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シティリーグS3優勝 ロストバレット解説
0.挨拶
はじめまして。kazuと申します。私はポケモンカードを始めて2年ほど経ち、シティリーグへの出場も今回で4回目になります。シーズン2(※以降「S2」とする)からロストバレットを握り始めて、S2は準優勝、S3は優勝と高い成績を収めることができたため今回の執筆に至りました。
今回は、備忘録も兼ねてデッキ選択の経緯やプレイ時の思考を可能な限り言語化していきたいと考えています。
1.有料部分について
誠に恐縮ではございますが、今回一部の内容を有料記事にしております。理由は今のポケモンカードは”情報の価値”が非常に高まっていると考えているためです。
近年のポケモンカードでは、入賞デッキが公式によって開示されることで強いプレイヤーの構築を誰でも参考にすることができるようになりました。これにより、新規参入がしやすくなったというメリットはありますが、一方で構築が似通ってしまう(=強いリストほど60枚のリストが把握され、対策されやすくなってしまう)というデメリットが生じます。そのような環境下で他プレイヤーと差をつけるには、練習量はもちろんですが、60枚のリストに対する理解度やプレイ時の思考(=総じて練度)が重要になります。また、ロストバレットは、新弾で収録されるジェットエネルギーの影響によりまだまだ活躍の機会が多いと期待できるデッキでもあるため、一部有料記事としていることをご理解いただけますと幸いです。
2.デッキ選択の経緯
実は、S1はルギアVstarのデッキを使用していたのですが、結果は2勝3敗でトーナメントにも上がることができませんでした。ルギアデッキの強さは重々理解しているのですが、デッキがうまく回らなかった時のリカバリーがきかない点やミラーでの差がつけ難い点を理由にS2からはロストバレットを使用しました。しかしながら、S2では準決勝でルギアVstarに手も足も出ず準優勝に終わりました。
さて、そうして迎えたS3ですが初めはいわゆる”ロストカイオーガ”と呼ばれるデッキタイプを使おうと練習をしていました。新しいレギュレーション以降、ロストギラティナを筆頭にロスト系統のデッキが猛威を振るい、それに続く形でミュウVmaxやミライドンex、そして一撃ルギアの活躍が目立っていました。ロストカイオーガは、対ロストにおいてはサイドを複数枚取るプランが多く、その他のデッキタイプに対してはカイオーガを起動することで一気に捲ることができるため有利対面が多いと考えていました。しかしながら、実際に使用するとプレイ難易度が非常に高く、シティリーグ1週間前のジムバトルでは勝率が著しく低く頭を抱えていました。その時、同時期に開催されていたチャンピオンズリーグ愛知(※以降「CL愛知」とする)の配信中にCreaturesの井上さんが、”自分に合ったデッキを選択することが大事”というお話しをされていたのを拝見し、S2でも使用していた私の肌感に合うロストバレットを見直すことに決意しました。
2-1.環境予想
![](https://assets.st-note.com/img/1678141220429-iqTZVnUU8J.jpg?width=1200)
私がシティにでた時期は、CL愛知終了後だったため上記図1のようなTier表(=各デッキのシェア率を加味した強さランキング)を想定していました。前提として、今回のTier表は単純なデッキの強さだけではなく、使用率も加味した表となっていることをご理解いただけますと幸いです。以下簡単にそれぞれのデッキに対する所感を記載します。
2-2.各デッキの所感
<Tier1>
・ロストバレット
メリット :CL愛知優勝デッキ、対応幅が広く安定感が高い
サイドを複数枚とるプランがある
ルールをもたないポケモン主体で戦うことができる
デメリット:クレッフィやレントラー、空とぶピカチュウがきつい
手札干渉の影響を受けやすい
・ロストギラティナ
メリット :対応幅が広く安定感が高い、大型のポケモンにも対応可能
サイドを複数枚とるプランがある
ルールをもたないポケモンでも戦うことができる
デメリット:クレッフィやレントラーがきつい
手札干渉の影響を受けやすい、ロストバレットにやや不利
<Tier2>
・ミュウ
メリット :安定感と展開力が高い、高打点の攻撃ができる
デメリット:ドラピオンという明確なメタカードがある
・ミライドン
メリット :序盤の展開の再現性が高い、高打点の攻撃ができる
デメリット:中盤以降の安定感がやや低い、弱点分散ができない
・一撃ルギア
メリット :弱点分散ができる、高打点の攻撃ができる
ルールをもたないポケモンでも戦うことができる
デメリット:序盤の安定感が高くない
・アルセウス系統
