見出し画像

Illustrator:①アートボード名付けのススメ。

アートボードの使い方で効率化を目指す「アートボード運用法」の第1回目です。機能的な話というよりも運用する上での前提となる部分です。
基本的にCC2020での挙動でお話しますのでよろしくおねがいします。

みなさんはIllustratorのアートボードに名前が付けられるのご存知ですか?
面倒だからそのままって方多いと思います。でもIllustratorを使って仕事をするなら制作する上で名前を付けておいたほうがメリット大きいです。

〈アートボード名付けのメリット〉
①画像を書き出す際に楽。
②複数のアートボードがある場合、アートボードの管理が楽。

以上2つが大きなメリットになります。それぞれ説明していきます。

メリット①「画像を書き出す際に楽。」
 クライアントとのやり取りで制作物を校正用にjpegなどの画像として書き出すことが多いと思います。自分はその場合「書き出し形式」でjpgを作るのですが、その際にアートボードに名前がついていないとファイル名の末尾に「_アートボード 1」が自動で挿入されてしまい、毎回削除する手間が発生します。アートボードに予め名前を付けておくことで「_アートボード 1」を消す必要のない文言に変更できます。大抵の場合何度も校正のやり取りをすることになりますので最初にそれを行うことで毎回やる手間を削減できるわけです。

画像4

 また「スクリーン用に書き出し」を使う場合はもっと単純で、アートボード名=ファイル名となるため名前を付けていないとデフォルトの「アートボード 1」などを手動で毎回打ち替える羽目になります。

画像3

 デザイン制作には修正やパターン出しがつきものです。一回の手間を惜しんで後で何回も単純作業を繰り返すことのないようにしたいです。

Illustrator_①アートボード名付けのススメ_メリット①

メリット②
「複数のアートボードがある場合、アートボードの管理が楽。」
 Illustrator CS4以降1つのaiデータで複数のアートボードを扱えるようになり、同一デザインの内容変更、色パターン出しなどで便利になりました。新規でアートボードを増やすとアートボード名は「アートボード1」「アートボード2」・・・と増えていき、アートボードを複製した場合は「複製元の名称+コピー」となります。アートボードの順番と実際の表示が連動していれば管理していなくてもどうにかなりますが、制作が進む中でぐちゃぐちゃになりやすい部分でもありますので、しっかりと名称を付けておいたほうが良いです。
アートボードパネルでは「ダブルクリックで選択したアートボードを拡大表示」「アートボードの順番入れ替え」「アートボードの再配置」など作業上効率的に進められる機能がありますので、それらを使いやすいように名称を整えておくほうが良いと思います。

Illustrator_①アートボード名付けのススメ_メリット②

ただ、アートボードにいちいち名前をつけるのがめんどくさいというのもわかります。数が10〜20と増えていったらそれだけで時間がかかってしまいますよね?こちらのデメリットに関しては運用で予め命名規則を設定しておくことである程度緩和できるかと思います。
自分の運用方法としては

①名称は半角英数に限定して文字化けを防ぐ。
②名称はなるべく短くし打ち替えの手間を減らす。(a,b,cや1,2,3など)
③固有名詞は頭文字などにして差別化。(東京=T、千葉=Cなど)
④サイズが異る場合はサイズで差別化。(B0、B1y、B1tなど)
⑤数が多い場合は数字を使って簡略化。スクリプトを使って自動で名称変更して対応する。

とルールを決めて業務進行しています。仕事の進め方や案件などによりルールは変わると思いますので自分に合ったルールを設定して作業をしたほうが良いと思います。しっかりとした名称を全角で付けた方が良いときもありますのでご自身の仕事に合わせて柔軟に対応していただければと思います。

 アートボードの名称に関するスクリプトは検索するとたくさん出てきますので割愛しますが自分は「デザインのメモ」さんのスクリプトを愛用させていただいています。

https://nippori30.hatenablog.com/entry/2018/05/08/062823

次回は②では、アートボードの超便利機能!「再配置」について運用考察していこうと思います!





いいなと思ったら応援しよう!