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【オーダイル研究①】コントロールの超新星! デッキの強み・弱み編
こんばんは! へる(@onaka_heru3_pcg)です!
今日は突如登場した【オーダイル】デッキの強み・弱みについて解説していきます。
※文中では以下のカードを略称で表記します。
《ポケモンex》 → 《ポケモン名のみ》
サンプルリスト
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1/29(水)開催のシティリーグ「GIRAFULL京都店」で優勝した、む選手のリストと同じものを使用しています。
このデッキタイプを触るのは… というか見かけたのは初めてなので、まずは先駆者のリストをそっくりそのまま使ってみた感想を書いていこうと思います。
デッキの強み
■攻める選択肢が多い
このデッキを触り始めて一番最初に感じたのは、攻める選択肢の多さでした。主な勝ち筋は3パターンに分けられます。
「かじりつく」ボードコントロールプラン
「ぎゃくふんしゃ」押し付けプラン
「おおなみ」一撃プラン
それぞれ簡単に解説していきます。
1.「かじりつく」ボードコントロールプラン
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《ワニノコ》の「かじりつく」で相手のポケモンを縛りつつ、相手の盤面にダメージを蓄積して一気にサイドを取り切るプランです。
現環境では入れ替え手段の採用が少ないか、《ラティアス》の「スカイライン」に頼っているデッキが多く、「かじりつく」の逃げられない効果が重くのしかかります。
一度攻撃できないポケモンを縛ってしまえば、あとはサイドを取らないようにひたすらダメージを蓄積するだけです。フィニッシュのタイミングで「アドレナブレイン」とワザを使用し、サイドを一気に取り切ることができます。
2.「ぎゃくふんしゃ」押し付けプラン
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《アリゲイツ》の「ぎゃくふんしゃ」でダメージを与えながらベンチに戻り、代わりに《ミミッキュ》を押し付けることで耐久するプランです。
《ミミッキュ》はポケモンexからのダメージを受けないですし、サブアタッカーでなんとか突破できるくらいでは、豊富な回収手段ですぐに復帰できます。プランを繰り返しているうちにサブアタッカーを倒しきり、所謂詰み状態まで持っていく可能性もあり得ますね。
3.「おおなみ」一撃プラン
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《オーダイル》を「トレントハート」で強化し、「おおなみ」で相手のポケモンを一撃で倒すプランです。
標準の「おおなみ」が160ダメージ、「トレントハート」で強化されると280ダメージです。ここで「アドレナブレイン」によるダメカン操作が入ることで、310〜330まで圏内に入ります。
これは2進化ポケモンexすら一撃で倒せる数値なので、いざという時の一発も侮れません。《オーダイル》はコンボ要員なので使い捨てはしづらいものの、アタッカーとしての運用ができる時点で優秀です。
いずれのプランにも重要なのが《オーダイル》の「トレントハート」と《マシマシラ》の「アドレナブレイン」を組み合わせたコンボですね。バトル場以外のポケモンにダメージを蓄積しつつ、いざという時は一気に威力を底上げできるのが非常に優れた組み合わせです。
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《ジーランス》の存在も忘れてはいけません。「きおくにもぐる」のおかげで進化前のポケモンのワザを使えるようになるので、《オーダイル》の高耐久・「トレントハート」の強化を活かした状態で「かじりつく」ないし「ぎゃくふんしゃ」を使うことができます。
なので基本的には《オーダイル》と《ジーランス》を場に出し、相手の盤面状況を見ながらどのプランを取るのか決めていくことになります。
■攻め方の角度が全て異なる
このデッキの優れている点は、単に攻める選択肢が多いだけでなく、いずれも異なる角度での攻め手になっている点でしょう。
例えば入れ替え手段や回収手段を採用したり、場のポケモンが全員アタッカーであればプラン1での詰みをある程度回避できますが、それだけだとプラン2の詰みを回避できません。
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プラン1と2で詰むことを回避できたとして、プラン3でゴリ押しされるとサイドレースで不利になってしまいます。
それぞれへの回答は用意しやすくとも、全てを同時に攻略するにはかなりの制約がつきまといます。これがこのデッキ最大の魅力と言っても過言ではないなと感じました。
