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【CL2025大阪 参加レポート 前編】調整方法とデッキ選択は臨機応変に変えよう

こんにちは。へる(@onaka_heru3_pcg)です。

12/22にインテックス大阪で開催された、CL2025大阪大会に参加してきました。結果は4勝3敗と惜しくもDay2に進めず、目標であるCL2025福岡大会への優先権獲得はできませんでした。

とにかく悔しい! その一言に尽きますが、一方で高揚感や楽しさは他の大会の非ではなく、やはり大型大会への参加は僕にとって特別なものだと実感しました。

次にまたチャンスを得た時に勝てるよう、今回の敗北も糧にしたいと思います。今回の記事では当日の使用デッキと対戦内容、及び今大会の反省点についてレポートとしてまとめます。

※文中では以下のカードを略称で表記します。
《ex・V・かがやくポケモン》 → 《ポケモン名のみ》

※本記事で使用している画像は
ポケモンカードゲーム公式ホームページ「トレーナーズウェブサイト」より引用させていただいております。


■使用リストと選択までの流れ

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今回は《ヨノワール》型の【ドラパルト】を使用しました。

基本的に後攻を取り、《スボミー》の「むずむずかふん」で時間を稼いでいる間に場を構築していきます。

《ワタル》の多投によってグッズロック状況下でも安定して場を作れる上、「ファントムダイブ」と「カースドボム」を絡めて盤面を破壊したり、一気にサイドを取り切ったりと“攻めの選択肢が多く、破壊力もピカイチ”なのが魅力です。


デッキ選定基準

デッキの選定基準は以下の通りです。

  1. 《スボミー》のグッズロック中でも動きが担保できる

  2. デッキ自体のパワーが高く、多くの相手と満遍なく戦える

  3. 自分が自信を持って回せるデッキである

事前調査の結果、【ドラパルト】と【サーナイト】が2トップの入賞率であり、そこに続いて【ミライドン】、以降群雄割拠という形でした。

CL東京の時と同じく、あまりマークされていない立ち位置のいいデッキが見つけられるのが理想でしたが、本業の忙しさがピークだったので早々に断念。先ほど挙げた環境トップ3つのデッキの中から選択することに決めました。

この中でも【サーナイト】は本当にデッキのポテンシャルを発揮し切るのが難しく、いつまで経ってもうまく回せませんでした。この状態でCLに持ち込んでも勝利はおろか、時間切れによる両負けの多発まであり得るなと思ったので諦めました。


【ミライドン】を諦めた理由

【ミライドン】は僕が前のめりなデッキが好きなこともあってとても馴染んでいたものの、

  1. グッズロックが厳しい。1ターン目に《エレキジェネレーター》が引けるか、そのままヒットするかにかなり左右される

  2. 構造上有利な2トップに対しても、後攻1ターン目から「ごっつあんプリファイ」できないと容易に逆転される

  3. 【サーナイト】の《クレッフィ》及び《ハバタクカミ》、【ドラパルト】の《ペラップ》といった致命的なカードがチラつく

  4. CLという大会形式上、ミラーマッチが多く予想される

以上4つの理由から候補から外しました。この中で4つ目の理由についてだけ少々補足します。


CLはシティリーグと違って試合数が長く、またある程度負けたとしてもDay2進出、優先権獲得を目指すのであればあまり影響のない大会形式です。故に一部のデッキを割り切った選択がしやすくなっています。(決勝トーナメント進出を目指すのであればこの限りではありませんが)

また【ミライドン】は自分の動きを完遂するシンプルなデッキなので、

  • 大会に緊張しており、プレイミスの恐れがある

  • 自分のプレイでは他のデッキのポテンシャルを発揮しきれない

こういったケースでの候補として優れています。実際に僕も同じ理由で最後まで候補に残っていました。

が、だからこそ事前の入賞率以上に使用率が高いだろうと予測し、使用を断念しました。ミラーマッチになった時はどちらが先にサイドを2枚取るかの勝負になり、序盤の運の要素が更に強くなってしまうからです。今大会でも唯一2回マッチングし、肝を冷やしました。


【ドラパルト】選択の決め手

その点【ドラパルト】は多少出遅れても手札干渉や「ファントムダイブ」「カースドボム」の組み合わせから巻き返す術がある上、

1.《スボミー》のグッズロック中でも動きが担保できる
→《ドロンチ》や《ワタル》のおかげで展開に支障が出づらい。
→《スボミー》の撃ち合いでも《サマヨール》を絡めて突破可能。

