい、またはユーザーの皆さんとコミュニケーションを取りたい企業の方がいらっしゃいましたら、Webページをご確認いただくか、直接こちらまでご連絡ください。
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