■想像以上に盤面が硬い
まずこのデッキはサイド1ポケモンで統一されているため、サイドを取り切られるまでに猶予があります。この時点で厄介ですよね。
それに加えて
《ミミッキュ》+《ゴージャスマント》の組み合わせで突破手段を著しく制限される
与えたダメージを「アドレナブレイン」で回復される
そもそも《オーダイル》のHPが高い
などの理由から、一度完成した盤面を崩して勝ち切るのは容易ではありません。
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一応《ゴージャスマント》は耐久力を上げてくれる分、取得サイドが2枚になるデメリットがあるものの、ワザのダメージで倒された場合に限ります。
なので「ファントムダイブ」のダメカンや「カースドボム」で倒された場合はサイド1しか取られないのも厄介なんですよね。
おまけにサイド1ポケモンが多いことを利用して《カウンターキャッチャー》をガンガン使える上、前述のプランを組み合わせれば時間稼ぎもしやすいです。
なので少々対策を搭載したくらいでは相性が覆らないくらいの堅牢さを持ったデッキと言えます。
デッキの弱み
■盤面が完成するまでに時間がかかる
一度完成してしまえば非常に強力なデッキなのですが、その分盤面を完成させるまでに時間がかかります。
まず進化前のポケモンを並べるのが一苦労です。アクセスできるカードが基本的に《ワニノコ》・《ミミッキュ》用の《なかよしポフィン》が2枚、《マシマシラ》や《ジーランス》用の《ボウルタウン》が2枚しかありません。
そして進化させる際も《ハイパーボール》は採用されていないので、アクセス兼進化加速の《偉大な大樹》がなければかなりの時間をかけることになります。その《偉大な大樹》はACE SPECのスタジアムですから、《アクロマの執念》でサーチする必要がありますし。
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なので盤面を完成させるまではサポートでの強引なドロー・アクセスを求められます。デッキの構造上《ふしぎなアメ》を採用しないので、余計に時間がかかっているように感じるでしょう。
個人的には《ペパー》の採用枚数が多いので、《ワザマシン エヴォリューション》を採用したいなと思いました。
■《マシマシラ》の重要度が高い
「トレントハート」はダメカンを5つ乗せるので、「アドレナブレイン」で回復できない状況だとなかなか重い特性です。かなり使用しづらくなりますが、使用しない場合ダメージ量は一気に少なくなりますから、その分相手に解決手段を引かれる猶予を与えてしまいます。
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また《ミミッキュ》+《ゴージャスマント》の耐久力は前述の通りですが、最近はこのデッキを含めて詰ませるポケモンの採用が多く、突破手段が採用されがちです。なので盤面が完成する前に崩されて復帰が間に合わない…なんてこともしばしばありました。
しかし肝心の《マシマシラ》は《ボウルタウン》くらいでしかアクセスできませんし、盤面に《ワニノコ》を優先して並べる都合上、すぐに呼べるとも限らないのがネックですね。
■エネルギー周りの扱いが繊細
このデッキはエネルギーの扱いが少々繊細で難しかったです。
例えば《オーダイル》ラインがワザを使うのにエネルギーは最低限必要ですし、「ぎゃくふんしゃ」で押し付けた《ミミッキュ》を逃がすのにもエネルギーを要求されます。(一度場が完成すればバトル場に残りっぱなしでもいいのですが)
そしてもちろん《マシマシラ》の「アドレナブレイン」使用の際も《基本悪エネルギー》をつける必要があります。
ただこのデッキにはエネ加速する手段が採用されていないので、堅実に毎ターン手貼りをしていく必要があります。なので闇雲につけたり、雑にトラッシュすると、後々のプレイに響いてきます。特に《オーダイル》の「おおなみ」を使いたい場合は注意が必要ですね。
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一応再利用手段が豊富に採用されているので盤面の構成には問題なさそうですが、どちらかというとテンポロスによる影響が大きかった気がします。特に「アドレナブレイン」は使えるタイミングによってダメージ・回復量が大きく変わってくるので、早め早めに用意したいところです。
「基本的な回し方編」に続く。
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※本記事で使用している画像はポケモンカードゲーム公式ホームページ「トレーナーズウェブサイト」より引用させていただいております。
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