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ルヴァンカップの話

グランパスのサポーターとして書いておこうと思った。
気持ちを高めるために。

グランパス、ルヴァンカップ、で思い出すのは3年前。

天皇杯の優勝は2回ともまだ小学生にすらなってなかった。
リーグ優勝のときは代表戦くらいしか観てなかった。

3年前のルヴァンカップ決勝は、本格的にグランパスを応援するようになってから初めてのタイトルの懸かった試合だった。

当時の心境はあんまり覚えていない。
とにかく「絶対現地に観に行こう」とだけ思って、どうにかしてチケットを取った。ゴール裏。

まだコロナの影響が色濃くあった時期だったから、声出し応援は禁止だった。
グラップと拍手をとにかく全力で!とだけ思っていた。

試合展開の細かい部分もよく覚えていない。
前田直輝のゴールも稲垣祥のゴールも、ゴール裏から見て「こっち側」だったことは覚えている。

試合終了直後は嬉しかったけど、正直なところ普通の勝ちと比べてどう、って感覚は薄かった。
試合が終わって、喜ぶ選手を見て、セレモニーを見て、そのくらいから優勝の実感が湧いた。

さらにその後の帰り道で、明らかにいつもの勝ち試合よりテンションの高いグランパスファミリーたちの流れに混ざって、そこでちょっと泣いた。
あぁ、優勝するってこういうことなんだ、と思った。

自分にとってニュースやWikiの中での出来事だった「グランパスの優勝」が現実としてそこにあった。

そして今年、3年ぶりにそのチャンスに立ち会える。
もちろん決勝の相手のアルビレックスも素晴らしいチームだし、3年前と同じ気持ちになれるかはわからない。
勝負には必ず勝者と敗者がいる。

でも、できればこの3年間で新しくグランパスファミリーになった人たち、その人たちに3年前の自分と同じように「優勝」の空気を感じてほしい。
そしてグランパスファミリーの諸先輩方、自分はまだ1回しか知らないけど、優勝って何度味わっても良いものですよね?

声出しができなかった3年前と違って、今回は声にも気持ちを乗せられる。
喉は枯れても気持ちは枯れない。カスカスの声になってもチャントを歌い続けます。
輝く星を勝ち取るために。

そしてまたあの帰り道の空気を感じたい。

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