2.デッキ自体のパワーが高く、多くの相手と満遍なく戦える
→「ファントムダイブ」と「カースドボム」の破壊力が凄まじい。

3.自分が自信を持って回せるデッキである
→《スボミー》のおかげでゲームスピードが若干落ち、依然よりも回すのに苦が無くなった。
→しかし今回はここが反省点にもなった。理由は後述。

以上3点を満たしていると思ったので、今回の大会で使用に至りました。


■Day1対戦レポート

1戦目【レジドラゴ】後攻 負け(4-6)

初戦からしんどいマッチを踏んだなと思いつつ、切り替えて対戦へ。こちらも順当に展開しながら「むずむずかふん」できたものの、《力の砂時計》が《レジドラゴ》に早々についたので、あまり刺さらず試合が進みました。

その後は

  • 《ボスの指令》→「ファントムダイブ」で《ドラメシヤ》と《スボミー》

  • 《プライムキャッチャー》→「ファントムダイブ」で《ドロンチ》と《ドラメシヤ》

ですぐさまサイド4枚取られてしまいピンチ。一度《ナンジャモ》で止めることに成功しましたが逆転には至りませんでした。2回目の「ファントムダイブ」に合わせて《ヨノワール》が使えれば勝てましたが、《ヨマワル》が2枚サイド落ちしていたのでそれもできず。やむなしです。


対戦相手の方は愛知から来られた気さくなお兄さんで、試合前から和む話ができて楽しかったです。1戦目が一番緊張しますからね。CL愛知の会場いいよね〜って一生話してました。


2戦目【ミライドン】先攻 勝ち(6-3)

後攻1ターン目から「ごっつあんプリファイ」が飛んでこなかったので、「むずむずかふん」で止めている間に盤面を作り、「ファントムダイブ」2回と「カースドボム」で6枚取りして勝ち。


対戦相手の方は関西出身とのことで美味しいものについて聞いたところ、「かすうどん美味しいですよ」との情報が。食べます。


3戦目【カビゴンLO】後攻 負け(投了)

引き直しの段階で【カビゴンLO】っぽいなと思い、ゲームプランを普段と切り替えようとしたところ、《ネオラント》でスタートしてしまう不運。

仕方なく《ドロンチ》を並べて場を作りつつ《ヨマワル》の複数展開を狙いますが、早々に飛んできた《おはやし笛》で《キチキギス》が祭りに参戦してしまい、2体目の《ヨマワル》を置くスペースが無くなってしまいました。

僕のデッキに場を空けるカードは採用されていないので、《ヨノワール》の「カースドボム」から《ナンジャモ》→「ファントムダイブ」で《ロトム》を仕留めてお祈りしますが、祈り通じずに再度縛られ、勝ち手段がなくなった為投了しました。


対戦相手の方はとても好青年で、対戦終了後の感想戦がとても勉強になりました。おかげで対【カビゴンLO】へのプランの再確認ができました。

早い段階で2敗してしまったので、これは大阪観光にシフトがありうるな〜と思いつつ、最後までやろうと次の試合に向かいます。


4戦目【ロストギラティナ】後攻 勝ち(たね切れ)

《フーディン》でスタートして苦笑いしていましたが、相手も《ヤミラミ》スタートのまま何も展開できずにターンが渡ってきました。

展開自体は順当にできたので「むずむずかふん」から相手の展開を抑制し、場ができた段階から「ペインスプーン」→「ファントムダイブ」で場を枯らしてたね切れで勝てました。


お相手は関西出身の方だったので、何か美味しいご飯のオススメはないかと聞いたところ、「まだならやっぱりお好み焼きでしょ」と言っていただきました。バッチリその後食べました。

息子さんと一緒にポケカをプレイしているお父さんプレイヤーとのことで、優しくて話しやすい方でした。最後も消化不良な戦いだったはずなのに、しっかり激励していただき、感謝しかありませんでした。


5戦目【ドラパルト】後攻 勝ち(たね切れ)

先攻でスタートした《ドラメシヤ》以外展開されなかったので、「むずむずかふん」から動きを止め、返しのターンに《サマヨール》の「カースドボム」と《ドラメシヤ》の「かみつく」でたね切れ勝ちに。(人生で初めて「かみつく」を宣言した)


