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クラウドワークスやってみた

お小遣い稼ぎになればラッキー感覚で、クラウドワークスで初めていくつかのコンペに参加しました。
稼働して1週間未満のホヤホヤ新人ですが、つらつらと思うことのまとめ。
結論からいうと、う〜んwクラウドワーカーSUGE

はじめに

制作会社時代に出会ったデザイナーさんやライターさんが、未経験でクラウドワークスを経て独立されていて、「へえ〜すごい」って思ったのがキッカケでした。空き時間のお小遣い稼ぎ程度なので、応募ジャンルはバナー作成・ネーミング募集に絞って数件コンペ応募してます。ジャンル絞りは比較的すぐ出来そうだとおもったので。
バナー作成…AD全般・EC運用の素材・スライダーなど
ネーミング募集…会社名・商品名・サービス名・メタ情報など

コンペ形式 ワーカー側からのメリット

発注者側からは言わずもがな。。なので、ワーカサイドから思ったこと。

①バナー構成する必要がほぼない
コンペ提案が見えている状態に限りますが。
バナーの情報整理って意外に時間がかかりますが、コンペ提案が見える状態で他人のデザインを見ると、結局テンションの付け方や情報整理のやり方ってほぼ数パターンなんですよね。
なぜならバナーの限られたサイズでの見せ方は大体セオリーがあるしパターン化できます。絵で見るのではなく要素で見ると早いです。
なので、手っ取り早く構成を少し自分流にアレンジするだけでOKです。時短可能ポイントは時短するに限ります。webならではなの考えですけど。

②ウマイ案件も潜んでる
個人のお小遣い稼ぎという範疇であれば、バナー5000円〜1万はウマイ案件だと思う。 ※注意するのはリサイズ量や今後の流れを要チェックの必要あり
ただ当然ながらウマイ案件には提案量もすごい〜〜。
ということは案件見つけるの面倒な人は、提案数見れば案外さっくり見つかる可能性も。
ちなみに自分の場合は、「応募期限が短い」でソートして楽そうなの選んでます。早く締め切ってお金入ればラッキー。
バナーだと大体1時間前後で作れる場合も多いので、それで採用されて+やり取りや修正で半日と考え、5000円貰えればすごいですよね〜。

③ネーミングの場合
ネーミング募集は同じ人がbotレベルで一気に提案しているのは日常茶飯事です。そしてbot系達は多く、もちろん他のネーミング案件にもいます。数うちゃ当たる戦法、すごいなぁと。
ネーミングってパソコンの前にいなくても出来るので、誰でも応募しやすいのが良いですね。しかもバナーより高単価案件が多く、採用されたネーミングで修正って基本考えられない気がするのでバナーやロゴよりうまくね?
しかしネーミング提案の場合1000件超えとか平気で行くので、発注者も選ぶの大変そうです。

④他人の提案も見れるので勉強になる
コンペ提案が開示されていると、特にデザイン関連(ロゴやバナーetc )同じ材料で他人が作ったデザインが見れるので、気づきや勉強が生まれます。
それが上手か下手か置いといて「こういう考えもあるのか」「こういう風にデザインするのか」みたいな。
こういう場面でもないと、同じ材料で他人が作った案件って見れないので何だか新鮮ですね。勉強の一環と考えれば楽しいかも。

⑤パターン化すると楽かも
ある程度自分の中のセオリーをパターン化した素材があれば、ガンガン応募できるので数うちゃ当たる戦法で楽かも。特にロゴ提案だと外から見てて結構思います。
クラウドワークス自体が提案画面で「 提案は何度でも可能です。早めに作品を提案し、修正依頼があった場合はこまめに対応していくことで採用される可能性が高まります! 」と表記しているので、公式で数打て系なのかもですね、サービス自体が質<量的な搾取っぽい闇が見えますな。

