【4018 Geolocation technology】優位性❌
中長期的な競争優位性を、雑に判定するシリーズ
1.企業概要
IPアドレスから、アクセス者の企業名や、その他関連情報が分かるサービスを提供。
2.分析
(1)有報には、「顧客ウェブサイトにアクセスしてきた法人の企業名が判明するものについては、異なる手法で『どこどこjp』と同様の結果が得られるサービスを提供する競合先が存在しています」とある(『どこどこjp』は同社のサービス)。これは競合と言える。ただしこの場合は、企業名のみでおり、利用者の属性や使用している地域の特定までは行っていない模様。
(2)IPアドレスは、日々の売買で持ち主が数百万件単位で異動している。公開情報のため、この情報を集め更新すること自体は誰でも可能。効率的な更新のために、同社はシステムと人力チェックにリソースを投下している。なお過去に遡っての情報は、警察などで役に立つ。
3.結論
もしも市場規模が拡大してくると、他社が参入し優秀なAIが投下され、あっという間に駆逐されると思われる。
逆に言うと、現在の市場規模が小規模である(現在は同社売上で年7〜8億円)からこそ、同社は生き延びることができている。中長期的な競争優位性があるとは到底言えない。
※短期の競争優位性について論じたものではありせん。
※ご意見大歓迎です。