不完全燃焼な終わり方をしてしまい、とても話しづらかったものの、お相手の方が何度も応援してくれました。この時は気づいてなかったんですが、残り2戦だけだったんですよね。気を引き締め直さなければアカンと思い、お礼を言いつつ別れました。


6戦目【ミライドン】後攻 勝ち(投了)

先攻で順当に動かれて少々キツイなと思いましたが、《エレキジェネレーター》が2回のうち1エネしかつかないのが幸運でした。

《テツノカイナ》が走ってくるまでまだ時間が貰えそうだったので、「むずむずかふん」で場を作りつつ、《スボミー》がやられた返しに《まけんきハチマキ》込みの「ファントムダイブ」で即カウンター。盤面からエネを枯らします。

その後「ハイパーブロアー」で何もついていない《ドロンチ》を差し出したところ、《スボミー》が出てきて一瞬フリーズ。

最終的にはエネルギーを引いて無事に逃がし、「ファントムダイブ」と「カースドボム」の構えになった時点で投了をいただきました。ただフリーズの影響でプレイミスしていたので、こちらは後述します。


お相手は若くて元気な方で、夜行バスで関東から突撃してきたとのことでした。お互いに後が無い対戦でしたが、和やかに話ができて楽しかったです。おかげでリラックスできました。


最終戦【ソウブレイズ】後攻 負け(4-6)

お互い引き直しで手札の内容を見ると《ゼイユ》と《基本炎エネルギー》で【ソウブレイズ】…! ここに来てついに踏んでしまいましたが、覚悟を決めて対戦に入りました。

序盤からスムーズに殴られ、こちらは展開が芳しくない上にエネルギー付きの《ドラメシヤ》を早々に取られてしまった為、攻撃のリソース確保のためにサポート権を使わざるを得ない状況が続きました。

それでもなんとか「ファントムダイブ」までたどり着きますが、《パーフェクトミキサー》から一気に火力が上がり、逃げエネでトラッシュした分も込みで《ドラパルト》が一撃で倒されてしまいます。この時点で相手の残りサイド枚数が2枚、かつ後続の《カルボウ》も《パルキアV》もいる絶望的な状況に。

手札干渉を合わせて《ソウブレイズ》を2枚取りし、お祈りするしかありませんでしたが、《ナンジャモ》は引けず。返しのターンでしっかりと《ボスの指令》を使われ、《パルキアVSTAR》に《ネオラント》が倒されて決着がつきました。


対戦相手のお兄さんはめちゃくちゃフレンドリーな方で、対戦前から終了後まで終始楽しく話ができました。

しかも今までに2回Day2がかかった試合で負けているらしく、三度目の正直となる今回にやっとDay2に行けたとのこと。とても喜んでいる姿を見て素直に祝福できましたし、めっちゃ楽しかったな…としみじみ。Day2に関する注意事項やら激励やらをお伝えし、熱い握手をして終えました。

その後Day2での奮闘の結果、CL福岡への優先参加権を無事獲得したとのことでした。おめでとうございます!


■7連勝チャレンジ対戦レポート

ホテルに帰ってきてからフツフツと己に対する悔しさが湧き上がってきたので、「まだ祭りは終わってねえのよ!」と奮起。7連勝チャレンジに挑みます。

初めての7連勝チャレンジ、受付に戸惑いながらもなんとかチェックインを済ませ、マッチングした席番で待っているとそこに現れたのは、

トレカキャンプ所属「アライ ケイト」選手

挨拶した後に(あれ??? なんか見たことある人だな???)と二度見。

いや1戦目からハードル高えって!!!

一方で(いい話のネタができたな)と思ったのはある

しかしその後は、出しておいたタイマー用のiPhoneがお隣の卓のものと勝手に同期してしまったり、いつも動画で見ていたじゃんけんの“流れ”のくだりが目の前で起きたりした為、出会った衝撃がどこかに飛んでいくくらい和みました。

何よりアライ選手自体がとても話しやすかったです。普段動画で見ている通り、めっちゃ素敵な笑顔の好青年でした。


さて肝心の対戦ですが、残念ながら負けてしまいました…

僕が後攻を取って順当に場を作れており、《ドラパルト》に先に「ファントムダイブ」を当てられたのもあって優位に進めていたところまでは良かったです。

が、何度「ていさつしれい」を使っても《ボスの指令》が来ず、勝てそうで勝てない状況が続きます。かといって《ナンジャモ》が使えるわけでもなく、お互いに手札の枚数がどんどん増えていく状態に。

