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ビバラの森の満開の下で

 このタイトルは、5/3の時点で思いついたものです。私は、5/4のビバラで星野源さんが『桜の森』をやると確信して、このタイトル案を考えてくれていたそうです。やらなかったらどうするつもりだったのでしょう。

 VIVA LA ROCK 2024の2日目に参戦してまいりました。星野源さん、BREIMENやTempalay、ペトロールズやVaundyが出演する本日、私のためのフェスなのでは、、?な1日になってしまいました。初めて拝見した、SUPER BEAVERやTHE ORAL CIGARETTESも周りを巻き上げる力が凄くて、最高にかっこよかったです。


 さて、本題。私は星野源さんが大好きです。
 
この日のトリ、いわゆるヘッドライナーとして登場した源さん。アリーナ前方に入ったは良いものの、ギュウギュウパンパンの押しくら饅頭状態。いや、押しくら饅頭を超えてました。後ろの人に改めて言いたい。危ないから、ほんと倒れてる人とかいたから、後ろから無理やり押すのやめたほうが良いよ。

 だが、いやぁ、良すぎた。

 あまりに良すぎて、なんか良すぎた。

 まじであの60分が"人生"だった。

 あそこにいた数万人の人生を踊っていました。

 何を言っているのか自分でも分かりません。

 星野源さんのかっこよさがカンストしていまして、私の感情もカンストしていたので、少々冷静になった5/5 12:30現在、こちらに書き留めさせていただきます。



 本日のサポートメンバーは、ペトロールズから引き続きの長岡さん(Gt)とジャンボさん(Ba)、いつもありがとうございます、な櫻田さん(Key)と竹ちゃん(Sax)。そしてそしてLAGHEADSの伊吹さん(Dr)もおりました。びっくりした!
 友達と「LAGHEADSいる!」などと早速盛り上がっていたところ、始まったリハーサルで披露されたのは…『Down Town』のインストバージョン…………インストだったので友達と歌いまくった…ただのカラオケ空間……
 もうすでに楽しくて、期待度はマックスに。

 
 さあ、ジングルが流れて、来るぞ星野源。
 この日一番の歓声!!ほぼ爆発音、な歓声がさいたまスーパーアリーナ内に響き渡り、屋根ぶち破るかと思いました。あと一歩間違えてたら、屋根吹っ飛んだのでは。



 『桜の森』、まさかの1曲目でしたね。やってくれましたわね星野源様。長岡さんのカッティング入りからの、ギターを弾きながら星野源登場。ワオ、スタイリッシュボーイ……。その瞬間の景色がいまだ鮮明に頭にこびりついています。
 すっごい変な声で叫んでしまったのも覚えています。
 星野源さんのカッティング、音の粒が踊ってるんですよ。心地良いんですよ。改めてギターうんまぁ…と思っていたら、隣の男の人が「うんまぁ」と私の気持ちを代弁するかのように呟いてくれたのも覚えています。
 隣の男の人、元気ですか。私は元気です。

 とても良い。ギターを引く星野源さんの、その楽しそ〜な顔が見たかったんです私は……ありがとう。


 続いては『SUN』。それはそれは大合唱。もうわたくし感動しちゃって普通に泣きそうになった。でも、ライブ中は泣かないのよ(盛大フラグ)


 最初のMCで源さんから、
「こういう(バンドのライブでよくある、腕を挙げてヒラヒラ動かす振り)動き、この時間だけはやめましょう。自由に踊ってください」
「フワちゃんに踊りが変だって言われる僕が言うんだから、みんな恥ずかしがらなくていいですよ」
という旨の説明がありまして。

 源さんのライブではいっつも自由に踊るがセオリーなのですが、フェスで初めての方もたくさんいたので、サビで一斉に手を挙げる人が多くて。一体感を生むという点ではいいけど、他の人も上げてるからなんとなく……ってなんか同調圧力的なもの、ノリ方として良くないよね、というスタンスです。

 これはみなさんに言っておきたいのですが、私実は、「自由に踊る」が一番得意な女でして…。

 この日もBREIMENあたりからウェイウェイ踊っていたので、もう体は充分温まっており、『桜の森』からバク踊りしておりました。

 大学入ってから、授業のプレゼンやバイトなどでいろいろ恥ずかしい経験を多くしたので、下手っぴながら踊る、なんてことは1ミリも恥ずかしくありません。

 思うがままに腕を動かし、自分が感じたリズムで足を動かすのです。周りは見るな。眼の前にいる星野源さんのみを見よ。

 皆の衆、私を見習え。


(誤解がないように言っておきたいのだけれど、手挙げたくなったら手挙げても全然いいんですよ。それも自由だと思います)


