【バトルパートナーズ新カード考察④】厄介な少数精鋭! リーリエのカード編+総括
こんばんは! へる(@onaka_heru3_pcg)です!
先週末ついにバトルパートナーズの全カードリストが公開されましたね。
正直な感想を言うなら「え、これだけ?」が本音でして、トレーナーのカードもそれ以外のカードも事前に抱いていた理想からすると、ちょっと物足りなかったな〜という感じです。
ひとまず今回の記事ではまだ考察していないリーリエのカードと、前回の記事以降に掲載された他のトレーナーのカードについて触れて考察していきます。
リーリエのカード考察
■取られるサイド減少! 《リーリエのしんじゅ》
リーリエのカードを語る上で、真っ先に触れなければならないのが《リーリエのしんじゅ》でしょう。
非常に緩い条件で相手に取られるサイドを減らせるため、サイド2ポケモンを実質サイド1ポケモンとして運用しやすいです。今のカードプールではあまりない機会かもしれませんが、サイド1ポケモンにつければサイドを全く取らせないことも可能です。
またポケモンのどうぐなのもポイントで、
引いたそばから盤面に置けて無駄になりにくい
《ロストスイーパー》がレギュレーション落ちしたので、《ジャミングタワー》くらいしか警戒せずに済む
《ペパー》などでそこそこアクセスしやすい
とカテゴリ特有の利点も多めです。
ただし効果の発動には“相手のポケモンからワザのダメージを受けて気絶する必要がある”ので、一部の手段でスカされる点には注意が必要です。
現環境で言えば《ドラパルト》の「ファントムダイブ」や《ヨノワール》の「カースドボム」で簡単に条件が達成できる為、過信はできません。
それでも取られるサイド数が変化する時点で、ゲームに与える影響力は大きいです。前述の短所についても、一部のデッキ以外はその弱点をつけませんからね。真っ向から殴り合ってくる相手にはサイドレースで優位に立てます。
■ドラゴンキラーの《リーリエのピッピex》
『リーリエのポケモン』の中で唯一のexポケモンですね。
まず目を引くのが特性「フェアリーゾーン」です。弱点のないドラゴンタイプに強制的な弱点を付与し、タイプ固有の耐久力に待ったをかけられます。この特性が特に響くのが《ドラパルト》ではないでしょうか。
《ドラパルト》は環境にいた2進化exポケモンの中では《リザードン》に続く高耐久でしたが、草タイプで弱点をつかれる《リザードン》と違い、弱点がない高耐久が本当に優秀でした。「ファントムダイブ」の使用回数が増えればそれだけで勝利に繋がりますからね。
しかし「フェアリーゾーン」適用下であれば超タイプが160ダメージを出すだけで《ドラパルト》を倒せます。なので超タイプにおけるメタカードとしての採用でも十分役割がありそうな気がしますね。
ただ、僕はこのカードはメインアタッカーとして運用するのもありではないかなと思っています。理由はワザとカテゴリの性質にあります。
唯一のワザ「フルムーンロンド」はベンチの数だけダメージが上がります。Fマークで活躍していた《エンテイ》《スイクン》《ライコウ》の「〜ロンド」と同じ系譜ですよね。ダメージ量も効果も全く同じで、タイプだけが違います。
なのでこのワザは散々見てきた通り、《ゼロの大空洞》と組み合わせることで簡単にダメージを増やせます。自分のベンチに8体ポケモンがいればそれだけで180ダメージですし、相手のベンチにポケモンがいれば更に増えていきます。
exポケモンとして考えれば若干ダメージは物足りないですが、前述の《リーリエのしんじゅ》と組み合わせればどうでしょうか。HP190のサイド1ポケモンが180以上のダメージを連発してくると考えると、かなり厄介に思えます。
勿論エネルギーの工面や低耐久には気を使う必要がありますが、このカードと《リーリエのしんじゅ》をひたすら押し付ける構築はやれるんじゃないかなと考えています。
■初動役となる《リーリエのキュワワー》
「はなまねき」で『リーリエのポケモン』を展開できるので、場を整えながら「フルムーンロンド」のダメージ上昇が見込めます。
とはいえワザを使用しての展開なので若干テンポが遅く、ただベンチを埋めるためだけにこのカードを採用するのは少々もったいないかな〜と思っています。
というのも、《ゼロの大空洞》を使用する前提であれば『テラスタル』ポケモンを採用したいですし、『テラスタル』が場にいるのであれば《ヨルノズク》などで場を埋めながら次の展開に繋げられるからです。
特に《ヨルノズク》は《リーリエのしんじゅ》にアクセスできる特性を持っていますから、初動役にしかならない《リーリエのキュワワー》は採用しなくても良い気がします。