そこからアライ選手の粘り強さもあり、《ネオラント》に「ジェットヘッド」と「むずむずかふん」で蓄積したダメカンに加え、「ペインスプーン」と「ファントムダイブ」で残りのHPぴったりになるように置かれてサイドを取られきってしまい、敗北しました。

今大会は練習期間含めてずっとボスと向き合ってたね

非常に惜しい試合で(もう少しで勝てた…!)という悔しさはありますが、一方で強豪プレイヤーと真正面から戦えたのがとても楽しかったです。

時間をギリギリまで使っての勝負だったので、最後の方は周りの卓に誰もいない状態に。静かな空間の中で必死に他の勝ち筋はないか、負け筋はできる限り塞げているかを思考しているだけの時間が、ただただ幸福でした。真剣勝負の最高なところですよねこれ。

というわけで7連勝チャレンジ失敗になり、僕のCL大阪はこれで終わりました。


■練習段階での反省点

ここからは練習段階での反省点についてまとめます。

反省点①:練習時間の量とデッキ選択が噛み合っていない

今回、練習期間中での大きな反省点として挙げられるのは、使用デッキの選定と習熟のための練習についてです。

というのもCL大阪と本業の忙しさのピーク時期が被ってしまい、練習時間の確保が課題でした。スキマ時間を使って環境の調査を行い、デッキを練習して成果を記事にして、数少ない休みで対人戦…とやれることはやったつもりです。

ただそれでも環境の大きな変化とデッキの多さでキャパオーバーしてしまい、満足な調整はできませんでした。使用デッキの選定も遅れに遅れています。

誰しも時間がないので、言い訳にはならない

そもそも前述のデッキ選定基準となる「自分が自信を持って回せるデッキである」についてですが、【ドラパルト】を選択する際、素直に肯定できるかというと怪しいところです。

もう少し正確に言うなら“ある程度自信を持って回せるようにはなったが、その段階まで来るのに時間を大きく使ってしまい、そこから一歩先に進めなかった”が正しいでしょう。

なのでこういう時の為に

  1. 一人回しで強くなれるデッキを候補にする

  2. 継続して使い続けるデッキを持っておく

と良いかなと思いました。それぞれ詳細を書いていきます。


→改善案①:一人回しで強くなれるデッキを候補にする

今回使った【ドラパルト】は対戦相手の動きと場に合わせて攻め方を変える、言わば対話型のデッキです。実戦経験を積んだだけ上手くなりますし、攻め手の引き出しも増えていきます。

しかし練習時間の確保ができない時は実戦経験を積むのがまず難しく、知識を咀嚼するのに時間がかかります。なんとか練習を繰り返し、かつ多くの対戦動画や文献を見て扱えるようになってきましたが、一歩踏み込んだアプローチができなかった自覚があります。

なので忙しいと分かっているのであれば、一人回しだけで習熟できるデッキを候補にすると良いなと思いました。僕はそもそも一人回しで満足するまで回すタイプなので、この点は相性が良いです。

もちろん毎回これにしろという話ではありません。対話型のデッキは選択肢が多く、相手の動きに合わせて最適解が取れるので、時間が取れる時はたっぷり練習して候補にすればいいだけです。あくまで状況に合わせた最適解を取ろうという話ですね。


→改善案②:継続して使い続けるデッキを持っておく

今回の環境上位デッキはいずれもあまり使った経験がなく、デッキの研究を経て理解を深めたものでした。それ自体は悪くありませんが、表面しかなぞれていないので、いざ使おうと思った時に苦戦することになります。今回はそのケースですね。

なので時間がない時の逃げ道として、継続して使い続けるデッキを持っておきたいと思いました。

ずっと同じデッキを使っていれば、都度の練習量が少なくとも経験値が貯まり、理解は深まっていきます。なのでいざ使おうと思ったタイミングでも自信を持って選べますし、自分なりのアプローチを組み込みやすいでしょう。

