#10 「迷う理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめておけ」
パラレルキャリア研究家の大村信夫です。
「迷う理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめておけ」
この格言、誰が言ったのかを調べたのですが、よくわかりませんでした。
(もしご存じの方がいたら教えてください)
はあちゅうさんの著書『半径5メートルの野望』にも書いてありましたし、数年前にtwitterでしばしば目にした記憶もあります。
なので聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
この格言の後半である
「買う理由が値段ならやめておけ」
は
「安物買いの銭失い」
のことでしょう。
ただ前半の、
「迷う理由が値段なら買え」
は
何を表しているのでしょうか?
「安物買いの銭失い」の逆は「高かろう良かろう」ですが、
「迷う理由が値段なら買え」が「高かろう良かろう」のことというのは、なんかしっくりこない・・・
高くても必ずしも良かったかというと、そうでもないこともある。
そう、この格言で言いたいことは何かというと
「お金を基準にして考えるな」
ということですよね。
つまりは「自分軸」ではなく「お金という『他人軸』」に判断をゆだねることになってしまうからです。
実は私には、これに関連して苦い経験があります。
それは「資格取得」です。
以前、難関な国家資格を取得するための専門学校のパンフレットをたまたま手に取ったとき、そこに書かれていたのは
「教育訓練給付金で50%相当が返ってきます」
という文言でした。
お金が返ってくるの!?という驚きと、そこからはパンフレットに書かれている合格者たちのサクセスストーリーを読んであたかも自分の未来のような錯覚をし、ついついその講座に申し込んでしまいました。
しかし・・・
この資格取得するための勉強が、とにかくわからないし、興味を持てなかったし、苦行でしかなかったのです。
ちょうど家庭事情もあり講座にもあまり出席できず、結局受験はしましたが受かるはずもなく・・・
そして条件を満たせなかったので教育給付金すら受け取れず、お金と時間を無駄にしてしまったのです・・・
これは判断基準を「お金」にしてしまったからです。
そもそもパンフレットに「教育給付金」のことが書いてなければ、多分その資格にはさほど関心を示さなかったと思います。
これからパラレルキャリアを始めようとされる方は、資格取得を考える方も多いと思います。
その時に考えて欲しいのが、もしも教育給付金やキャンペーンなどという金銭的な特典がなかったとしても、本当にその資格を取得したいのか?
冷静に考えてみてほしいと思います。
一方で、もしもあなたが「この〇〇したい!」と心から思ったときに、「でもお金がかかるからやめよう」という思考はやめたほうが良いです。
これが前半の「迷う理由が値段なら買え」のことです。
私が尊敬するコンサルタントの方の言葉を紹介します。
「お金がないからやらない/できない」という思考をしている人からは、お金が逃げていく。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
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