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男性専用車両の必要性

最初に、結論から伝えると、現状「男性専用車両は不必要である」と私は考える。

男性専用車両が必要かどうかというものは、近年議論されている問題の一つである。

この問題には様々な意見があり、男性は特に、男性専用車両は必要であると考える人も少なくないのではないだろうか?

男性専用車両は必要だと意見している人は、「男女平等にすべきだ」「痴漢冤罪が怖い」という事を理由付けにしていることが多い。

しかし、これらは己の感情でしか無く、他の外部要素を全く考えていない極めて自己中心的かつ非論理的な意見である。

では何故、私が「男性専用車両は不必要である」と考えるのかと言うと、理由は大きく分けて、3つある。

1つ目の理由は、男性専用車両を作ったところで、痴漢冤罪は無くならないからである。

女性専用車両があるからといって、全ての女性がその車両に乗っている訳では無い。車両も時間も限られているし、どの車両が女性専用なのかということを把握していなければならない。

男性専用車両を作ったところで、それは、同じような事になる。皆それほど気にせず普通車両に乗るだろう。また、「男性専用車両があるのに、わざわざ普通車両に乗っているなんて、痴漢目的に違いない」などという過激的な思考をもつ女性も現れることも考えられる。少なくとも今より、そのような目を向けられることが増えるのは、想像に容易い。

2つ目の理由は、圧倒的にスケールメリットが小さいということである。


女性の痴漢被害というものは、日常茶飯事で起きている。検挙されたものだけで、年間数千件起きている。なんなら、痴漢されてそのまま泣き寝入りしている事例の方が多いのでは無いだろうか。

女性専用車両というものは、その日常茶飯事で起きている痴漢を少しでも無くすために存在している。

それに比べて痴漢冤罪はどうか。実際のその数は、痴漢の被害数に比べたら塵のようなものだろう。そのような、起きる事自体が極めて稀な事例に対して、わざわざ専用車両を作るなどという事は明らかにメリットが少ないのである。

3つ目は、利便性が低下するということである。

専用車両を作るという事は、該当する人間以外は利用することが出来なくなる。

そのため、ギリギリでホームに着いた時など、専用車両かもしれないから乗れなかったなどということが起きる事になる。

これは、単に利用客からして困る訳だけではなく、ホームが混んでしまう上、回転率が悪くなるため、鉄道会社側からしてもデメリットである。

駅によって、専用車両の時間も車両も異なる。そんなことになった時のことを考えて見てほしい。誰もが思うはずである。「めんどくさい」と。

また、男性専用車両と女性専用車両を完全に分けて、普通車両を失くすなどという愚行に走れば、電車という公共交通機関の利便性は大きく低下する事になる。

ここまで理由を述べてきたが、実際の所、「痴漢冤罪が怖い」という意見はまだ分からなくもないが、「男女平等にすべき」などという意見ははっきり言って論外である。

女性専用車両は、明確に必要だから存在しているのである。利便性やメリット、デメリットを度外視した意見を、平等などという言葉を掲げ、発言することは、己の感情のみを考えた極めて非論理的な行為である。

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