61歳母、留学5日目。〜キウイ事件〜
母「ちょっと聞いてよー!」
私「お母さん、何かあった?」
母、どうやら何かに怒っている様子。
聞いてみると、ホームステイ先のマザーとプチバトルをしたらしい。
「ホストマザーから、昨晩冷蔵庫にあるキウィ食べたのあなたでしょ!って言われた。。
食べるわけないじゃん!!!!」
ホームステイ先はホストマザーとその息子さん、母の3人で生活しているのだが
ホストマザーは母が夜な夜な冷蔵庫のキウイを盗み食いしたのかと勘違いしたらしく
母に疑いの目を向けてきたらしい。
私「あちゃー、、その時ちゃんと食べてないよって伝えた?」
母「伝えたよ!なんで私が疑われないといけないのー!」
と、聞いている限りには微笑ましい一場面なのだが
ホームステイ先での日々のストレスが積もりに積もったらしい。
シャワーは1回5分まで!
ドライヤーは一週間に一回!
トイレットペーパーはたくさん使わないで!
母がトイレに行くと、小さく切られたトイレットペーパーが
ご丁寧に置いてあったらしい。
(これくらいの大きさで使ってくれという意味だろうか笑)
母いわく、あまりにもケチすぎる!とのこと。
キウイ事件で濡れ衣を着せられたこともよほど腹が立ったのか
「もうホームステイ先を変えてもらう!!!こんな家いやだ!!」
と言い始めた。
私「うーん。。お母さんの気持ちはよくわかるよ。文化や習慣が違うからね・・・
とりあえずシドニーの留学エージェントのオフィスに話聞いてもらったら?相談してみたらどうかな」
そして翌日、母は学校終わりにエージェントへ。
日本人のスタッフさんに色々溜まっていたことをぶちまけたらしい。
スタッフさん達も留学やホームステイ経験のある人たち。
みなさん苦労されたようで、私たちも同じような経験しましたと共感してもらったらしい。
やはりホームステイ先を変えるのは難しいので
どうにか1か月は同じところでがんばるということになったとのこと。
たしかに、ホームステイは相性が合う合わないがはっきり出るかもしれない
どうしても日本人の生活基準は欧米の人たちのものとは異なってくる。
言いたいことはハッキリ言ってくるし、英語が喋れない人にもお構いなし。笑
手取り足取り現地のことを教えてはくれないし、
おもてなしというよりも、ホームステイ受入れに慣れている家族のほうがドライな付き合いをされることもある。
(最初はこの生活のギャップに戸惑うし日本では味わうことのないストレスに疲弊するのだけど
なぜか病みつきになる・・・のは私だけ?笑)
異環境に身を置くことは非日常を体験すること
何事も初めては刺激的なもの
驚くようなことや、泣きたくなるようなこともある
それは初めての時しか経験できない貴重な体験で
2回目には慣れてしまって同じ刺激を味わうことはできない
きっと母にとっては61年間生きてきて出会ったことのない
驚きや感動があるのだと思う
さて明日はどんなことが起こるかな?
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