ONE REPORT:【勝手に効果測定】ポケモンエコバッグ施策の効果
皆さんは8/7〜、セブンイレブンが実施していた「ポケモンエコバッグ」プレゼントキャンペーンをご存知でしょうか?
至ってシンプルでわかりやすい施策。
2020/12/25公開予定、ポケモンの新作映画「劇場版ポケットモンスター ココ」をモチーフとしているようです。
※以下はセブンイレブン公式のキャンペーン紹介画像(キャンペーン終了のためか、現在URLは閉じられています)
さて、よく見るこういった施策ですが、実施することによる効果・メリットはどれくらいあるのでしょうか。
筆者、上記のエコバッグが欲しくて探しに行きましたが、8/7のAM11:00時点で数店舗めぐり、配布終了という悲しい状況になったほど。
ポケモンというキラーコンテンツの強さを踏まえると、かなりのインパクトがあるのでは…と予想できます。
ただし、各店舗限定100名という配布数の少なさはあるため、これくらいの規模の施策を実施した場合、どの程度の効果があるのか、気になります。
如何にONEとはいえ、IPやアライアンス等における企業間の金額感は想定できません笑
ですが、ONEが保有しているレシートデータからは、レシートの購入日時・購入時間を確認することができますので、そこから消費者の行動推移は想定できるはず。
ということで、今回は「ポケモンエコバッグ施策」におけるセブンイレブンの集客効果、効果測定をONEデータを使って勝手に実施してみることにしました。
確認するデータは以下の通りです。
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結果:8/7のみ効果あり
上記は大手4社のレシート枚数を100%としたときの各割合です。
各線は10%ごとの線なのですが、前後の日付では、4割台だったセブンイレブンが、施策を開始した8/7だけは5割を超えています。
そしてファミリーマート・ローソンが2割台前半と、競合2社からシェアを奪っているように見えます。
ただ、上記だけですと「ちょっとした違い、誤差誤差」と言われてもギリギリ納得できてしまうかもしれないくらいの差分です。
そこで、時間単位でも確認してみることにしました。
すると…
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結果詳細:日替わり0時、一気にドカン!
上記は8/6 16:00〜8/8 3:59までのレシート枚数シェア、4hごとに区切って集計したものです。
上記グラフを見れば一目瞭然、8/7になった直後の4hは、セブンイレブンのレシート枚数の割合が他社シェアを奪っている様子がみえます。
この日この時間に開始された、それだけのインパクトを与えられる施策は「ポケモンエコバッグ」以外には見当たらず、上記のシェア奪取分がこの施策における集客効果と言えるでしょう。
ホットスナックなど、商品ごとに好き好きがあるとはいえ、食事や日用品など、低コミット商品を購入することの多いコンビニ。
こういったインパクトのある施策を実施すれば、競合コンビニのシェアを奪うことは容易にできるということがはっきりと現れたということでしょう。
ただし、各店舗100名限定という枚数制限のせいか効果は長続きせず、8/7の12:00頃には早々と落ち着き、元の水準に戻っています。
国内20,000店以上の店舗をもつセブンイレブン = 200万枚用意されたことになりますが、そのほとんどは初日、、、というか、初日が始まった深夜帯に配布されたのではないでしょうか。
これが各店舗10,000枚だったらうまくいく、なんてことはないと思いますが、この勢いをみる限り、もう少し多くても良かったのかもしれませんね。
短い時間とはいえ、恐ろしいほど効果が見えた、ということが結論と言えます。
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施策目標は集客?プロモーション?
この施策の最優先目的が「集客」であれば【効果は絶大だったが、配布枚数は圧倒的に少なかった】という結論になるでしょう。
(…はたまたその裏、
と、セブンさんが環境問題をwitに解決しようとしたのかもしれません笑
それでも枚数は少なかったと言えるでしょう。)
翻って(任天堂?GAME FREAK?側の)プロモーションがメインであった場合、「初日で配布終了するほど人気だった」という事実そのものが追加プロモーションになりますので、今回の枚数はちょうど良かったと言えます。
実際のところ、Twitterでは8/7「 #セブンイレブン 」が上位に上がって来ていましたし、SNSの盛り上がり方を含めた結果をみる限り、後者のプロモーションが目的だった、と考えるのが妥当でしょう。
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ちなみに、エコバッグ実物はこんな感じ
袋入り
出すとモンスターボールは外側へ
表面はピンクのセレビィとおやすみピカチュウ
サイズは大きめのためコンビニ以外でも使いやすく、かわいい絵柄ですが使いやすい色味なので、どこへの買い物でも持っていけそうです。
今後、筆者も活用させていただきます。
さて、筆者の入手までの流れは、
という流れ。
まさにグラフで見た通り、
12:00前はいくつもの店舗ですでに配布が終了しており、ゲットした店舗でも「あと数枚しかない」とのこと、深夜から朝にかけて大半がはけてしまった様子でした。
実際のところ、本施策のご担当者が何を目的にされていたかは想像の域を出ませんが、n=1の体験も含めた【勝手に効果測定】の結論としては…
と言えるものでしょう。
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いかがだったでしょうか?
ONEでは、毎日全種類のレシートをユーザーの皆さんから買取り、回答いただいたアンケートの情報と併せて、多くの情報を分析しています。
今後も引き続き、データを分析・公開していきます。
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