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Messaging API・LIFF・LINE公式アカウント・LIFFアプリ・LINEミニアプリの違いを解説!
こんにちは!on株式会社、広報担当のデミです!
onでは、LINEを活用したアプリ開発をしています。
LINEのアプリ開発という話をしていると、LINEミニアプリやLIFFアプリなどさまざまな用語が登場します。
何がどう違うのか…全くわからない!
これが勉強し始めてすぐの私の感想です。本当に難しい…。
しかし、これらの違いを知っておくことはとても大切なこと。
今回は何が違うのかわからない、もっと理解したいという人のためにLINEプラットフォームの仕様についてLINE公式アカウント・LIFF・LIFFアプリ・LINEミニアプリ・Messaging APIそれぞれの違いを紹介したいと思います。
LINEプラットフォームの全体像
ダウンロード先リンク:(高解像度版)LINEプラットフォーム全体像.png
LINEプラットフォームの登場人物は大きく「開発側」と「ユーザー側」の2つに分かれます。
まず身近に感じられるのが「ユーザー側」。上の図でいうと、一番下のユーザーくんに近いものになりますね。
普段みなさんが利用している「友だち追加することで利用できるLINE公式アカウント」や「スマホアプリのように友だち追加しなくとも利用できるLINEミニアプリ」などユーザーが直接利用できるものになります。
一方、「開発側」は「ユーザー側」を実現するために、開発者が利用するものです(例:Messaging API)。上の図の一番上に描かれている、LINE API・LIFF SDKに近いものがそうです。こちらはユーザーが直接利用することができません。
出てくる登場人物ですが、それぞれできることが異なっています。
ダウンロード先リンク:(高解像度版)LINEプラットフォーム比較表.png
出典:LINE公式アカウントを始めましょう|LINE for Business
出典:メッセージ開封率がネイティブアプリ運用時の2倍に伸長! カネボウ化粧品のLINEミニアプリ活用
同じユーザー側であるLINE公式アカウントとLINEミニアプリでも、こちらの表のようにできること・メリット・デメリットが異なります。
ダウンロード先リンク:(高解像度版)LINE公式アカウントvs.ミニアプリ比較表.png
出典:LINE公式アカウントを始めましょう|LINE for Business
出典:メッセージ開封率がネイティブアプリ運用時の2倍に伸長! カネボウ化粧品のLINEミニアプリ活用
ここからは、さらに細かくみていきましょう。
そもそもLINEプラットフォームとは?
先ほどから何度も出てきたこの言葉。何のこと?と思った人も多いはず。
まずプラットフォームとは、サービスやシステムを動かすための土台や基盤を指す言葉です。
コンピューターに置き換えると、オペレーションシステム(OS)やハードウェアが当てはまります。また、何に対するプラットフォームなのかによって、指すものは変わります。
例えば、A君のお母さんはB子さんだけど、B子さんにとってお母さんはC子さんみたいな感じですね。誰にとってのお母さんかによって該当の人物は異なります。
LINEプラットフォームは、LINEを使って何かサービスやシステムを作りたいと思った時にサービスを組み込む土台となる環境のことです。
つまりLINEという土台(LINEプラットフォーム)の上にLINE公式アカウントやLINEミニアプリなどがあるというイメージです。
1. Messaging API:開発側
Messaging APIは、ユーザーに合わせたチャットボットを作成できるAPIのことです。
上の図は、onが実際に開発しているものの一例です(サブスク開発について詳しく知りたい方は、こちらからお問い合わせをお願いします!)。
ここで出てきたチャットボットという言葉。これは何かというと、ユーザーからのメッセージにロボットが返信するプログラムを指します。
そのボットを該当のLINE公式アカウント上で運用することができるのです。
例をあげると、最近話題になっているのは芸能人のLINE公式アカウントですね。
ユーザーがメッセージを送ると、それに対応するメッセージが送られてきます。まるで恋人気分を味わえる!とハマる人が続出!
全部ロボットなの?と悲しくなった人もいるかもしれませんが、そうで無い場合もあります。
プッシュメッセージという、ロボットではない本人が任意のメッセージを送ることができるので、芸能人本人が送ったメッセージがある可能性も…?
