イサム・ノグチ発見の道 展
念願の「イサム・ノグチ発見の道 展」へ行ってきました。
緊急事態宣言が出てから久々の美術館…
美術館に行くと、正常に呼吸ができるように感じます。
写真は取れませんでしたが、晩年の石の彫刻達がとてもよい空間を作っていました。
地球を感じる。
(写真が撮れなかったので代わりにポストカードを購入しました)
少し赤みを帯びた、手でコツコツと削り出した岩肌。
雨風にさらされて苔むしてきたその表面さえも美しい。
表現された石の表情が豊かで、作品を作っているのは確かにイサム・ノグチなのに、
そこから彼の「個」が消えて、もはや地球になってました。
次はぜひ野外で体感したい作品群。
そして今回の展示では、アート・コミュニケータの講座で体験した、
「ヴィジュアル・シンキング・ストラテジー」
という鑑賞法を試してみました。
その最大の特徴は「作品名や解説文を読まずに、純粋に作品を鑑賞する」こと。
作品の情報を頭に入れず、いかに目の前の作品を感じ取るか。
●これは何が起こっているのだろう?
●鳥のようにも人のようにも見える、なぜそう思ったのだろう?
●この丸みは何を表現しているのかな…耳かな?
…等々、作品をよく観察し、対話していきながら鑑賞を深めていきます。
なんだかハグしているような形。
上下の突き出した二つの円は、人の頭が交差しているように見えました。
本来は複数人で対話しながら作品を鑑賞していきますが、
今回は一人、心の中でつぶやきながら…(笑)
「鑑賞→思考→言語化」し、ただ表面的な情報入手するのでは無く、より深い鑑賞を試みます。
360度からグルッと鑑賞し作品と対話できる、贅沢な空間でした。
【イサム・ノグチ発見の道@東京都美術館】