 そして、MC中も止まぬ源さんを呼ぶ声。「源さあああん!」「源さん!」「げーん!!」「げんちゃん!」と各々叫び放題に。
 「ほしのさーん!」って人がいたり、フルネームで叫ぶ人もいたり、意外とみんな星野源さんへの呼び方が違くて、絶対ハッピーバースデートゥーユー歌ったらDear〜の後がバラッバラになることが予想されました。

 そんな我々に源さんからの一言。

「うるさいっ!笑」

 近くで叫びまくっていた女性が「ぬぇえっ?!」という声にならない声で反抗していたことが面白かったです。

 ライブではよくある煽り(?)なので御愛嬌。



 そんなMCから、雰囲気が打って変わって、始まった『Pop Virus』。ありがとう。

 サビ前に竹ちゃんサックスソロが………おしゃれすぎる………
 隣の男の人が「おいおい、かっこよすぎだろ!」と、また私の心の内を代弁してくださったところで、サビはみんなでバク踊り。

 手拍子する人、一緒に歌う人、ゆらゆら揺れる人、テンポに合わせて踊る人、自由すぎるダンスホールでした、最高。



 そして、『喜劇』………Reassembly(2023年1月)ぶりに生で聴けて嬉しかったです。この曲を歌っている源さんの優しい眼差しが大好きなので、私も見習いたいと思います。


 続いて、『Ain't Nobody know』。
 恒例になってきた、心の代弁人、隣の男性は「かっけぇww」と呟いてくださいました。かっこよすぎて笑っちゃうの分かる。

 ポッケに手を入れて淡々と歌い上げる様、

 これが……貫禄。
 学ばせていただきました。


 

 そして!!!そして!『仲間はずれ』!!!過去最大のありがとう!!

 オードリー若林さんとの対談企画『LIGHT HOUSE』から生まれた楽曲。まさかここでやっていただけるとは。イントロで叫び申しました。

 「上を目指す鬼ども 宝島はしょぼいもの」で中指を立てていた源さん。
 フェスなんて外れものたちが暴れる場所ですから。フェスの場に集まった孤独な個々が、全力の声と踊りで応えていたのが印象的でした。
 あそこにいた全員、映画『セッション』のフレッチャー先生ぐらいバキバキになってました。

 仲間はずれありがとう!!!


 ここでMC。次の曲は、その昔、六畳一間で虚空に向かって歌っていたという一曲。
あのときひとりだった僕は、まだここにいる。誰にも聞かせる気のなかった曲をビバラでやるっていうのは、不思議だ、と語る源さん。

 『くせのうた』。


 泣いた………

 ヒックヒック泣いてしまった


 「君のくせを知りたいがひかれそうで悩むのだ」という歌詞から始まるこの曲。「ひかれる」の解釈が分かれるところだが、私はドン引きの「引く」だと個人的に思っています。(イエマガの配信で源さん自身が語っていたような気がしますが、ごめんなさい忘れてしまいました)
 人の癖って、多分1番プライベートな部分で、自分自身も気付けない部分だと思いますが、この曲に登場する「君のくせはなんですか」という言葉は、内面への語りかけ(やさしさMAX ver.)でとても源さんらしいのです。だから大好きです私は。

 当時の音源より、何倍も声が優しくて、上手くなっていたし、多くの人に聴かせる歌になっていたけど、どこかに自分のために歌う昔の源さんの面影を感じて、切なかったです。


 『くせのうた』が始まった瞬間の、全員の息を呑む音、そこからの静寂、誰かの泣く声、この歌が何人の人生を支えてきたんでしょう……

 素敵空間だったなぁ。

 その空間を作り上げていた源さんと2万7000人のみんな大好き。
 ほんと大好き。
 みんなで打ち上げ行こ。



 そんな私の涙を笑顔に変えてくれた源さんの叫び声、

「助けて〜!!ドラえも〜〜ん!!」


 みんな大好き『ドラえもん』スタートです。

 1番と2番の間奏で、ギターでスネ夫のテーマを弾くライブアレンジが大好きです。

 間奏部分、「そーれがどうしーた、ぼくドラえもん」と歌う星野源御一行(我々)。そして、声を合わせて叫んだ「ドドドドドドドドドッドーラえもん!!」、楽しかったです。ありがとう。

 私を含め、周りの皆さんの手がグーでした。ドラえもん。


 続いては、『恋』。イントロで大歓声。なんなら、ワンツースリーフォーのカウントからちょっと歓声あった。
 

 先ほども申した通り、私は自由に踊るプロなので、恋ダンスは完璧履修済みでございます。もう元気全開フルパワーで踊っちゃいますよ。

 上手い下手じゃないの、好きに踊ればいいの踊れば。近くの方も一緒になって踊って、いやぁ!楽しかったなぁ!!


