専業主婦を夢見て

世間よりひと足早く入った連休も明日で最終日。

いつもなら、家の中のことをあれもこれもやりたいと思いながら、日々の疲れをとるのとなかなか会えない友達に会ったり実家に帰ったりして終わってしまうけれど、今年はどれもできないので、家事がはかどる。

連休前の休日から、家のことをやっていたから、余計にはかどった。目標の冬物も洗ったし、模様替えも終わった。3食ちゃんと器によそってご飯を食べた。

毎日、なるべく洗い物は出さないように、食べる箸で料理するし、冷凍したご飯はタッパーごと食べていた。けれど、この連休中は、菜箸を使って、出来たものはちゃんと器に盛りつけて食べた。食べ終わったらすぐに洗い物もすませた。

(なんだできるんじゃん!)

土日のタイムラインを見てはうらやましいなと思っていたおやつも作った。


毎日8時に売り出すというミシンをアラームかけて起きて、3日目にようやく買えた。これから、10年くらい前に買ったままになっていた生地を使って、ポーチとティッシュケースを作る予定だ。たまにくるこの裁縫熱のおかげで、頭の中でずっと、どんな順番で縫うのかを考えている。

んま手先はあまり器用ではないので、そんなにキレイなものは仕上がらないんだけど…

んで、こんな風に誰も見てないのに、誰のためでもなく、ちゃんと生活してたら、すごく楽しくて、家事が好きだったことを思い出した。というより、専業主婦になりたかったことを思い出した。

栄養と盛りつけを考えた献立と、それに合った食器。無駄なく使う食材。整えられた部屋。清潔なタオル、寝具。手作りのおやつ、手作りの小物。そういうふうにして家族を送り出して、家族の生活を支えて生きていきたかった。良妻賢母って私のためにある言葉だと思ってたのに。

まさかなー
こんな人生になるとはなー

んま、仕事も得意だから楽しくないわけじゃないんだけどさ…

そして、もし結婚して子供がいても、専業主婦になる方が大変な世の中を思うとね…出口先生が教えてくれた戦後の工業中心の日本独特モデルの中で見ていた夢だったんだなぁと…

あと10年時代がちがったら、こんな夢は見なかったかな…

んま今を生きるしかないのでね。湿っぽくなる前にやめます。

でも未だに親世代はこのモデルを目標に生きてるわけで、さけられなかったよねーきっと。

というわけで、家事が好きだというお話。

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