
あなたからの返信をこじらせたわたし。
返信。
そう、気になる人からの返信。
これに悩まない人はいるのだろうか。
多分、昔は文通。
そして今はメール、LINE、InstagramやTwitterのDMだっていい。
便利になった分、すぐに連絡を返せるツールが揃いに揃ってる今、この現世。
好きな人からの返事をやきもきしながら待たなくてはいけなくなったこの便利な世の中。
そう、待ち。
なんて不毛な時間だろう。
返信来ないのにInstagram更新してるな。
なんて調べてる私。バカみたい。
だからSNSの交換は好きな人としなくて良いと思ってる。
知らない方が良いことの方が多い世の中だ。
私はこの待つ時間が好きじゃない。
好きじゃない人の方が多いだろうと思うけれど。
だから..好きになればなるほど私は好きな相手にメッセージを返せない。
うん、分かってる。
..うすうす気づいている。
これが良い方向に進むわけがないということに。
メッセージが来たらすぐに開いて「わーい!あなたからの返信まってたの!」みたいな可愛いセリフのひとつやふたつ言えたらどんなにいいだろう。
せっかく来たメッセージ。私は、開かない。
違うな。開くのを我慢しちゃうんだ。
なぜか。
メッセージが来た!という余韻を長く味わっていたいから。
連絡が来た!
なんて書いてあるかな。
どんな返事かな。って。
わくわくを長く味わっていたいから。
その瞬間は魔法に掛かったみたいに幸せな気持ちになれるから。
そして返信を返しちゃったら
返信まだかな?ってワクワクして。
あれ?来ないな?なんて気持ちで一杯になって。
黒いモヤモヤが襲ってくるから。
もう、そんな思いしたくないから。
だから私は返信を返せない。
好きになればなるほどに。
大丈夫。
…これって私のワガママだな。ということにも気付いてる。
いや、大丈夫じゃないな、これ。うん。
そう完全にこじらせている。あっぱれである。
________________________________
なんでこんな女になったんだ。私は。
そうだ。あの人だ。片思いしていた年下君だ。
彼は3日に1度、返信が返ってくれば良い方。そんな男の子だった。
それは、、嫌われているもしくは避けられているのでは?という声が聞こえてきそうだし、実際に私もそう思った。
だから諦めようと何度も何度も思った。
私から連絡を断とう。そう決意して私から彼への返信を断ってみたり。
お出かけの誘いを断ってみたり。
それでも彼から連絡をくれるし、お出かけの誘いもしてくれるし会ったら会ったでお土産を買ってきてくれたりして…
そう、完全に踊らされていた。きっと、多分。
キープちゃんだったんだろう。
彼からラインが来てるとそれだけで嬉しくなった夜。
なんて書いてあるかなって想像しながら布団に入る夜。
この魔法の時間を長く味わっていたいと思うようになった怖がりの私。
返してしまったらまたもやもやにまみれた夜が来るから。
だから私は返せない。
1度、染み付いたこの染みは薄くなることこそあれ消えることは今のところなさそうだ。
________________________________________________________________
とはいえ、このままでは幸せな恋愛が出来そうもない。
魔法時間に甘えてないでちゃんと返信出来る大人にならないといけない。
少しずつシミを薄くしていこう。
出会いと別れの季節。少しおセンチなそんな、早春。