動画広告に注意しよう

 普段働いてる人の1日の歩数ってどれくらいなんだろう?
 以前まで事務職だったがために一日1万歩なんてウォーキングをする時間を設けなければ無理だと思っていた。
 転職し、製造の現場で働くようになってスマホを見ると当たり前のように1万歩歩いているのに気がついた。そうなるとこの歩数使わない手は無いと、今では複数のポイ活アプリを併用するようになった。
 どのアプリも歩いた歩数に応じて独自のポイントが貯まり、そのポイントで視聴できる動画広告を見ると、今度は景品に交換できるポイントがもらえるシステムが主流である。中には移動距離などもポイントの対象になるのだが、位置情報機能を使うとバッテリー消費が著しく加速し、一日保たないことがあるので歩数だけで貯まるアプリを使うようにしている。
 視聴できるCM動画は、リリース直前のゲームアプリや、スポーツジムの案内、自分の好みにあったサイトやアプリの広告など多種多様なものが多い。
 そんな中でも見ていて不愉快になるものも当然ある。
 自分が見た中で酷いと思ったのはいくつかあって、まず一つはあるゲームの広告動画。どの広告動画も30秒ほど、あるいはそれ以下の短い時間で構成されているのがほとんどの中、それだけは以上に長い。メインのムービーで30秒、その後別画面に移動して15秒。その後サイトへ誘導する画面が出てやっと画面を消すバツ印が右上に表示される。明らかに時間の無駄。もう少し伝えたいことまとめられないのかね?
 次に家電品の広告。明らかに中国製の安価なものなのに、日本の有名家電メーカーのロゴを使って販売するサイトへ誘導するもの。酷い時には大手家具販売店のロゴを使って全く同じ内容の広告が流れてきたこともある。機械の性能を示す映像も誇大表現が酷い。暖房機が火を吹き、扇風機が冷気を出す、実際に使用したら事故が起きるレベル。説明する日本語表記も文法的におかしい。ロゴを使われたメーカーの方々の苦労も大変だろうから本当にやめてほしい。
 極め付けが定期購入を自動的に誘発させるもの。これは本当に気をつけないと、勝手に2回目が送られてくるのでかなり注意が必要です。特徴としては「初回〇〇」という言葉がつくもの。初回だけでは終わらないと思ってよく考えたほうがいい。「初回限定割引」はその最たる例で2回目は必ず割引前の高額な値段で送られて来る。また謳い文句も同様に使い回すものが多く、
「NHK特集成分」
「東大卒研究員開発」
「明治薬品」
「TV(特に朝の情報番組名)放送後爆売れ」
など。
 上にあげたもの、これら全て使われている動画で自分が見た中だけでいうと少なくとも
 髪が生える薬品
 痩せる飲料
 白髪がなくなるシャンプー
 シワがなくなるクリーム
 シミが剥がれてなくなるジェル
などに同じ謳い文句が使われている。
 昨今消費者センターに問い合わせが多いのが、詐欺まがいの広告動画の被害なのだそうだ。自分があげた他にもあるかもしれないが、実際に購入してしまう人が被害に遭っていることを考えると、IT企業はもう少し社会に貢献することを考えた方がいいと思う。

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