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女性が子どもを産み、育て、ひとりの人間として社会の中で自由でいるためのハードルの高さに絶望してるけど諦めない30歳〜キャリア編①〜

ちょっと待って「女性が子どもを産み、育て、ひとりの人間として社会の中で自由でいるためのハードル」高ない?

2012年、東京。
ある女子大生は、絶望した。

当時、ホワイトカラー職種、正社員。
ストレート新卒働きはじめの、22歳女性の年収平均、243万円。
男性との差は7万円。
子どもを産みたい年齢27歳女性の年収平均、320万円。
男性との差は40万円になった。
子どもが中学校に上がり始める40歳の女性の平均年収、400万円。
男性との差は130万円に開いた。

社会生活の中での自由とはお金が全てではないけど、お金があるとスムーズなことが圧倒的に多いと私は思っている。

ちなみに、私は子どもを産みたいし、仕事がしたい。仕事がしたいというか自分がやりたいことをやって生きていたい。仕事をしないと食っていけないので、仕事をやりたいことにできるだけ近づけたい。
子どもと仕事どっちが大事って言われたら、子どもだけど、キャリアは蔑ろにできない。私の人生はずっと続くけど、子どもはそのうち独立するからです。子どもと一緒の時間は、長いようで短いような。仕事する時間の方が長いよきっと。
年子で2人産んだとしたら、小学校卒業まで、自分の人生80年のうち15年くらいなのかな。病児ちゃんなど授かった場合はまた別かもしれない。私が思ったより早く死ぬかもしれないし、イレギュラーは無限にあるのでその時はその時だ。一旦よくあるパターンで考える。


先ほど子どもを産みたい年齢ってサラッと申したけど、現代女性の身体的に出産最適年齢が27歳ということで注目の年齢だった。社会人5年目。石の上にも3年を乗り越え、仕事が楽しい時期なんじゃないか、昇進もあるんじゃないか。そんな時に、例えば総合職で働いていたけど、子どもを産んで、サポート職の時短に異動したりする?15年くらい続けて、子どもが大きくなった後のキャリアはどうやって作る?その頃42歳って浦島太郎状態じゃない?大丈夫そ?

結果どうなるにせよ、ちゃんと計画を練っておかないと後悔する予感しかしなかった。でもどんな計画にしようか。

まず、先輩ワーキングマザー達に聞いてみよう。
ということでママモクというトークイベントを何回か開催した。その勢いでパパモクもやってみた。

「働く目的を持つ」の略称ハタモク。学生と社会人が気楽に真面目に働く目的について話す場だ。大学生の頃私は参加者であり、運営メンバーの一人で、スピンオフ的に「働く×育児」をテーマにママモク・パパモクを開催した。▼こちらは日本財団さんとコラボしたもの

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直接、先輩ワーキングペアレンツに「子どもを産み、育て、ひとりの人間として社会(会社)の中で自由でいるため」にどうしたら良いか聞いてみたところ、まとめるとこんな感じだった。

◆会社の中で成果を出す人材であれば、子どもがいても
 ポストや
働き方だったり、諸々融通を利かせてくれる可能性が高い。
◆とはいえ理解のある会社とない会社があるので、よく選ぶように。
◆そして忘れてはならないのは、パートナーと協力体制についてよく話し合い調整すること

ゆめゆめ、くるみんマークをあてにしてはならないと。子どもを産み、育て、ひとりの人間として社会の中で自由でいたいなら、出産前に働く力を身につけよ、そして良い環境に身を置きパートナーと協力しよう。ということだった。やっぱ、ハードル高ない?

でも、あいわかった、まず働く力を身につけることを考えよう。

働く力って、なんだ。

私にとっての働く力=しんどい環境でも売れる力

先輩ワーキングペアレンツから頂いたヒントを参考に、私でも早く(27歳までに)働く力を身につけられることができる会社はどこ!と思い就活を始めた。世間を知らない学生当時の思考回路であり、実際はいろんな視点があると思うので、必ずお手柔らかに読んでください。

「私でも早く」という時点で大手と老舗が除外された。年功序列のイメージ、男尊女卑のイメージがあったからだ。若いからダメ、女だからダメ、の確率が高そうと思った。
「子育てや家のことは女がやるもの、男は外で働く!」という高度経済成長の中24時間働いてきた、女房に先立たれた場合家のことが何もできなくて困りそうな上長にヒットする率が高そうで、エンカウントしたら価値観の違いからガチ喧嘩して干される未来が見えた気がした。
中小企業、ベンチャーで探すことにした。

「働く力」と言われた時には、ほぼ直感的に「営業や!」と思った。
企業の役割は、価値の提供であり、提供すれば売り上げが上がり、と思うと売り上げに直結している営業職というのは良さそうだなとこの時は思った。
もちろんエンジニアや総務、経理は大雑把な私の性格的に向いてないのでは、などの消去もあった。

営業といっても色々あり、有形か無形か、新規か既存か、縦割りか一貫か。その中でも最初に一番しんどい環境で売っておけば、いかようにもできるようになるんじゃないかと思い、「無形・新規・一貫」の営業を探した。一番しんどい状況に行こうと。とんだビジネスMである。

結局選んだ会社は「従業員数50名、採用コンサルティング、新規開拓、営業だけじゃなく納品も自分でやる会社」だった。当時、まずここで3年働いて力をつけようと思い「頑張って成果を出して、辞めます!!」と面接で伝えていた。ファーストキャリアは、好きな場所で強く働くためのと設定した。なんせ、自分に自信がなかった。

実は、当時「やりたいこと」があった。ソーシャル系やNPOなどダイレクトに人をサポートすることをしたかった。なぜ最初からソーシャルやNPOに行かなかったかというと新卒(働く力なし)で、超困難な社会課題に向き合う会社に入っても利益をあげられる気がしなかった、利益をあげるのに時間がかかってしまうと思ったから。

当時周りには「シリコンバレーのベンチャーでインターンしてます!」みたいな友人らがいた。一方は私は「子どもたちと向き合う努力をしています!今日も明日もボランティア!」のような学生だった。ソーシャル系には、私のような人間がごまんと応募してくるんだろうなと。気持ちは超大事だけどそれだけじゃ解決できないのがソーシャル課題だと思ったので、ゴリゴリにお金や人を引っ張れる人材になってからの方が役に立てそうだわい。と思っていた。ソーシャル系で即戦力になれるのは「シリコンバレーのベンチャーでインターンしてます!」の方の学生だと思った。

結局29歳の時、大きなきっかけがあって「やりたいこと」はライフワークとして小さくやることにした。子どもたちと向き合う努力をした日々がまさに生かされている。
ライスワークは、さらに働く力を高め、お金を稼ぐことに振り切る。
割り切って考えることにした。
今のところ!

続く!

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