 そして、間奏。

 源さん、踊った。恋ダンスを。

 星野源が、恥ずかしがりながら踊った……


 恥ずかしげに踊るってどんな感じだったの?と思った方は、紅白で源さんが『恋』を歌った際、カメラを向けられ伏し目がちに踊るガッキーをイメージしていただければ分かりやすいかと思います。

 ねえ待って可愛いんだけど。(ヲタク口調)
 本日最大の歓声はこの瞬間でしたね。

 代弁者、隣の男性は「ぬおお!!」と雄叫び上げてました。分かる。その後、長岡さんのギターに対して「うんまあ!」と声を上げていました。分かる。

 はああ、もうこの時点で、人生のうち50年分くらい踊ったぞ。


 この頃には、最初手を挙げるだけだった人たちも自由に踊りまくり、アリーナはぐっちゃぐちゃのパーチー状態でした。

 そんな様子を見て、源さんが一言。
 「みんないいねえ。大好き!」

 その言葉そっくりそのままお返しするよ、という数万人の声が聞こえたとか聞こえなかったとか。
 私……源さんに好きって言われた……?と戸惑う女性の方が近くにいて、笑っちゃいました。そうですよ、あなた今、源さんに好きって言われてました。まあ私も言われたんですけどね。


 そして、コール&レスポンスにハマった源さん。自分がイエーイと言うと、凄まじい声圧で「イェーーイ!」と返ってくることが判明し、ずっとやってました。
 C&R、演者側、絶対気持ち良い。一回そっち側でやってみたい。でもこれは、源さんぐらい登り詰めた人間の特権ですね。


 
 「ラストの曲です」「ええええええ!?」
の恒例行事を行ったあと、アンコールの予告があり、残りは2曲。

 ラストはやっぱり、『Hello Song』。
 ハロー!ハロー!で手を振って、お別れとともに、笑顔で会いましょうのサインを。腕を上げる人、手を振る人、歌う人、シッチャカメッチャカ。
 また絶対元気で笑顔で会いましょう。またみんなで生きよう。

 その前にほんとに打ち上げ行こ。



 そして告知されていた通り、行われるアンコール。「この世の中って地獄ですよね」というMCから始まり、察したヲタクが声を上げていました。

 
 
 「花粉はキツイし、円安だし、嫌なことは起こるし………」
 地獄の例可愛いかよ。

 なんか便乗して「物価高だし、バ先のクレーマーキツイし、課題嫌だし、肌荒れるし、足のむくみエグいし…」とかめっちゃ付け加えそうになっちゃった。
 源さんの言葉に大きく頷く人もいましたし、みんな思うことたくさんあったと感じます。だ〜!地獄〜!

 でも、ビバラに来て1日楽しんでいた全員が、日々、こういった楽しみを手繰り寄せて生きているのだと、MCで続ける源さん。おわかりの通り最後の曲は、
 『地獄でなぜ悪い』


 大合唱でした。日々の鬱憤を全てステージにぶつけるように歌って踊って。
「ただ地獄を進む者が悲しい記憶に勝つ」

 もうこれはね、もはや星野源という人間のテーマソングですよ。地獄を経験した人は、強いです。みんな『蘇る変態』の楽しい地獄だよりを読みな、この曲の解像度ぐんと上がるぞ。

 そして個人的最強ポイント、2番Aメロ。キーボードが凄いです。ギターとともに源さんの力強いボーカルとぶつかるのが最高。

 歌っている間の源さん、険しい山を身一つで登っているようなギラギラな覇気があってとてもかっこよかったです。強い。

 「生まれ落ちたときから居場所など無いさ」の歌い方が特段に強いアレンジ好きです。(PopVirusのときを想像していただければ、その時と同じでしたので)

 普段あまり拳を上げない私も、何らかの決起集会ぐらいガンガン振り上げました。テンションに任せた結果です。

 「同じ地獄で待つ」のロングトーン、というかほぼ叫び、素晴らしかったです。

 代弁者男性「えっぐぅ…」


 


 「みんな気をつけて帰ってね」という源さん。「はーい!」と返事をする元気な数万人の大きなおともだち。家に帰るまでがビバラです。



 笑顔で見送ってくださったスタッフさんにありがとうございましたと声をかけながら退場。

 もうお母さんありがとう、地球ありがとう、としか言えなくなりました。感情が一周回って虚無です。なんて日でしょうか。一生の思い出どころじゃないですこれ。来世まで受け継ぐべき記憶です。



 家に帰ってから、お母さんに「源くん、元気だった?」と親戚の兄ちゃん相手にしか使わない質問をされました。「めっちゃ元気だった」と疲労でヘロヘロになった声で答えました。



 源さんまたお互い元気でお会いしたいです。

 もし対面でお会いする機会が無いと思いますが万が一あったら、第一声に「ビバラ最高でした」とお伝えさせていただきます。



 すべての皆さんありがとうございます。
 こんなダラダラな文章をここまで読んでくださった皆さんもありがとうございます。

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