こちらでできることは単にメッセージを送ることだけではありません。
ユーザーの送ってくれたコンテンツを取得することができたり、ビーコンを使えばユーザーがビーコンの電波の受信圏に入ったときにLINE公式アカウントがユーザーとどう対話するか設定することができるなど、他にもさまざまな機能が提供されています。
参照:Messaging APIの概要
2. LIFF:開発側
画像引用:LINE Front-end Frameworkより引用
LIFF(LINE Front-End Framework)はLINEが提供するウェブアプリのプラットフォームです。
LIFFブラウザはFull、Tall、Compactという三種類の画面サイズがあり、この上でウェブアプリケーションを起動することができます。
LIFF SDKという開発キット、もしくはCDN経由を通してウェブアプリケーションに組み込むことでLIFFアプリまたはLINEミニアプリとして動作するようになります。
LIFFアプリやLINEミニアプリについては後ほど詳しく説明しますね。
LIFFアプリおよびLINEミニアプリでは、一般的なウェブアプリ開発で使われている技術を利用できるので、既存の様々なサービスと組み合わせて開発することができます。
参照:LIFFアプリを開発する
3. LINE公式アカウント(旧LINE@):ユーザー側
出典:LINE公式アカウントを始めましょう|LINE for Businessより引用
LINE公式アカウント(旧LINE@)は、ユーザーが友だち追加してトーク上で利用できる友だち(アカウント)のことです。
よくお店で「LINE友だち追加することでブレンドコーヒー20%OFF」のようなキャンペーンを目にしますよね。
この時の追加する友だちは、LINE公式アカウントを指します。
おそらく一番利用しているのがこのLINE公式アカウントではないでしょうか。
参照:LINE公式アカウント
4. LIFFアプリ:ユーザー側
LIFF(リフ)アプリは、LINE公式アカウントのトーク上で利用できるWebアプリのことです。
普通、Webアプリはホームページを見るために使っているChromeやSafariなどと言ったWebブラウザ上で操作します。
しかし、このLIFFアプリはLIFFブラウザというLINE上で機能するブラウザで動くことができます。
上の図も、onが実際に開発したものです。LINE公式アカウントのトーク画面上にLIFFアプリが出現しているのが見えるでしょうか?
まさかあの機能もLIFFアプリだったとは…!と思うことが、私はたくさんありました。結構身近に利用しているものだったんですよね。
私のようにLIFFアプリと気づかず利用している方も多いのではないでしょうか?
参照:LINE Front-end Framework
5. LINEミニアプリ:ユーザー側
出典:メッセージ開封率がネイティブアプリ運用時の2倍に伸長! カネボウ化粧品のLINEミニアプリ活用より引用
LINEミニアプリは、スマホアプリ(ネイティブアプリ:スマホにダウンロードして使うアプリ)のようにLINE上でユーザーが友だち追加しなくても利用できるLIFFアプリのことです。
「LIFFアプリ?」と疑問に思った方もいると思います。
そうです。LINEミニアプリは実はLIFFアプリの1つです。
LIFF SDKもしくはCDNを組み込んで開発されたウェブアプリのことをLIFFアプリと呼びます。
なのでLINEミニアプリは、「スマホアプリ(ネイティブアプリ)のようにLINE上でユーザーが友だち追加しなくても利用できるLIFFアプリ」となります。
難しいですよね。私も混乱しました。
LINEミニアプリとLINE公式アカウントを一緒に利用する場合、その公式アカウントからもLINEミニアプリを利用することができます。他にも外部からQRコードを通してアクセスすることも可能です。
また、LINEミニアプリはLINEによる審査と認定が必要になります。
LIFFアプリとLINEミニアプリの違いについてもっと詳しく知りたい方はこちら。
今現在、提供されているミニアプリの一覧はこちらから。
参照:LINEミニアプリとは
まとめ
ダウンロード先リンク:(高解像度版)LINEプラットフォーム全体像.png
さまざまな用語がありますが、ユーザー側と開発側で考えると割とシンプルに捉えられると思います。
ダウンロード先リンク:(高解像度版)LINEプラットフォーム比較表.png
出典:LINE公式アカウントを始めましょう|LINE for Business
出典:メッセージ開封率がネイティブアプリ運用時の2倍に伸長! カネボウ化粧品のLINEミニアプリ活用
ダウンロード先リンク:(高解像度版)LINE公式アカウントvs.ミニアプリ比較表.png
出典:LINE公式アカウントを始めましょう|LINE for Business
出典:メッセージ開封率がネイティブアプリ運用時の2倍に伸長! カネボウ化粧品のLINEミニアプリ活用
①Messaging API
ユーザーに合わせたチャットボットを作成できるAPIのこと。そのボットを該当のLINE公式アカウント上で運用できる。
②LIFF
LINE Front-End Framework、つまりフロントエンドのフレームワーク。LIFF SDKやCDNを通して組み込むことでLIFFアプリまたはLINEミニアプリとして動作するようになる。
③LINE公式アカウント(旧LINE@)
ユーザーが友だち追加してトーク上で利用できる友だち。
④LIFFアプリ
LINE公式アカウント(旧LINE@)のトーク上で利用できるウェブアプリ ※外部ブラウザでも一部機能を除いて利用可能。
⑤LINEミニアプリ
スマホアプリ(ネイティブアプリ)のようにLINE上でユーザーが友だち追加しなくても利用できるLIFFアプリ。
ここでは紹介しきれませんでしたが、他にもLINE PayのAPI機能などがあり、とっても奥が深いです。
それらの部分はまた後日ご紹介しますので、楽しみにしていてくださいね!
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