「高畑勲展」に見る、日本アニメの素晴らしさと機会損失
*24/6/9追記 タイトルのみ変更。(本文の変更無し。)
変更前タイトル:「高畑勲展」に行ってきました。
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先日、静岡市美術館で開催されていた、「高畑勲展 -日本のアニメーションに遺したもの」を観に行ってきました。
1.展覧会概要
以下、静岡市美術館のサイトから引用させていただきます。
2.所感
どれも素晴らしい展示だったのですが、特に印象に残ったのが、「アルプスの少女ハイジ」に関連する展示。主人公ハイジのデザインスケッチやアルプスの背景画、セル画が展示されていましたが、どれも息を呑むほど美しかったです。
背景画(風景)については、ロケハン(現地取材)することで、リアルな背景(スイスの山並み)が生み出されているとのこと。これらの展示を観て、(このようなくくり方は適切でないかもしれませんが)「日本人って、本当に器用だよな...」と感銘しました。わざわざ海外まで出かけていって現地を取材し、その結果として、あの美しいアニメーションが生み出されているなんて、感動以外のなにものでもありません!!!
(他の国でこんなことが出来る人、いないですよね???)
今回の展示では、「アルプスの少女ハイジ」の主題歌の場面も映像で流れていたのですが、ついつい何度も観てしまいました。アニメーションもさることながら、またあの音楽(「♪ くちぶえはなぜ~とおくまできこえるの あのくもはなぜ~ わたしをっているの」)が美しいです...
惚れ惚れして、時間が許せばもうエンドレスに観て(聴いて)いたいくらいでした。(子供が音楽再生等をエンドレスにリピート要求するのとは少し違うのかもしれませんが、それに近しいものがあるように思いました。)
3.思ったこと
アニメーションコンテンツは、日本が世界に誇れる宝(芸術的価値の極めて高いもの)だと思いますが、これが常設展示でないのが、非常にもったいないように思います。常設展示にすれば、海外からも人を呼び込んで、かなりの収入につながると思うのですが...商売下手ですね。
少し話がそれますが、先日、サウジアラビアにドラゴンボールのテーマパークが建設される、というニュースを観て、こちらもなんだかなと思いました。
日本で建設して、日本に海外からの観光客を呼び込めれば、テーマパークの収入だけでなく、ホテルや飲食店をはじめ、国内の観光関連産業の収入につなげることもできたのに、つくづく残念です。