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ハイキング|梅雨の尾瀬
7月の1週目に尾瀬に行き、日帰りハイキングをした。尾瀬に行くのは2回目で、初めて行ったのは小学5年生の時の校外学習。清らかで美しい景色が記憶に残っており、再訪したいとずっと思っていた。
沼田に前泊
尾瀬は都内から日帰りも可能だけど、無理をしたくないのと混雑を避けたいのとで沼田に前泊した。沼田にしたのは悪天候の場合に群馬県内の他エリアに行きやすいと思ったから。
天気予報は曇りのち雨だったが、当日の朝に強い雨ではないとわかったため予定通り尾瀬に向かった。
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今回のルート
鳩待峠⇒山の鼻⇒牛首⇒ヨッピ吊橋⇒龍宮小屋⇒牛首⇒山の鼻⇒鳩待峠
歩行時間:6時間10分(休憩含まず)
距離:約17km(のぼり:290m、くだり:290m)
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尾瀬を訪れる人の4割がこのルートを歩くそうだ。疲れたら牛首(三叉路になっているところ)で折り返してもいいし、天候によっては引き返そうねと決めていた。
いざ湿原へ
スタート地点の鳩待峠はマイカー規制で入れないため、沼田から車で40分の尾瀬第一駐車場(戸倉)に車を停める。山梨、長野方面の山と比べて人が全然いない。ほとんど待たずにバスに乗り、35分程で鳩待峠に到着した。
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山ノ鼻へ向かう道は下り。雨で濡れた石の上に慎重に足を置いていく。滑らないようにするためだけでなく、親指サイズで肉厚のクソでかいナメクジを踏まないようにするためだ。やがて石畳の階段は終わり足元は木道になる。これでぐっと尾瀬に来た実感が湧く。
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60分ほどで山ノ鼻に到着。ほどなくして視界いっぱいに湿原が広がった。湿原の奥へと伸びていく木道と瑞々しい緑に心が躍る。この時点では予想より雲は薄く少し陽が射しているようだった。
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2時間後に雨が降る予報のため急ぎ足で湿原の中を進む。
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尾瀬には大小様々な池があり、これらは池塘と呼ばれる。形や深さ、生き物の有無を気にして覗き込んでみるが、雨が心配なのでじっくり見ずにどんどん進む。
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水芭蕉を筆頭に花が咲き乱れると表現される尾瀬。この日はニッコウキスゲがいくつか咲いているのを見ることができた。
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橋から水草を見ていると「あれは先週牧野富太郎さんが観察していた植物だよ」と声を掛けられる。全国民が朝ドラ見てると思うなよと思いながら「あ、朝ドラ!毎朝見てらっしゃるんですね~」と社交性を発揮する。
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雨に降られたくない一心でろくに休憩もとらずにヨッピ吊り橋まで来た。天候によってはもっと前で引き返すのもやむなしと思っていたが、往路をほぼ歩ききれた安堵から気が緩み、橋でふざけていたら雨が降り始めた。
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30分歩いた先に山小屋があるからと黙々と進む。小屋を目の前にして雨が強まり慌てて駆け込む。
小屋で何か食べられるはずだが売っている様子がなく、仕方なしに飲み物や菓子を買ってくつろいでいると小屋の方がおもむろに「カレーライス」の札を壁にかけた。パーティ全員の目線が合い年長者が「カレーライス4つお願いしまーす!」と威勢よく注文してくれた。
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カレーを食べていると雨にかなり打たれた様相の人たちが次から次へと小屋に入ってきた。いいタイミングで入れましたねと話しながらレインウェアを装着して龍宮小屋を後にした。数時間後に強い雨が降ると雨雲レーダーが言うので帰りの道も急いで進む。
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小屋を出たときは小雨だったが気づくと止んでいた。標高1400mぐらいの場所でも午後になると気温が上昇して蒸し暑かった。
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牛首のあたりからすれ違う人が増えた。尾瀬はモンベルを着ている人がとても多い気がした。来た道を戻っているから目新しいものもないし飽きちゃうねと夫と話していたが、往路では咲いていなかったハスの花が咲いているのを見つけてちょっとうれしくなった。
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雨にほとんど降られず山ノ鼻まで戻ってきた。この後はひたすら登りだからしっかり休もうと尾瀬ロッジに入り糖分を補給。
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龍宮小屋で確認したときと同様、この後強い雨の予報だったので、降られる前に登り切ろうと最後も急ぎ足で進む。木道はやがて石畳の階段に変わり、尾瀬との別れを感じさせた。朝いた巨大ナメクジの姿はなかった。
終盤にかなり息が上がってしまったが雨に降られずに鳩待峠に戻ることができた。帰りのバスも並ばずに乗車して駐車場へ。近くの温泉に立ち寄ってさっぱりしてから住む町に帰った。
終始雨を気にして追われるように歩いたことを除けば、とても楽しい山行だった。時間にも心にもゆとりあるほうが楽したと思うので次の機会には山小屋利用を考えたい。
参考にしたサイト
今回参考にしたのは以下のページ。あとはYAMAPで同じルートを歩いた人の活動記録もチェックした。
・山と渓谷オンラインの尾瀬ナビ
・TEPCOの尾瀬案内ページ
・山ガールネットのコースガイド
・YAMAP STOREの尾瀬特集
たくさんルートがあるし、花の時期も考えると何度でも尾瀬に行きたくなっちゃうね。