【ホップのザシアンデッキ研究①】高速で全てを一刀両断! デッキの強み・弱み編
こんばんは! へる(@onaka_heru3_pcg)です!
今回からは、僕が強い思い入れのある【ホップのザシアン】デッキを研究していきます。
一通り試した中で一番感触の良かったものを掲載していますが、やはり使っていて馴染むというか楽しいですね〜! 元々僕は前のめりなデッキが大好きなので、これぞ僕の使いたかったデッキ!と興奮しています。
ひとまず今回は【ホップのザシアン】を使った中で感じた、デッキの強みと弱みについてまとめました。
サンプルリスト
今回はシンプルに《ホップのザシアン》をアタッカーに据え、エネ加速システム兼サブアタッカーとして《ブリジュラス》を採用してみました。
ACE SPECは《プライムキャッチャー》にしました。的確に相手の急所を潰せるだけでなく、
サポートと併用できる呼び出し手段
「ブレイブスラッシュ」使用後の解除要因
「せつなぎり」と組み合わせてダメージを調整
の役割が担える優秀なカードです。
特に「せつなぎり」のダメージ調整は活用したいので、加えて《テツノツツミ》も採用しています。《博士の研究》をガッツリ採用していることも含め、《スボミー》をしっかり見れたらという魂胆ですね。
他のカードは必要なものを平均的に採用した形ですが、使いやすかったです。根幹のカードパワーが高いので、安定して回せるようにするだけで一定の出力を出してくれました。
デッキの強み
■速さと火力を兼ね備えた《ホップのザシアン》
何と言ってもこのデッキの魅力は《ホップのザシアン》が繰り出す火力の高さとスピード感です。
《ホップのカビゴン》
《ホップのこだわりハチマキ》
《ハロンタウン》
この三種類の強化カードを組み合わせることで、「せつなぎり」は120:30ダメージ、「ブレイブスラッシュ」は330ダメージまで伸びます。
また「せつなぎり」は1エネで使用できるワザですから、状況さえ整っていれば後攻1ターン目から積極的に仕掛けていけます。《ホップのこだわりハチマキ》がついていればエネの必要すらありません。
おまけに何故かベンチ狙撃までついているので、
相手が出遅れればそのままベンチの進化前ポケモンを狩る
《スボミー》に対して圧力をかける
後々倒しやすくなるようHPを調整する
といった小技を挟むこともできます。
更に《タケルライコ》の「きょくらいごう」のように、ワザの仕様でリソースの消費をすることはありません。一度準備が整ってしまえば攻撃し続けられます。盤面に残せるカードが多いおかげで、手札干渉に一定の耐性を持たせられるのもいいですよね。
それでいてHPも230と決して低くありませんから、システムポケモンを狩る打点では倒れません。絶妙な調整に加えて早い段階での小物狩り、そして中盤以降に2進化exポケモンすら倒す高火力を併せ持っており、序盤から終盤まで活躍できるアタッカーと言えるでしょう。
■《ブリジュラス》で攻め方のバリエーション増加
「せつなぎり」だけでも十分優秀ですが、中盤以降に活躍するためには「ブレイブスラッシュ」も活用したいところです。現代のテンポについていくにはエネ加速のシステムが必要でしょう。
《メタング》や《ガラスのラッパ》→《エネルギーつけかえ》なども検討してみましたが、今回は《ブリジュラス》をシステムとして採用してみました。
《ブリジュラス》を採用することで得られるメリットは以下の通りです。
《基本鋼エネルギー》が2枚トラッシュされていれば、高確率で「ブレイブスラッシュ」に繋げられる
《ブリジュラス》自身も高耐久かつちょうどいい打点のアタッカーになれる
進化前の《ジュラルドン》がそこそこ高耐久で、狙撃ワザや相手の「せつなぎり」で倒れない
この中でも特に2〜3番目は《メタング》では満たせない重要な要素なので、それぞれ詳しく解説します。
・[2.《ブリジュラス》自身も高耐久かつちょうどいい打点のアタッカーになれる]について
《ブリジュラス》がアタッカーになれる魅力は“盤面をサイド1ポケモンだけに統一できる”ところにあります。
単純な攻撃力なら《ホップのザシアン》のほうが優れていますが、一撃で倒される展開になると一転して脆さが浮かび上がります。(ここは[デッキの弱み]の項目で詳しく解説しますが)
しかしそこで進化前の《ジュラルドン》を含めて盤面をサイド1ポケモンに統一しておくことで、相手に先手を取られても取られるサイドは1枚だけ。返しに2枚ずつ取っていければ、サイドレース上で優位に立てます。《ブリジュラス》自体もシステムexポケモンを倒せるくらいの攻撃力はありますしね。
また「メタルディフェンダー」は弱点が消えるので、《ソウブレイズ》を筆頭とする炎タイプを相手にする時は、序盤から中盤にかけて《ブリジュラス》が戦う選択肢があると思います。
[3.進化前の《ジュラルドン》がそこそこ高耐久で、狙撃ワザや相手の「せつなぎり」で倒れない]について
《ホップのザシアン》はバトルパートナーズにおいて非常に強力なカードなので、ミラーマッチが想定されます。ここでもし《メタング》を採用していた場合、後攻1ターン目から「せつなぎり」を連発されているだけで盤面が崩壊していく大惨事に見舞われます。
