林田は森田なのか3
ドイツ編2〜狼の巣〜
総統閣下専用地下壕には秘密の通路がある…そしてそれは日本の巣鴨商店街につながっているのだ」
かって酒に酔ったSS隊員がふと漏らした言葉を森田は思い出した。森田(…どうでもいいか……)森田は暗い通路を渡る。
しばらく歩いていくと、またいくつものゲートを発見した森田。どうやらここには異世界へ通じるゲートがあるようだ。
ヒトラー「…お前が来るのを待ってた。」
森田「…!?」
愕然とする森田を無視し、ヒトラーは続ける。
ヒトラー「連合軍の手に落ちたドイツを解放するのに田代砲が必要なのは知っている。そこでお前には異世界へ行って田代砲の技術を完成させて欲しい。勿論私の部下も同行させる。」
森田「な、なんでワイが!?」
ヒトラー「理由なんてねぇよだまれよ」
森田「酷くない?」
ヒトラー「…というのは軽い冗談だ」
ヒトラーが指パッチンをすると背後から大柄な男が現れた。
???「……森田。待っていたぜ。」
森田「その声……長嶋!?なんでお前がここにいるんだ…!?」
長嶋「何しろ俺がその同行者だからだ。…まあ詳しい事は後だ。森田、行くぞ。」
MG42を装備した長嶋が森田に催促する。
森田「ちょっ、待って!タンマ!タンマ!」
ヒトラー「では、ナガシマとモリタ。悪き共産主義に蝕まれた我が祖国を解放してくれ。頼んだぞ。詳しい事はナガシマに聞くといい。」
長嶋「では行くぞ。森田。」
森田「なんでこうなったあぁ!!」