メリット :盤面とエネルギー供給の安定感が高い
デメリット:1ターン目にアルセウスにエネルギーが貼れないと
致命傷になる試合がある
<Tier3>
・サーナイト
メリット :手札干渉の影響を受けにくい、安定感が高い
ルールをもたないポケモンでも戦うことができる
デメリット:エネルギーや打点の管理など含めプレイ難易度が高い
・ウーラオス
メリット :サイドを複数枚取るプランがある
デメリット:安定感がやや低い、マナフィの対策が必要
2-3.デッキ選択の理由
上述したTier表からもわかる通り、CL愛知直後の環境はかなり混沌としたバランスの良い環境であると考えていました。したがって、以下5点の理由からロストバレットを使用することを決心しました。
<ロスバレの選択理由>
①いろいろなデッキタイプとマッチングする可能性が高い現環境に対して、
対応幅が広く安定感が高い
※ただし、クレッフィ/レントラー/空とぶピカチュウ/手札干渉の対策を検討する必要がある
②かがやくゲッコウガでサイドを複数枚とるプランがある
③ルールをもたないポケモン主体で戦うことができるので、
多少の遅れはまき返す返すことができる
④空の封印石で通常よりも多くサイドを取得できる可能性がある
⑤ロストバレットはデッキタイプが多く対策されにくい
(=60枚を完璧に想定することは難しい)
3.当日使用したリストとマッチアップ
![](https://assets.st-note.com/img/1678144743064-Cqx70hINBZ.jpg?width=1200)
図2のリストを見ると、ばつぐんグラスや悪エネルギーの採用は珍しいと思われる方が多いのではないかと考えています。各カードの採用理由や採用枚数については後述しておりますのでそちらをご確認ください。
当日のマッチアップは以下の通りです。各対面への戦い方や意識することは簡単に後述しておりますのでそちらをご確認ください。
<マッチアップ>
1回戦:先攻 勝ち〇 ロストギラティナ
2回戦:先攻 勝ち〇 ミュウ(ダブルターボ型)
3回戦:後攻 勝ち〇 ミライドンそらをとぶピカチュウ
4回戦:先攻 勝ち〇 火送りバシャゼラ
5回戦:先攻 両負け✖ 連撃バレット
予選2位通過
トナメ1回戦:後攻 勝ち〇 一撃ルギア
トナメ2回戦:後攻 勝ち〇 ミュウ(再戦)
準決勝 :先攻 勝ち〇 ミライドンそらをとぶピカチュウ
決勝 :先攻 勝ち〇 ミュウ(ダブルターボ型)
4.各カードの採用理由
ここからは各カードの採用理由と採用枚数の解説をしていきます。
4-1.ポケモン
<キュワワー>採用枚数:4枚
ロストバレットのエンジンです。キュワワーでスタートしたいことや最初に必ず2体は展開したいため4枚採用は必須です。
<ヤミラミ>採用枚数:2枚
現環境の最強カードです。1エネで120点を自由にばらまくことができるのは正直強すぎます。クララで使いまわすことができるとはいえ、全試合で使用するカードのためサイド落ちも踏まえて2枚採用にしています。
<ウッウ>採用枚数:1枚
0エネで110点出すことができる序盤の優秀なアタッカーです。後攻1ターン目から使用することでゲーム展開を握ることができる可能性のあるカードのため採用しています。また、現環境ではおとぼけスピットを2回使いたい場面はほとんどないため2枚目は不採用としています。
<ゲッコウガ>採用枚数:1枚
ロストバレットのエンジンかつ最強のアタッカーです。ルールをもたないポケモン主体のデッキやミラーにおいて非常に優秀な役割を果たすため採用は必須です。
<マナフィ>採用枚数:1枚
ミラーやウーラオス対面で相手の再度複数枚取りプランから守ってくれるカードです。本当は2枚採用することで安定してベンチに置きたいのですが、クララで再利用できることも加味し、枠の都合上1枚採用にしています。
ここまでの記事を読んでいただきありがとうございます。
ここから先は有料記事とさせていただきます。有料部分では、前述していないカードの採用理由や採用枚数の解説をはじめ、各対面への戦い方やプレイ時に意識すべきことを記載しております。特に、ロストバレットにVIPパスの採用は本当に必要なのかということやポケギアの採用有無について、そして今の環境でロストバレットは先攻後攻どちらを取るべきなのかということについても言及しておりますので、気になる方は本記事のご購入をよろしくお願いいたします。また、有料部分の有用性を恒久的に維持するために新弾環境後の調整レシピも随時追記予定となっております。
収益に関してはすべて今後のポケモンカードの活動費(シティの遠征費やシングルカードの購入費)に充てさせていただきます。S4でも結果を残せるよう精進してまいりますので応援のほどよろしくお願いいたします。
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