しかし《ジュラルドン》はHP130なので「せつなぎり」の120ダメージを耐えることができ、次のターンに確実に繋げます。ここから《ブリジュラス》に進化できれば、《ホップのザシアン》にエネ加速して「ブレイブスラッシュ」で一転有利になりますね。
なので今回は《カビゴン》も含め、HP130以上のポケモンしか採用していません。先制攻撃されてもサイドを取られないようにしています。
■サポートの自由度が高い
ホップのカード群はサポートが含まれていないので、使用するサポートが自由に選べます。基本的に強力なドローサポートである《博士の研究》と《ナンジャモ》が選ばれると思いますが、選択肢が豊富なのは良いことです。
例えば【タケルライコ】であれば、ほぼ毎ターン《オーリム博士の気迫》を使うことになりますから、相手からしてもやってくる行動が分かりやすくなってしまうんですよね。その点サポートが自由なら何を使われるか分かりませんから、相手の奇をてらう一手を採用することもできるでしょう。
今回は勝ち筋となる《ボスの指令》に加え、《フトゥー博士のシナリオ》も採用しました。
《ブリジュラス》を再利用してエネ加速をし直せる
受けたダメージの擬似的な回復
《ラティアス》で《ホップのザシアン》を逃がす→バトル場に出したポケモンを回収→「ブレイブスラッシュ」再使用ができる
このような役割があるので、中々使い心地がよかったです。ただ終盤は使っている余裕がなかったので、もう少しドローシステムポケモンを採用した方がいいかもしれません。
デッキの弱み
■いささか動きが直線的
今回のリストでは《ホップのザシアン》がメイン、たまに《ブリジュラス》が攻撃する形なので、かなり真っ直ぐな動きをしていきます。
そのため、一度サイドレースで不利になると《ナンジャモ》の手札干渉くらいでしか逆転する余地がありません。ここが若干気になっているポイントです。
《ホップのウッウ》や《ホップのカビゴン》がサブアタッカーになれるリストにすれば、サイド1ポケモンを挟みながらサイドレースの逆転を狙えたかもしれません。
が、《ホップのウッウ》は限定的なタイミングでしか攻撃に使えないので、スルーされて他のサイド2ポケモンを倒されるだけで機能停止する恐れがあります。《かがやくリザードン》と違い、そのままバトル場で押し続ける動きができません。
また《ホップのカビゴン》も自傷ダメージがあって連発できない上、《ブリジュラス》の「ごうきんビルド」は鋼タイプにのみ加速する特性なので、準備に手間がかかるのが気になりました。
現状はまだ環境が始まる段階ということで、ストレートに《ホップのザシアン》を押し出していくリストにしました。今後も別のアプローチを探っていきます。
■exポケモンを倒すには若干タイムラグがある
早い段階での「せつなぎり」では進化前ポケモンを、中盤以降は「ブレイブブスラッシュ」で育成に手間のかかる2進化exポケモンをあっさり倒せるので、この二種に対しては非常に強く出られます。
ただ《タケルライコ》のように後攻1ターン目から《ホップのザシアン》を倒してくるような相手はかなり面倒でした。「せつなぎり」二回にしろ、エネ加速をして「ブレイブスラッシュ」をするにしろ、一定のターン数が必要ですから、モタモタしている間に次々とサイド差を引き離されてしまいます。
前述の通り、今回《ブリジュラス》を採用したのもこれが理由です。サイドを二枚先行された段階で逆転するのが《ナンジャモ》頼みになってしまいますから、サイド1ポケモンを挟んで調整したいところ。
ちなみにこれはミラーマッチでも言えることで、相手の《ホップのザシアン》をどうするかは悩みのタネです。今回のリストでは「せつなぎり」を《フトゥー博士のシナリオ》でスカすか、早いタイミングで「ブレイブスラッシュ」を使えるかの戦いになると思います。
■ベンチの圧迫が気になる
アタッカーの《ホップのザシアン》はバトル場前提として、火力アップ用の《ホップのカビゴン》、エネ加速用の《ジュラルドン》は最低限場に置いておく必要があります。
ただ1体だけしか《ジュラルドン》がいないと次のターン以降攻め手が無くなる可能性がありますから、二体は欲しいですよね。そうなるとこの時点でベンチ枠は三体埋まっています。
となると残った二枠で
初動役の《イキリンコ》
手札干渉からの復帰に《キチキギス》
縛り防止&足回り改善の《ラティアス》
後続の《ホップのザシアン》
を置かなければならず、ベンチ枠の圧迫が気になりました。
一応《キチキギス》と《ホップのザシアン》は後出しでも役割を果たしてくれますから、どうしても出さなければならない《イキリンコ》と《ラティアス》を優先して置き、以降は倒されたところを埋める形で出すと良いでしょう。
どうしても場がこの形になってしまうので、《ホップのバイウールー》は採用できませんでした。リスト的に採用の余地はあったと思いますが、ベンチ枠が厳しすぎます。鋼タイプのたね『テラスタル』が出てきてくれれば《ゼロの大空洞》と併用で行けるかもしれません。
「基本的な回し方編」に続く。