医療とDX ①
こんばんは!webディレクター・薬剤師のおむらです。
前回の自己紹介で、デジタル領域と医療現場を行き来していることを書きました。
その際、DXについて軽く触れましたので、今回は簡単にDXについてと医療のDXを紹介します。
※DXについてご存知の方はスルーしていただいて結構です。
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この記事のペルソナ
toB・・・医療従事者
(toC・・・一般向けにも)
※今回は医療従事者向けに紹介します。
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DXとは?
まず、DX(ディー・エックス)は略語であり、正式にはデジタルトランスフォーメーションと呼びます。
経済産業省のDXに関する考え方を引用してきましたので、以下に記載します。
企業は、既存のビジネスから脱却して、新しいデジタル技術を活用することによって、新たな価値を生み出していくことが求められている。
より簡単に説明すると、
①今までの方法をやめましょう。
↓
②デジタル技術を使いましょう。
↓
③生産性アップ!
↓
④今までにない、新しい価値をリリース!
というようなイメージを持ってもらって結構です。
ただ、ここで一つ疑問に思うことがないでしょうか?
「デジタル技術ってITのことじゃないの?」
って感じている方いますよね。
ITとDXの違いについて
ITの場合、仕事の効率化などを目的としたものになります。
ITの一例:
・手入力で売り上げ計算を行っていることに対して会計ソフト(IT)を導入して業務効率化を図る。
一方でDXの場合、ITデバイスやシステムを用いて新たなビジネスモデルを生み出すための手段を意味します。
DXの一例:
・会計クラウドソフトを用いた売り上げ予想から、時間帯で従業員の人員を調整してコスト削減。
・来店している混雑状況をリアルタイムで可視化して顧客に情報提供することで、空席を埋めて集客アップにつなげる。
つまり何が言いたいかというと、DXを用いた手段でどのような結果をもたらすかが重要になります。
医療とDXはどう実現させる?
さて、ようやく今日の本題です。
医療とDXはどのようにして結びつけるのでしょうか?
現在のところ、私がパッと思い浮かぶのは、オンライン診療やオンライン服薬指導、お薬の配送などが挙げられます。
(その他もありますが、、今回は割愛します)
私は薬剤師ですので、今回はオンライン服薬指導にフォーカスを当てたいと思います。
オンライン服薬指導のDX
通常、患者さんは病院でお薬と引き換えるための「処方せん」紙を受け取ります。
受け取った処方せんを近隣の薬局や自宅近くの薬局へ持って行き、処方せんと引き換えにお薬を受け取ります。
これが受診からお薬をもらう一連の流れになります。
と、言いたいところですが、お薬を渡す前のあれを忘れていましたね。
そうです。患者さんにお薬の説明や服用後のフォローをする「服薬指導」があります。
オンライン服薬指導が今回のDXにつながります。
オンライン服薬指導のDXで人々はどうなるか
オンライン服薬指導になることで、薬局がどう変化するのでしょうか?
①薬局へ行く手間が省けること患者さんの自由度が上がる。
②リモートでの服薬指導により薬剤師の自由度が上がる。
③薬剤師が現場(薬局)へ行く人数が減り、会社が負担している交通費が削減される(最低でも管理薬剤師は必要になると思いますが)。
④通勤がなくなるため、ラッシュ時の満員電車や渋滞を回避でき、時間が生まれる。
など、パッとこれぐらい思い浮かびました(他にもありましたら、コメントいただきますと嬉しいです)。
また、サブ的なメリットとして、三密を避けて感染予防、災害時や今回の新型コロナウイルスによる受診控えによる代替手段としても活用できます。
DXは患者さんのみでなく薬剤師にもメリットがあります。
DXは誰にとってもメリットがある
冒頭でDXはビジネスモデルの手段と紹介しました。
医療の分野は、最新の医療機器や業務の機械化などITが介入しやすい分野にもかかわらず、DXという改革までに至らないケースがまだまだたくさんあります。
そこには、法律や規制、利権の問題など絡んできますが、これらは人間が作ったものであり自然の変化に対応できないため、いずれはレガシーを捨てて規制緩和をする状況がやってきます。
今回の新型コロナウイルスで、世の中がリモートワークや接触回避の手段を取らざるをえない状況になったことで、規制も大きく変わりました。
医療職も一人ひとりが時代の変化を読み取らなければならないと私は思っているため、この度医療従事者向けにnoteを残しました。
今後、医療職の働き方もDXしていく必要がありますね。
次回・・・医療職の働き方とジョブ型雇用について
【最前線で治療されている医療従事者様へ】
新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、最前線で患者さんの治療されていることに心から敬意を表し、深く感謝申し上げます。
参考資料
デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX 推進ガイドライン)Ver. 1.0 - 経済産業省