心根(こころね)

花の咲かない冬の日は……

心を土壌に見立てる発想は、農耕民族の日本人らしいですね。
心根は、時には本性を指したり、根性を気立てを指したりしますが、何れも心の深い部分の事です。
植物は、根っこさえ枯れなければいつか芽を出し、花を咲かせたり、実を結んだりする事が出来ます。
人の心も同じでは無いでしょうか。
心にも花が咲きます。そして枯れてしまう事も有ります。
其んな時でも、根だけは枯らさない様に、土を耕したり、肥やしを挙げたりする事が大切なのですね。
下へ下へと丈夫な根を伸ばせば、今度は、きっと前よりも素晴らしい花が、咲く事でしょう。

山下景子の『美人の日本語』
による

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