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回復してきたからこそ気を付けろ!
一昨年の12月に脳梗塞になって1年と少しがたった。
脳梗塞の後遺症の回復は、身体が固まってしまう前の最初の3ヶ月の間に集中的にリハビリをして回復させるのが重要。と、まず最初に教えられた。
固まった身体をほぐすのはそうとう痛いらしいというのを、テレビで見たか何かで読んだかで知っていたので、痛いのを我慢して頑張るのは辛すぎると思い、理学療法士さんや作業療法士さんの言う事を素直に聴いてリハビリに励み、自主トレもせっせと励んだ。相性の良い療法士さんたちのおかげで、病院の誰もが目を見張る回復具合で順調に退院へと向かっていた。しかし、そうそう物事はうまくいかないようで、若い理学療法士が麻痺部分を揉みほぐしている時に激痛が走り、調子よく回復していた肩が痛みで動かせなくなった。その少し前にも、下駄箱に手をついたまましゃがんだはずみで、肩が回らない方向に無理に動いてしまって、少し痛めたばかりだった。
担当の理学療法士がリハビリをしてくれる分には痛くないのだけど、他の人リハビリは全く受け付けられなくなり、それだけ担当の理学療法士の力量がずば抜けていて、今までがラッキーだったみたい。
痛くて動かせないのは回復がストップするのではなく、元の動かない時の状態に戻ってしまう。動いていた部分がまた動かなくかるのだ。せっかく這い上がった奈落の底にもう一度落ちてしまった気持ちだった。せっかくみんなの努力でここまで来たのに、今まで力を貸して下さった方々に申し訳なくてさすがの私もメソメソしてしまった。このままではメンタルが崩れてしまうかもと思う程だった。
痛くない動かし方を探ってとにかく動かし続けるのが重要なのだけど、入院している意味があるのか?と思うようになって結局、主治医に肩肘を専門に見ている整形外科医を紹介してもらう。病院とリハビリをする場を変えて治療する事になり、その後なんとか無事に回復する事ができた。
今では力は強くないものの、日常生活には支障がない。2Kgぐらいなら左手で持てる。
歩く事や身体のバランスも、自分では違和感があるものの、一見したら違和感はないと思う。
脳梗塞の後遺症は100%回復しないというのは重々わかっているが、いま麻痺部分の治療をしてくれている鍼灸師さんと私は、限りなく100%に近い回復を目指して治療を続けている。
脳の疾患なので身体の麻痺意外にも、脳にもダメージがあって、私の場合はとにかく脳疲労が激しい。考えたり、思い出したりといった事は出来るのだけど、脳の稼働時間が極端に短い。ただ、そういった後遺症にも、身体の機能回復がいい影響を及ぼしてくれているみたいだ。
徐々に脳の体力がついてきてくれてくて、1年たった今でも少しづつ脳の機能も回復している。
身体の機能回復が進んだ今、気を付けなくてはいけないことは、怪我と過度な運動での故障。動けるようになると、ついついもう少し頑張ればもっと良くなりそうだと思って無理をしてしまう。それは厳禁!
先日も、おなじ鍼灸院に膝の治療に来ている方が、頑張りすぎて半月板を痛めてしまったそうだ。手術になるかもしれないと…
私も鍼の先生も今年は筋肉つけるぞー!と意気込んでいたのだけど、まずは元気に一日働ける体力をつける事が、出来るようになってから筋トレだね。と、少々クールダウン。
今まで通りの自主トレを続けて、うす皮をそっとはがすような努力を続けようと確認しあいました。
焦りは禁物。
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