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【前編】初めて塀の中に 〜「函館少年刑務所スタディツアー」に参加して〜

初函館2日目は、Voicyパーソナリティ木下斉さんからご案内のあった「函館少年刑務所スタディーツアー」(*)(企画: 認定NPO法人育て上げネット)に参加しました。
*今回(24年9月)の函館訪問の主目的。


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【補足】
今回のスタディーツアーで見聞きしたことを、どの程度noteに書いて良いのかわからず、今回のスタディーツアーを企画された、育て上げネットの担当の方には確認しました。が、函館少年刑務所には確認しておりません。
(電話確認も考えましたが、藪蛇になっても、と思い直しました。)
よって、育て上げネットの担当者からの回答+自分の判断で、記載範囲を決めています。
(公開情報も参考にしています。後は、クレームが来た際に対応します。)
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【前編】

1.参加経緯(少し迷って参加)

木下斉さんのVoicyで今回のスタディーツアーの募集がかかった際、私は直ちに参加希望を出すことができず、少し迷いました。
なぜなら...参加するからには、この社会課題(受刑者の更生)にコミットしなければならないような気がして(見学したからにはその後何らかの関わりを持たなければならないような気がして)、そこまでの覚悟ができていない私が参加して良いものだろうか...と思ったからです。
(ちなみに過去、私の周りには、知り合い含め服役した人がおらず、刑務所とは全く接点のない人生を送ってきました。)

結局、以下の理由から、参加希望を出しました。
・コミットする覚悟までには至らなかったものの、「社会還元」をテーマとするオンババとしては(参考:オンババの設立趣意書)、この社会課題は自分が知っておくべき課題だと思った。
(見学後に、自分がこの課題に関わり続けるか否かは一旦置いておいて、
 まずは関心を持つ(=知る)ことに意義があると考えた。)
・スタディーツアーに参加することで、自分の生き方を振り返りたいと思った。

その後、木下さんより参加確定のご連絡をいただき、参加できることになった次第です。

2.スタディーツアー当日の内容

 当日のプログラム概要:
 ① 函館少年刑務所に関する概要説明
 ② 刑務所内の見学
 ③ 参加者による自己紹介&感想の共有、QA 

① 函館少年刑務所に関する概要説明

最初に、函館少年刑務所の職員の方から、函館少年刑務所に関する概要説明として、以下の説明がありました。
 ・施設の沿革、規模
 ・収容から出所までの流れ
 ・受刑者の1日
 ・作業・職業訓練
 ・処遇          など。

「函館少年刑務所」と聞いて、少年が収容されているのかと思いましたが、実際には、「少年も収容される」刑務所とのことで、少年だけでなく、成人(高齢者含む)も収容されているとのこと。
その他、概要説明の詳細は、他にnoteや参考情報を公開されている方がいますので、適宜そちらも参照ください。

国内唯一の、船舶職員訓練についても簡単に説明がありました。
船舶職員訓練については、TBSの報道特集番組がYouTubeにアップされています。

② 刑務所内の見学

刑務官に、刑務所内(就寝・余暇時間を過ごす部屋、作業場所、面会室、浴室、体育館等)を案内いただきました。

◆「刑務官」についての印象
「刑務官」というと、厳しく一切無駄口を叩かない人(怖い人)というイメージがあるかもしれませんが、案内いただいた方は、気さくな方でした。
「見学中、何でも質問してください」とのことで、施設を見て気になったことや、勤務に関すること、さらには刑務官になった理由・きっかけなど、いろいろお話ししながら所内を回りました。
普段、全く接点のない「刑務官」ですが、いろいろお話する中で、刑務官も私と同じく「社会の中で働いている人」(血の通った人間)なんだ、と思いました。(当たり前なのですが...)

◆刑務所内見学中に印象に残ったこと
・緊張感
塀の中に入るのは初めてということもあり、緊張感がありました。
所内を移動する際、あちこちで、刑務官(案内いただいた方とは別の方)とすれ違ったのですが、すれ違う度に刑務官同士、独特の挨拶をされており、その挨拶が緊張感の一因にもなっていたと考えます。
(現場の秩序維持の一環でもあるようです。)

・塀の高さ+青空
受刑者の逃走防止の観点から、刑務所は高い塀で囲われており、「塀の内側から見る塀」と「その向こうに見える青空」のコントラスト(この日は快晴)に、なんともやるせない気持ちになりました。
(=そこには、どんなに天気が良くても、外に行けない現実がある。)

・作業中の受刑者
途中、受刑者が作業している場所を通りました。
どのような方が、どのように作業しているのか、興味・関心があったものの、あまりジロジロ見るのもよくないかと思い、何となく横目で見て通り過ぎました。
受刑者とは、ほとんど目を合わせない状態で(もちろん会話もありません)、受刑者がどういう思いで、スタディーツアー参加者のことを見ているのか(思っているのか)、気になりました。
職員によると、毎日のように見学者が来ているようで...

③ 参加者による自己紹介&感想の共有、質疑応答 【後編に続く】

刑務所内の見学を終えた後に、今回のスタディーツアー参加者による自己紹介と感想の共有、および質疑応答の時間がありました。
これらについては、【後編】でお伝えします。

初函館1日目の記事はこちら:

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