おやすみなさい
目に見えないもの形のないもの
ただみすごせないものでもあるよね
心の隙間であったり
ほどけそうな糸の端くれだとしても
そこにぶら下がって
少しの栄養をもらって
また明日も元気に生きていける
そんな気がするんだ
君の音は寝かしつけの時に
決まって鳴り出す
オルゴールの音によく似ていて
ノスタルジーへ誘ってくれる
紡いだ言霊が
一つ二つ音になって
耳まで波打ちながら
泳ぐように滑らかに
瞼を閉じるとそこは
ファンタジックなアトリエ
絵本が幕を閉じるとき
同時に眠りにつくの
おやすみなさい