コンペ形式 ワーカー側からのデメリット

①なめとんのか案件多すぎる
これに尽きる。なめとんのか案件多すぎて震える。
単純に激安案件・工数と価格があってない案件・地獄案件・謎の上から目線案件・依頼主明らかヤバそうな案件・依頼主何も分かってないだろ案件 etc…
しかし嘘みたいなことにそんな案件でも一定数応募してる人は必ずいるので、人によるのかもですが。
なんか、そりゃ世の中に変なデザイン多いわけだと妙な納得をしたわけである。

②納品になんでpsdやaiファイルが必要なわけ?
ロゴ・名刺・webサイトなら分かるけど、なぜバナー提案の納品はほぼ100%psdやaiの原本ファイルを納品しないといけないんですか???????
↑これってやばくない?マジで意味がわからないの私だけですか???
「編集できる状態で」って指定されている場合もあるので、これって文字以外結合してもいいのかマジで謎。採用した後に「ダメです」とかなったら…。
極めつけは「フォントデータも納品」wwwwww
ア ホ
え、仮にモリサワ使ってたらコピーして渡せってことですか???????

ってすごい悪口が出ましたが、基本的に本データ納品ってあんまり考えられません。率直な感想だと技術漏洩です、まぁ制作会社と個人の違いと言えばそれまでですが。
データ渡すと今後勝手に編集して使われる前提だし、どういう風に何が使われるか分からないし、変な話別の会社やサービスに転用される可能性もある。そういう事になっても泣き寝入りなんだろうな。
依頼主からすると不安なので「とりあえず原本データください」っていうのが大半だろうが、普通にそういう事がまかり通るのが怖いし、この依頼主がサービスの外に出た時に同じ感覚で伝えてたらヤバそ。
でもこれってクラウドサービス自体の問題だよなぁ、ぶっちゃけ納品形式に「ai、psd」って項目があれば依頼主はとりあえずチェック入れるだろうし。

う〜ん、やっぱり日本はまだまだデザインに関しては売り手達を存外に扱うことも多いねと実感。

③依頼主のリテラシー低くて怖い
ロゴやバナー作成など、デザイン関連はもうほぼぜーーーんぶワーカー任せ。
・ワーカーが何かのデザインをほぼトレースした場合
・色を変えただけのデザインだった場合
・商用利用不可写真やフォントをもし知らずに使用している場合
などどうなるんだろ って思うこともしばしば。
もし問題が発生した場合、責任の所在はどこにあるのだろうって結構怖い。
依頼主は法人個人両方存在するので、正しい知識や最低限リスクヘッジできる体制がないとなぁとは思うが、難しいでしょうね。
結局は性善説。でしかない。
依頼主も受注者も最低限のルールがないと難しそう。

④コンペ案件が開示されてる場合、パクられ問題
メリット①と見方によっては同じですが当然デザインが見えている以上、「パクリ問題」は発生する。例えば別のバナー提案で使用されたりしたら本人が見つけない限りほぼ無敵状態だし。
デザイナーはアーティストではなく、webは組む作業が多いし、0ベースで自分デザインを考えることはあまりないので、仕方ない話かもですが。
ただコンペ提案が開示されていると、その人の提案文章まで読めるので、明らかに後続の人たちが、ニュアンスを変えて同じようなことを書いてたりしました。微妙な気持ちになりますな。
パクってもいいが本人にバレない程度にオマージュはしましょう。

⑤ワーカーからのデメリットというか、、LPなどのコンペ
LPコンペ、たった数万でがっつり長いのを上から下まで作成しているデザイナーを見ると悲しくなります。この1枚作るのにどれくらい時間かけたのか、とか考えてしまい辛くなります。もう辞めよう、、そういうことは…。
自分の実績作りや練習がてらだと良いと思うけど、「真面目に選んで欲しくて」という理由なら、、精神衛生上良くないし、そんな奴隷みたいな働き方やめてほしいです。
そしてそういう数万でLPコンペ開催する依頼主も消えて欲しい。運営で最低何万とか制限したらいいのにとか思いますね。
5000円バナー案件みたら、リサイズがアホみたいな量で500枚作成?単価10円とかもある。「1枚作るの数秒です」とか書いてたけど、じゃあお前が作れよって思う。まじで個人的には考えられない。
依頼主に依存するけど、やっぱりデザイナーって簡単にできるんじゃないの?ピピッとこれ変えるだけだよ?とか思われてるよね〜。
それはクラウドワークス外でも同じだけど。そりゃあ制作の給料は低いわな。

