第二宇宙速度
第二宇宙速度とは、地球の周回軌道上から脱出するための速度
なぜ、タイトルが第二宇宙速度なのかというと漫画の影響だ。
「プラネテス」という漫画がある。
近未来が舞台で、人類が月まで進出している世界だ。
主人公「ハチロウタ」は、地球軌道上にあるデブリを回収する仕事をしながら土星探索船の船員に選抜されるために日々訓練をしている。
ある日、新人「タナベ」がハチロウタの乗るデブリ回収船にきた。
タナベは最初の仕事で、上手く船外活動は出来ないし宇宙酔いになりハチロウタにゲロを欠けてしまう。
ハチロウタはそんなタナベを介抱しつつ、「何で宇宙にきたのお前?」と尋ねる。
その質問に対して、タナベは「自分の活動限界がどこにあるのかを知りたいんです。どこまでが私の守備範囲なのか?」「どこまでが私の口出し可能な範囲なのか」と。
弱気になっているタナベはさらに「ここらへんが限界みたいです」とも言った。
ハチロウタは、「人間に限界なんて絶対にねぇ」「甘えにつながるものは捨てちまえ、、、そうでもしねぇと第二宇宙速度を出せるパワーなんてわいてこねぇんだ」と答える。
まさに私もなんとなくの理由で、コロンビアに行き上手くいかなくて自分の活動限界はここだと思っている状況だ。
活動限界を決めてこんなもんだと透かしている人は第二宇宙速度を手に入れることは出来ない。
憧れがあってそれをやる。
表面を撫でただけでそれを知った気になる。
そこが地球の周回軌道上だと思う。
第二宇宙速度を出せる人は地球軌道上から深淵の宇宙を見ているが、私は地球を見て「きれいだな」と思って昔の思い出に浸っているだけだ。
私が若い時は、上の人が昔の話を何回もするのが面白くなくて、こうはなりたくないなと思っていたけれど、年齢が進むにつれて新しいことがなく話すことが無くなることをこの頃痛感するようになった。
ハチロウタのように、木星に行くようなだいそれた世界に挑戦は出来ないが、たいしたことでなくていい、最近あった話をできるようにしていきたい。
その中で、第二宇宙速度を出したいと思える世界に出会えたらと思う。
「プラネテス」のメインテーマは、第二宇宙速度ではなく「愛」にだと思っている。深いテーマを宇宙を舞台に展開しているので、人によって刺さる部分や読んだ後の感じ方はそれぞれになると思う。
いろんな人の感想を知りたいのでぜひ読んでほしい。