【タケルライコ研究②】構造上の弱点は多め? デッキの弱み編
こんにちは。へる(@onaka_heru3_pcg)です。
今日の記事は前回に引き続き、【タケルライコ】の弱みについてまとめました。
前回の記事はこちら▽
■サンプルリスト再掲
■《オーリム博士の気迫》への依存度が高い
デッキの強みで《オーリム博士の気迫》の優秀さについて書いたものの、これはそのまま依存度という弱みにも繋がります。このカードが使えなかった場合、「きょくらいごう」が思うようなダメージが素早く出せないからです。特に高耐久のポケモンを相手にする時は、ほぼ確実に必要になります。
ただし「きょくらいごう」を使う際、場の《タケルライコex》それぞれに1エネずつ残るようにエネルギーをトラッシュすると、次のターン手貼りと「みどりのまい」だけでエネルギーを工面することでカバーできます。
とはいえ、それも事前に《オーリム博士の気迫》を使用しているか、ある程度時間が貰えている前提の動き。ゲーム中どこかで使用しなければならない前提は変わりません。
どちらかというと、手札干渉を受けた返しのターンで使えなかったとしても問題ないようにしておくプレイになりますかね。
■初手がそこそこ事故る
このデッキにはドローソースが大量に採用されていますが、それでも手札が事故ることはそこそこあります。
というかこのデッキは着地点こそシンプルですが、そこに至るまでの過程はかなり複雑です。エネルギーが3色採用されている上に、場にもトラッシュにも一定数のカードを要求されます。それを大量のドローソースで無理やり動かしている印象を覚えました。
僕が遭遇した厳しい初手は主に以下の3つ。
一応いずれも《イキリンコex》や「はじけるほうこう」で手札を入れ替え、強引に準備を進められます。
ただし③は終盤におけるリソース回収手段をトラッシュするので、その後の要求が厳しくなります。特に《夜のタンカ》は《キチキギスex》復帰の要なので、枚数が多ければ多いほど安心感があります。
そうは言っても、このデッキは巻き返しの手段が乏しいのも事実。厳しい初手を抱えたまま出遅れては勝てないので、ある程度覚悟を決めてトラッシュするしかないです。動けるだけマシと考えます。
■後攻1ターン目の再現性
前述の通り、そこそこ厳しい初手になる点に加え、「きょくらいごう」を即使うには一定の手札の噛み合いを要求されます。つまり毎回安定して後攻1ターン目から高火力の攻撃ができるわけではありません。
後攻1ターン目からサイド1ポケモンを倒すのは割と簡単です。「きょくらいごう」を使えれば少なくとも140ダメージまでは出せますし、《スナノケガワ》で攻撃する選択肢もありますからね。
しかしポケモンex・Vを倒す際は要求が高くなります。特に《タケルライコex》《パルキアV》《レジドラゴV》などは「きょくらいごう」で4枚エネルギーをトラッシュしなければなりません。これを達成するには以下のカードが必要です。
これだけのカードに加え、エネルギーはトラッシュに置く必要があります。なので《大地の器》や《イキリンコex》、《ポケストップ》など他のカードも欲しいですよね。そう考えると準備は簡単ではありません。
ミラーやVSTARポケモン、【ミライドン】との戦いでは、先にサイドを2枚取ったほうが有利になります。なので確実に後攻1ターン目から高火力を出せるなら、後攻を取ったほうがいいと思っていました。
ただ今は先攻1ターン目でしっかり場を整え、2ターン目で仕掛けるほうが安定してサイドを2枚先行できると思っています。1ターン目《タケルライコex》に手貼りできていれば、2ターン目は《オーリム博士の気迫》以外のサポートを使う余力も生まれますし。
また相手がVSTARポケモン主体のデッキであれば、後攻1ターン目から《タケルライコex》が倒される危険性はほぼありません。それを踏まえても、後攻で動ける先攻デッキと考えたほうがいいかもしれません。
■サイド1ポケモンに攻められるのは苦手
このデッキは《スナノケガワ》が入っているとはいえ、基本的には《タケルライコex》、ちょいちょい《オーガポン みどりのめんex》で攻めていくデッキです。サイド1:1交換やサイド複数取りのような戦術はあまり使えません。
なので【ルギア】や【古代バレット】など、サイド1のアタッカーを要するデッキは苦手です。1回だけならまだしも、何度も押し付けられるとサイドレースで追いつけなくなります。あるいは一度だけだったとしても、手札干渉まで合わされると厳しいですね。
一方でこれ等のデッキは確かに苦手なものの、勝率でいうとそこそこ勝てる印象を覚えました。
理由としては後攻1ターン目から攻撃できる点が大きいですね。先ほど挙げたデッキは序盤からスムーズに動けないケースもしばしばあり、場が整う前に攻撃して崩せる可能性があります。サイド1のポケモンならHP70〜140であることが多く、「きょくらいごう」の要求がそれほど重くないのも助かるところ。
また《ブライア》を採用していると、《オーガポン みどりのめんex》で倒せばサイドを複数取りできます。おかげで序盤の優位を保ったまま、攻撃回数を減らせる可能性があります。基本が大技なだけで、細かいテクニックを活かせると勝率が上がりそうですね。
やはりこのデッキは速度と火力を両立しているのが最大の強みであり、多少のデッキ相性は覆せてしまう爆発力を秘めていると感じました。大会の上位入賞に未だ【タケルライコ】が多いのも納得できます。
加えて、メインギミックはSVシリーズ以降のカードで構成されているのも魅力です。レギュレーションの変更によってFマークのカードが使えなくなったとしても、形を変えて使える可能性が高いですからね。
《かがやくゲッコウガ》や《ポケストップ》が無くなってしまうのはかなり痛手ですが、他のデッキも少なくないダメージを受けそうな気がしています。これからも研究を続けて損のないデッキではないでしょうか。
「基本的な回し方編」に続く。