⑥手数料高すぎ
そのまま。

個人的に思うこと

バナーは数枚提案したのですが不採用でした。採用された他人のバナーを見ると…「だだ、、ダサい…。なぜ負けたのか」って普通に凹みました。リアルに採用されたバナー、制作会社の人に見せたら絶対OKもらえないよ。。
何枚か不採用で思うのは、世の中まだまだコテコテデザインが好きなんだなという新たな気づきが生まれました。
知人の15年くらいフリーランスのグラフィッカー(有名企業のデザインもしてる)人もロゴ提案全滅したとか言ってたので、やや素人っぽい方が受けるのかもですね。ロゴ提案では、依頼主要望に+α (例えば、こうする方が想いがもっと伝わるので)とかすると受からないようで。
しかしロゴ作成だと当たり前にそれはするものなんだけどなぁ。
本来仕事だと言われた通りではなく、その中で情報精査し自分の経験や目でデザイナーとして足し算引き算して作るのが当たり前ですが、クラウドワークスの世界では「お願いした通りしてほしいんだけど?」が圧倒的に多いですね。

デメリットで依頼主について散々ディスったが、ワーカーも結構やばい人たちも多い。お前依頼読んでないだろって人もわんさか。
デザイナーと名乗るも「普通にダサい」「それ標準フォント?」「なんでもnoto芸人」「そのカラー初期パレットカラーじゃね?」「ロゴ提案全部一緒じゃね?」みたいな。
また経験してきた上での偏見ですけど、クラウドワークスで独立した人って変な人多いイメージ。クラウドワークス内のやり方しか知らないからそれを普通に制作会社やクライアントにぶつけてくるけど、ぶっちゃけ通用しない場面が多々ある。ポシャって尻拭いしたことも多々あるので、独立してやっていこうと思うならクラウドワーカー精神捨てた方が良いと思います。(全てがそういう人ではないとわかってますけど。)

あとクラウドワークスはメリットでも触れたけど、コンペに関しては「数打てばそのうち当たる」戦法が主流なので、いかに時短で作成できるかが鍵です。なんかそこに考えや想いをいくら乗せても、あまり意味ないイメージ。悲しい。

依頼主「あ〜なんか美味しいもの食べたいわ」
ワーカー「はい ドーゾ!」
→それだけのコミュニケーションの世界で成り立ってる印象。

依頼主「美味しいもの食べたいわ」
ワーカー「はい ドーゾ!この料理はXXXXというもので、YYYYYという背景からこのような料理を作りました」
→が、本来の仕事やデザインだと思うけど、クラウドワークスの世界においては全然ないですね。
コンペじゃなくてスカウトや直通案件だと存在するにでしょうけど。

感情というかこだわりすぎるのも良くないなぁと反省です。自分の中できっちり線引きしてそれに順応していく努力が足りないですね。
「デザインってこういうもの」っていう仕事においての固定概念は、フィールドが違えば勿論違うし、郷に入れば郷に従えですね。反省。

まとめ

クラウドワーカーまじで凄い。尊敬します。押忍。(採用されるコツ教えてください)
いろんな依頼主がいるので偏見はあまりよろしくないけど、クラウドワークスの質<量の考え方や、搾取が横行する場面もあり、コンペでは良いものは生まれないと思われ。
今提案しているものの結果がまだ出てないものもあるし、お小遣い稼ぎになればラッキーなので依頼主を選んで採用されるまではボチボチやってみます〜。それにデメリットをつらつら書いたけど、知らない良いメリットも勿論たくさんあると思うので。
気が向いたら第二弾書こ。

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