使い続ける理由はたまたま使った時が強かったからでもいいですし、なんなら好きなポケモンだからでも良い気がします。ポケカはそれがやりやすいカードゲームですしね。

ただ環境で立ち位置が悪くなったり、理解があるからと考えに固執しまったりする危険性もあるので、そこは注意が必要だと思います。できれば方向性の異なるデッキを2つ持っておいて、それを使い込んでいくとメタゲームの変化に合わせやすい気がします。


反省点②:戦う前から負けている心の弱さ

前述の通り、自分が自信を持って回せるようになるまでの時間が非常に長かったので、練習期間中は(負けてしまったらどうしよう)と思考がネガティブになりがちでした。

昔よりはだいぶマシになりました

今大会では【ミライドン】に全て勝っていますが、練習中は負けに負け、直前になって今からでもデッキを変えた方がいいのではないかと友人に相談したこともあります。そんなことをしても時間は残っておらず、勝てる保証がないのにも関わらずです。


大会中もネガティブな考えが頭をもたげる時がありました。

例えば2敗してしまった時に(今回はDay2無理か… 7連勝チャレンジに行くか悩むな…)とか。

あるいは7連勝チャレンジでアライ選手に当たった時に(あーこれは流石に負けたか… 1戦目で敗退か…)とか。

いざ対戦が始まると楽しくてそのような考えは消えたのですが、自分の中に自信のなさ、ある種の臆病さがあるのは否定できません。

これにはすぐできるシンプルな改善案と、継続して取り組む改善案があるので、それぞれ書いておきましょう。


→改善案①:負けた後のことは負けた時に考えよう

ネガティブな状態の時の自分に一言言うなら「戦う前から負けた時のことを考えるな」で終わりです。なんでまだ勝負が始まっていないのに負ける前提でものを考えているのか。

ネガティブな考えに支配されていると体力・精神共に削られますし、いざという時の諦めグセがついて踏ん張りが効かなくなります。特に後者はCL東京のDay2やアライ選手との対戦で感じたことで、強いプレイヤーは本当にしぶとく勝ち筋を辿ってきます。敗色濃厚でも全く諦めません。

僕もそれに倣って(絶対に勝つんだ、ここから勝つためにはどうすればいいか最善の道を考えよう)という気持ちを忘れず、勝負に挑みたいものですね。

無理にポジティブになれというわけではない

とはいえ、今回はデッキ選択に自信がなかったことも、ネガティブな考えを呼び起こす一因でした。調整の仕上がり次第で気分に波が生まれるのは仕方ない気もします。

毎回与えられた条件でベストを尽くし、できる限りのコンディションで最善を尽くせるように今後も頑張りたいと思います。


→改善案②:実戦経験をとにかく積もう

これは友人からのアドバイスなのですが、「中規模以上の自主大会に出る機会を増やしてみては?」と言われました。

確かに大会に場馴れすることで普段通りのパフォーマンスを発揮しやすくなりますし、勝てばその分強豪プレイヤーと当たる確率も上がります。それを繰り返しているうちに不安は薄れていくような気がします。

そもそもポケカを始めた時はジムバトルですら緊張しましたし、CLに初参加した時は緊張でジャッジ案件を起こしました。それでも参加を繰り返していくうちに当たり前になりましたし、不安の焦点が“勝ちたいという贅沢なポイント”に移っただけなのかなと思いますね。

今までは大会前にウォーミングアップとしてジムバトルや自主大会に参加するくらいでしたが、来年からは最低毎月1回は継続的に自主大会に参加しようと思いました。やれることからやっていきます。

(友人とは長い付き合いで、僕のメンタルが弱いことを知っているので、ポケカ再開後から大会練習期間中に至るまで細かく連絡をくれます。ありがたいもんです)


■大会中気づいたプレイミス

ここからは大会当日に気づいたプレイミスについて記録していきます。

スタート時の《ガケガニ》ケア

1戦目の対【レジドラゴ】戦でのミス…というかうっかりです。

じゃんけんに負けて「先攻」を取られたにも関わらず、手札が《スボミー》でスタートできた安心感から、他のたねポケモンを置き忘れました。

現環境には先攻1ターン目からサイドを取れる【ガケガニ】がいる上、《スボミー》の存在から後攻を取るデッキが一定数いるはずです。なのに先攻をわざわざ取ってくるということは、何かしら先攻でやりたい動きがあるということに他なりません。それが頭から抜けていたのがよくなかったです。