■強制展開させる《リーリエのアブリボン》
こちらは《リーリエのキュワワー》と違い、相手のポケモンを大量展開するタイプですね。どちらも「フルムーンロンド」のアシストを行う意味では面白い効果だなと思います。
とはいえ現環境は一定数ベンチにポケモンを並べてくれますし、わざわざこのカードを使って「フルムーンロンド」のダメージを上げるのはいささか手間がかかりますね。1進化ポケモンですし。
特に進化前の《リーリエのアブリー》と合わせてHPが恐ろしく低いのが気になります。《ホップのザシアン》や《ドラパルト》のようにベンチにダメージを与える手段が豊富な現環境において、この低耐久は無視できません。
ただ“強制的に相手のポケモンを展開する効果”として着目するのは悪くない気がします。今後の登場カード次第では、リーリエのデッキに採用するのではなく、専用構築でコントロールに寄せたデッキが作れるかもしれません。
全リスト公開後のトレーナーのカード総括
ここからは、前回までで考察していなかったカードを含め、トレーナーのカード群について所感を述べていきます。
■N
《Nの城》のおかげで足回りが軽くなり、《Nのポイントアップ》を使ってすぐに《Nのゾロアーク》を送り出しやすくなりました。これに関しては的確なカードを貰えていると思います。
しかし肝心の「ナイトジョーカー」でコピーできるワザがいずれも貧弱すぎます。いやワザとして悪くないカードはあるのですが、ベンチに置かなければいけない性質上、使い分けが難しいんですよね。前環境における《レジドラゴ》のような奇襲力や爆発力に欠けています。
なので諸々含めると、今回登場したトレーナーのカード群では最もパワーが低いと思っています。《Nのゾロアーク》は大変魅力的ですし、登場カード数が多いだけにこれは非常に残念です… Nもゾロアークも大好きなんですけどね…
ただダメージが少ない分、特殊な効果のワザが豊富に揃っています。なので前の考察記事で挙げた通り、コントロール色のあるビートダウンデッキとして振る舞う方向性もありだと思ってます。
■リーリエ
今回の記事で考察しましたが、メタカードとしても【リーリエ】デッキとしても中々面白いコンセプトのカードだと思います。
これほど枚数が少なくても影響力の大きなカードが複数ありますから、全トレーナーに均等な枚数割り振りはできなかったのかな〜と惜しく感じますね。
今回のトレーナーの中では2〜3番目くらいのパワーを持っていると思います。ナンジャモと相互な立ち位置といいますか、役割が違うのでそれぞれ活躍の場がありそうです。
■ホップ
前回の考察記事を書いた直後にとんでもないグッズが出てきましたね。
元々優秀なポケモンは多かったものの、アクセスするカードに弱さがあるな〜と思っていたところにこれです。いやマジで凄いパワーだな。
このカードのおかげで《ホップのザシアン》は安定して展開しつつ高火力を出せるようになりましたし、なんなら《ホップのバイウールー》を含めて【マッシルガン】の再現がやりやすくなりました。かなり現実的です。
カードパワーはトレーナーの中でもぶっちぎりのトップだと思いますが、一方で《ホップのザシアン》は直線的なカードなので、変化球なデッキに対してどう対処していくかは今後の課題になると思います。
前回の考察記事も合わせてご覧ください。
■ナンジャモ
前回考察した記事のカードで全てでしたが、二大システムが優秀なので十分戦えるカード群だと思います。
現状のカードはホップ以上に直線的なものの、
雷タイプのポケモンという将来性
システムとして優れた特性を持つポケモン
であることから、今後も定期的にブラッシュアップできそうなデッキです。なのでリーリエと並び、今回のトレーナー内では2〜3番目にいると思います。
ひとまず直線的かつ大味で最大限組んだ【ナンジャモ】デッキの記事を書いたので、よろしければこちらも見てみてください。
おわりに
というわけでバトルパートナーズのトレーナーのカード総括でした。いかがでしたでしょうか。
こうして見直してみても、各トレーナーのカード枚数に違いがあったり、Nのパワー不足だったりと、もったいないパックだな〜…という感想ですね。WCS速報の時やホップのカード登場時のインパクトが凄かっただけに残念。
それでもトレーナーのポケモンというシステムは今後も続いていきますし、別のトレーナーでお気に入りのカードが出るかもしれない楽しみはあります。
加えて新スタンダードレギュレーションで環境も変化するでしょうから、ひとまずそこを満喫していきたいと思います。まずはホップとナンジャモのカードを使い倒そうかな!
ではまた!次の記事でお会いしましょう!