建設会社の共通課題を探る!現場技術者の交流会とは...?
皆さま、こんにちは!ON-SITE X広報担当の池田です。
加和太建設の広報業務に加え、12月よりON-SITE Xの広報も担当させていただくことになりました!新しいアイデアや技術を有するスタートアップの建設業への参入を促し、業界の仲間として全国各地の建設会社が抱える課題を解決できるよう尽力してまいりますので、よろしくお願いいたします。
ON-SITE Xの広報として初めてのお仕事として、12月14日(木)に行われたON-SITE Xご参画企業の現場技術者交流会の様子をお届けいたします。
建設会社共通の課題をスタートアップに提供する
ON-SITE X 立上げから1年間は、静岡にある(木内建設・須山建設・加和太建設)の3社で交流活動を3回行い、現場技術者延べ71名をつないで、建設現場の課題・解決策の共有・相談を行ってきました。
この会は、1社で課題を考えるのではなく、建設会社同士がつながり、共通の課題を見つけることで、建設会社に共通した課題を見出し、スタートアップに課題を提供することを目的に行なっています。
交流会を通じて、現場で必要なデータ管理、BIMの利用について、働き方や人材育成についてなど、さまざまな課題を見える化。段々と、スタートアップと共創できる領域を見える化してきました。
また、交流会の副次的な効果として、通常業務では自分の現場から出ることのない技術者が社外、しかも同業の同世代と繋がることで、他社の優れた取り組みに触発されることで、スタートアップを含む新しいことへのチャレンジ意欲が向上する成果もみられました。
さらにこの輪を広げ、スタートアップと共創し、解決できる課題を探るために今回は、全国に規模を広げ現場技術者交流会を実施しました。
都内で初開催!全国の地方建設会社15社30名が集結!
今回の交流会では、北は北海道、南は沖縄まで全国各地の建設会社に15社、30名にご参加いただきました。
まずは、各社から自己紹介に加え、自社のユニークな取り組みや、現在の課題、交流会で他社に聞いてみたいことを共有しました。各社の課題では、2024年問題への対策や、若手教育などは多くの企業が挙げている印象で地域や会社の規模は違えど、共通した悩みもあります。
また、ご参加いただいた皆さまの多くは、現役の現場監督が中心で、現場の現状を共有し合うことを重要視しています。
全国各地の会社を集めての交流会は初でしたので「初めまして」のコミュニケーションが自然発生していました。みなさん、早速各社の気になった取り組みや、課題について共有されていました。近年はオンラインでのコミュニケーションが多く、便利だと感じると同時に、リアルの場で会うことのメリットを改めて感じます。
各社の課題と取り組みを共有他社の取り組みからヒントを探る
3グループに分けて現場での悩みや課題のアウトプットを実施。まずは、自身で考えてそれぞれの現場の課題や取り組みを付箋に書いて共有します。
改めて紙に書いたり、他社に説明することで、課題の解像度が上がります。また、他社の発表を聞いてると、自社だけでは気がつかなかった視点での課題の発見や、自社の課題解決につながるヒントを得ることにもつながります。
なかには、具体的にサービス名を出して、その場で導入を検討する方もいらっしゃいました。現場をより良くするための行動力に驚くとともに、同じ業種だからこそ、アプリやサービスに対するリアルな反響は、影響が大きいのではないかと感じます。
最後は、グループごとに多く出た課題や、その課題解決に向けた取り組みを共有。ユニーク・革新的な取り組みは、グループ内だけでなく、全員の前でプレゼンを行いました。
自社を俯瞰する機会にも!参加者の声をお届け
石川建設 株式会社(群馬県) 提箸(さげはし)様
同じような規模感の地方中小ゼネコン各社が集まり、悩みや課題だけでなく、成功事例含め、さまざまなことを情報共有することができました。
この交流会のおかげで、自社の取り組みを他社と比較することができますし、業界内での立ち位置を確認することができます。生産性向上のためにDXの取り組みを進める同業の仲間とつながることは励みにもなり、どうしたら追いつけるか考えるいい機会となっています。
株式会社 福地組(沖縄県) 上森様
各社で課題を共有するなかで、育成・教育について、多くの情報交換を行いました。若手研修だけでなく、さまざまな層に向けて研修を各社行っていて、非常に参考になりましたし、自社の取り組みの強みを再認識する機会にもなりました。
さらに、現場で使うアプリケーションなど具体的な事例を聞くことができました。同じ規模感の現場で、実際に働いている技術者同士だからこそ共有できる部分だと感じました。
また、グループワークで課題を共有していて、残業や業務支援などの課題感を強く感じました。これからは現場の作業軽減につながるようなスタートアップと繋がっていけたらとも思いました。
株式会社 コプロス(山口県)宮崎 専務取締役
同業他社で山口県内だと、どうしても競合関係の会社になってしまい、情報共有が素直にできませんでした。しかし、全国の地方中小ゼネコンでつながると、競合関係にもならず、同じ業界内の動向や情報を共有することができます。
本日話したなかでも、業務支援、ICT・DX関連は、各社悩みがあると感じました。自社だけでは解決が難しい課題は、ON-SITE Xで得たつながりを活かしてお手本にしていき、今後の発展につなげていきます。
最後に
いかがでしたでしょうか、今回はON-SITE X 技術者交流会の様子をお届けいたしました。
社内だけでなく、他社で同じ仕事をする仲間との情報共有の場は、新たな視点や気づきが多くあります。自社の強み、現在地や課題を再確認するきっかけにもなれば、他社の先進事例をより詳しく知り、つながるきっかけにもなります。
今後は、この会にスタートアップを巻き込み、より共創が生まれる場としていきたいと考えています。
この活動が全国に広がることで、全国の建設業が少しずつ変化し、各地方の建設業が日本を元気にする産業になることを願い、活動を続けてまいります。
このコミュニティには、今回紹介した全国のチャレンジングな地方ゼネコンが集まっています。私たちとともに建設業界の課題解決にご協力くださるスタートアップを募集しています。 アイデアや技術開発のフェーズの方も歓迎いたします。
皆さまがお持ちのサービスや技術を通じた業界課題の解決に向けて、本コミュニティを通じてご支援できることを一緒に検討しましょう。