結果的には【レジドラゴ】だったのでよかった(よくない)ものの、肝が冷える一幕でした。次の試合からは引き直しで相手のデッキが分かっている場合を除き、相手が先攻の時はたねポケモンを置くようにしています。


「カースドボム」し忘れによるリーサルミス

6戦目の対【ミライドン】戦におけるミスです。

1回目の「ファントムダイブ」で《まけんきハチマキ》をつけていた為、《テツノカイナ》を倒しつつ《イキリンコ》に30ダメージ、《ミライドン》に30ダメージ乗せました。(ここも今思うと10点を他に散らしておいて、「ペインスプーン」含む《いれかえカート》ケアすべきでしたね)

場には《ヨノワール》もいるので、返しのターンにベンチのHP200以下を呼び出しつつ、「カースドボム」で《イキリンコ》を倒せば、サイド4枚取りきって決着をつけられる布陣です。

相手の方も当然それは分かっているので、「ハイパーブロアー」から《ドロンチ》を引きずり出されます。ただ盤面上にエネルギーがなく、《レアコイル》に進化もできなかったので、《スボミー》で「むずむずかふん」をしてきました。

ここで僕は唐突な《スボミー》に一瞬フリーズしてしまい、その後すぐ(エネ引いて逃がして《コイル》ごと取れば一気に4枚取りで勝ちだ! 行くぞ!)と全力で回します。

結果的に「ていさつしれい」2回と《ナンジャモ》でエネルギーが引けたので、無事に逃がしてそのまま「ファントムダイブ」を宣言。前の《スボミー》とベンチの《コイル》を取りました。


いや「カースドボム」はどうした??????

ベンチで僕を見つめるヨノワール


幸い返しのターンで相手に勝ち筋が無く、そのまま投了をいただいたので問題ありませんでしたが、ギリギリのサイドレースを繰り広げている時だったらと考えると冷や汗が止まりませんでした。

直前までプランを考えていたのに、想定外の一手を受けるとよく分からない行動をしてしまうものですね。リーサルミスは流石に今大会最大のやらかしで、対戦が終わった後に何やってんだ…と大きく凹んでしまいました。


まけんき《スボミー》

7連勝チャレンジのアライ選手との対戦におけるミスです。

お互い「むずむずかふん」の撃ち合いになるタイミングで、アライ選手が先に《サマヨール》の「カースドボム」から《スボミー》を取り、こちらだけグッズロックされる状況に。

ただ返しのターンで《スボミー》を出せた上、《緊急ボード》がついている《ドラメシヤ》がいたので、再びグッズロックの撃ち合いに持ち込めました。

と、ここで手札の《まけんきハチマキ》を見て、(これつけて「むずむずかふん」したら一方的にグッズロック継続できないか?)と思ってしまったわけです。実際は「カースドボム」でお互い1枚ずつサイドを取っており、カウンター状態ではないのに。

これに気づいたのは《スボミー》がハチマキをつけてバッチリやる気を出しているタイミングで、その後何事もなかったかのように「むずむずかふん10ダメージで」と宣言しました。プレイエラーに繋がらなくて本当に良かった。

(むしろあまりに堂々とつけた為、アライ選手が《スボミー》を倒されたと思って一旦場から離そうとしたくらいでした。本当に申し訳ない)

「自分やれます」みたいな顔してた(やれなかった)


■おわりに

今回も思いの丈をぶちまけていたらこんな文量になってしまいました。ここまで真剣勝負の内容や反省点など、辛いところをつらつら書いてきましたが、全体としては本当に嘘偽り無く楽しかったです。

僕は常々、大人になっても遊びで真剣勝負できるって最高だなと思っていまして。本気で取り組むからこその楽しみがあるんじゃないかなーと。おかげでこの歳になっても夢みたいな大舞台で戦えるし、おまけに趣味を通じて新しい交流が生まれるしで最高じゃないですか。

なのでこの後も変に落ち込まず、牙を研いでいきたいと思います。また大型大会に戻ってきた時にリベンジできるよう頑張ります!

会場で再開した別の友人(左)と僕(右)で記念写真。
普段は離れてても大会で会えるのがいいんですよね。

今回文量がえらいことになってしまったので、大阪や会場を楽しんでいる様子をまた別途レポートとして明日出します。ガチガチの雰囲気だけでなく、楽しい雰囲気も一緒に伝えたいですしね。

「後編 大阪満喫の旅」に続く。


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