寂しいという感情に向き合う

思い返せば自分が高校生や大学生の頃は、寂しくて寂しくて死んでしまうんではないか と本気で思っていた。
寂しくて夜枕を濡らし続けたこともあったし、寂しさで気が狂いそうになったり、いっそ死んでしまいたいと願ったり、よく分からない気持ちをメールにまとめたりして、誰かと付き合っていても心の寂しさが本当の意味で埋まることはなかった。
重症な、、かなり寂しがりだったと思う。依存体質というか。

寂しさを感じないようになった時

大学生の頃も相変わらず寂しさに苛まれていたけど、ある時突然思った…。
寂しいと感じても、誰もどうにもしてくれないってこと。
寂しいと感じても、結局時間の無駄な気がした。
結局のところは自分で折り合いをつけていくしかないから。

誰かと付き合っている時に、
「寂しい」と伝えても<どうして欲しいのか>自分でも分からなかった。
会いにきて欲しいわけでもなく
電話して欲しいわけでもなく
慰めて欲しいわけでもなく…
極度の寂しさと反比例するように冷静な自分もいて。

そんなことに気づいた時「寂しいと感じでも時間の無駄だな、解決できるわけではないし」と結論が出た。
そんなこと思ってももう仕方ないなって。

で、嘘みたいな話で
そこからは寂しさで枕を濡らすことも、寂しくて泣いたり苦しくなることもなかった。

その後、遠距離恋愛の彼氏が出来るが「会いたい」という感情があまり沸かなかった。
むしろ1.5〜2ヶ月に1度会うという間隔に慣れて、楽だとも思っていた。

「寂しくて会いたいよ!」などのドラマや小説のような気持ちもなく
「会いにきてよ!」という気持ちもなく。
「別れ際寂しくて泣いちゃう」ということもなく。
でも本当に好きだったんです。
ただ寂しさを感じないから。

寂しさがなくなると…

嘘みたいに「寂しい」という感情が無くなったので心が安定し平穏に生きていた。

寂しい=邪魔な感情として位置付けていた。
友達や彼氏の「寂しい」という感情が逆にあまり理解できないと言うか、過去の自分を棚に上げて「そんな事思っても仕方ないじゃん!」くらいの事を伝えていたと思う。
だってその感情はどうにも出来ないんだし。

もう私の中で「寂しい」感情はなくなって、世の中の「寂しい」感情は無駄なものだと認定していた。

寂しさが無くなると、心が安定した。
時間を有意義に使えてる気もしたし、友達や恋人関係が楽になった。
呪縛から解かれたような気持ちだった。

そんな感じで、多分10年前後過ごしてきたんですよね。。
なのでもう私の中からは「寂しい」は死んだものだと。

10年後、、、寂しいと感じた

そして、今。大体10年で感情の変化があった。。
寂しいと感じている。。。

それは歳を重ねたからなのか、人生を重ねたからなのかは不明だけど、
結局のところ恋愛と人付き合いに直結している。

数年ぶりに、恋愛的に好きだと感じる人と出会った。
そして自分のネガティブな部分も受け入れてくれるような人、でもずっとは一緒にいられない人。
さよならした後や次の日に、急に襲ってくる「寂しい」って感情。

あぁ…こんな苦しい気持ちだったなぁって久しぶりに思った。
そして年甲斐もなく夜泣いた。ちょっと自分で引いた。

この現象から考察するに
「寂しいという感情は、誰かと一緒にいることで引き起こされる」と思った。

大切な人と一緒にいればいるほど悲しい。寂しい。
声を聞くほど悲しい。寂しい。
優しくされるほど悲しい。寂しい。
悲しさや寂しさは、どうせ別れが来るから。
この時間や感情が永遠ではないと理解しているから。
結局人間も感情も消耗品だから。

「寂しい」は自分の中で無くなった感情ではなくて、単純に辛すぎて向き合えないから無理やり蓋をしていただだけ。現実逃避だったのかなぁと気づきました。

ただやっぱり思うのは「寂しい」って一体何なんだろう。
そしてやっぱり何をしても中々埋まらなくて、寂しさが連鎖するように上手くいかないこと・嫌なこと・辛いことがあると、もう全部まとめて寂しい。寂しさに全てが引っ張られて上手く行っていない気がする。
もう消えたいくらいに。人間関係も仕事も自分自身も全部辞めたいくらいに。
そして当たり前のように、誰も助けてくれず、自分で自分をどうにかするしかない。
なんで人間ってこんなどうしようもない生き物で、感情で、動物で。
消耗品で、誰も理解できなくて。理解してもらえなくて。
自分自身も理解できなくて。

寂しい感情があるから

でもきっとどんな感情も不要や無駄なものではなく。
「寂しい感情」は、子孫を残すためには必要な感情であり、ビジネスする上でも必要な感情であり、人間関係を築くためにも必要な感情であり。

寂しいから、人は求めるし求められるし。
寂しいから、会えた時の嬉しさを噛みしめるし。
寂しいから、会えなくなった人のことを忘れないし。
寂しいから、自分自身が強くなるし。
寂しいから、世の中が優しくなるし。
寂しいから、感情が研ぎ澄まされるし。
寂しいから、情緒があるし。
寂しいから、時間を大切にできるし。
寂しいから、大切できるし。

悪いことばっかりでもない気がする。
そう転じて思うことで、自分自身の気持ちを少しでもプラスへ持っていきたいですね。

所謂<時間が解決してくれる>は真理だし、結局は擦り減る気持ちだと思う。

ただ寂しいと思っている時は、大抵色々なことが上手くいかなくてパフォーマンスも下がっていると思う。
能力は心の気持ちに比例している。
なるべく考えすぎないようにしたいけど。

どうしたってやっぱり自分自身で折り合いをつけていくしかないですからね〜。
だけど少し疲れたなぁ。

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