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100キロのマラソン大会に出場してみた(その3:当日編)
2022年4月17日(日)開催の「富士五湖ウルトラマラソン」にエントリーしました。
エントリーのきかっけについてはこちらの記事をご覧ください。
▼100キロのマラソン大会に出場してみた(その1:きっかけ編)
当日までの準備についてはこちらの記事をご覧ください。
▼100キロのマラソン大会に出場してみた(その2:準備編)
100キロのスタート
当日の朝は気温3度、小雨の降りしきる中でのスタートとなりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1650765227997-oN5ModwAay.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1650765161996-kDdznl37bW.jpg?width=1200)
ちなみにスタート10分前にFacebookに投稿していますが、ちゃっかりと皆さんからの応援コメントをお願いしています(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1650765696489-p854XvWx61.png)
※こちらの応援コメント、最終的には150人以上からのメッセージをいただきました!本当に励まされました、ありがとうございました!
![](https://assets.st-note.com/img/1650974094126-pLtHNJVKr0.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1650973953811-9D3KuIB9JH.jpg?width=1200)
まだ暗いAM5:00にスタート、100キロという冒険の始まりです。
一緒に参加したラン仲間は時間差スタートなので、しばらくは一人で走ります。
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![](https://assets.st-note.com/img/1650974390811-my75mmBQqx.jpg?width=1200)
小雨が降ったりやんだりですが、気温も上がり、テンションも上がって気持ちよく走れています。
そして走りはじめて1時間ほど、10キロを超えて1つ目の湖「山中湖」です!
![](https://assets.st-note.com/img/1650975280315-vaLVFy8qIz.jpg?width=1200)
すでにスタートから1時間ほど走っていますが、特に問題なく順調に走れています。ただし沿道の声援も少なく、仲間もいないのでちょっと孤独…
と思ったら、偶然にも前日から山中湖に保養に来ていたラン仲間のEさんが応援に来てくれました!朝の6時過ぎですよ、本当にありがたいです!
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そしてEさんは一緒にしばらく走ってくれました、とても楽しかったです!おかげさまで気持ちよく山中湖を一周できて勢いがつきました。
そして山中湖を過ぎたら25キロ(4分の1)で投稿。まだ余裕です(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1650975562111-pqP7fM4iVP.png?width=1200)
次の湖に向かうのですが、湖から湖の間というのは、基本的には山です…
なので登りが本当にキツイ・・・
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幸いなことに雨は降らず、気温は上がってきました。
登りはきつかったのですがなんとか走り続けて、ついに半分の50キロ地点!
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ちなみに50キロ時点でのタイムですが「5時間46分」でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1650975797225-yM8AHkbydQ.png?width=1200)
計画では50キロ時点で「5時間43分」なので、ほぼ計画どおり!
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という感じで半分まで来れたので…
「いや~、これは余裕で完走できるんじゃないかな(笑)」
と甘い考えがよぎりましたが…
世の中そんなに甘くないのです。
50キロを超えてもうすぐ55キロになるあたりで、
脚が痛い… 腰が痛い… お腹が痛い… 身体中が痛い…
脚が痛い… 腰が痛い… お腹が痛い… 身体中が痛い…
脚が痛い… 腰が痛い… お腹が痛い… 身体中が痛い…
脚が痛い… 腰が痛い… お腹が痛い… 身体中が痛い…
という状態になり、
走るどころか、歩くことさえできなくなりました…
慌ててロキソニンを飲みましたが、すぐに効くわけでもなく…
さらにスマホのバッテリーがなくなってきたのですが、運悪くモバイルバッテリーが故障してスマホの充電ができなくなり、やむなくスマホも一旦電源を落とすことに…
ここからしばらくは写真も撮れなくなり、Facebookの投稿をすることも見ることもできず、仲間に連絡も取れず、本当に孤独でした…
そして、
涙があふれ出てきました…
いや、声を出して泣いてしまいました
身体中痛いし、孤独だし…
…リタイヤしたい
でも応援してくれた人に、どうやって言い訳をすればよいのか
そもそも何でこんなチャレンジしたんだろう
どうやって言い訳をすれば、みんな納得してくれるんだろう
(58キロまできたとき)
残り42キロって、これからフルマラソン走れってことじゃん…
…リタイヤしたい
…リタイヤしたい
…リタイヤしたい
…リタイヤしたい
…楽になりたい
…楽になりたい
…楽になりたい
…楽になりたい
でも、きりの良い60キロまでは歩いてみよう!
…ここまで一緒に練習に付き合ってくれた仲間に感謝
…運営してくださっている人たちに感謝
…ウルトラマラソンに出ることを許してくれた家族に感謝
…そもそも100キロのマラソン大会に出場できるような健康な身体に感謝
またTシャツに書かれた応援メッセージを読み返し、メッセージを書いた方のお顔を思い出しながら、お名前と感謝の言葉を口にしていました。
※周りからみると、かなりやばいランナーだったと思います(笑)
60キロ時点で、本当に無理なら、リタイヤしよう…
と決めて、一旦リタイヤのことは忘れて 歩きました。
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そして、なんとか60キロまで歩けました。
この時のタイムですが、50キロ~60キロの間の10キロで2時間以上かかっています。55キロまでは普通に走れていたので、55キロ~60キロの5キロに1時間半かかったわけです。普通に歩くよりもかなり遅いのです。
このペースでは、間違いなく制限時間オーバーです。
でも、奇跡が起きていました。
なんと身体中の痛みが 軽減 していたのです。
ロキソニンが効いてきたこともあると思います。
でも、思いっきり泣いたことが痛みを軽減した、そして精神的にも楽になったのではないかと思います。
涙のなかには、苦痛を和らげるエンドルフィンというホルモンも含まれています。 エンドルフィンの鎮静作用は、モルヒネより大きいともいわれており、痛いときに涙を流すということは、人体の仕組みとしても理にかなっているものであるといえるでしょう。
よし、走れるところまで走ってやろう!
もう制限時間とか関係なく、応援してくれているみんなのためにも、そして自分のためにも、走ろう!
という気持ちになったら、なぜか普通に走れるようになってきました(笑)
そして、更なる奇跡!
スマホの電源を切っていたので連絡が取れなかったにも関わらず、応援に来てくれたラン仲間と偶然にも出会えたのです!
残念ながらリタイヤしてしまった仲間も、疲れているのにわざわざ応援に来てくれたのです!(Mさん、Kさん、Oさん、ありがとうございました!)
仲間に会えて、本当に救われました。
その時に撮られた写真がこちら↓
![](https://assets.st-note.com/img/1650979652604-W26wXzuy6i.jpg?width=1200)
この時に私は思いました。
「人は、人によって元気を貰える!」
「もっと応援しよう、もっと応援してもらおう!」
そこからは周りのランナーに積極的に声をかけるようにしました。
「大変ですけど、頑張りましょうね!」
「もう3分の2終わっていますね!」
「このペースなら、最後に歩いてもギリギリゴールできますね!」
「ファイトです!」
という感じで、40~50人の方にお声を掛けさせていただきました。
皆さん快く返事をしてくださりました、本当にありがたかったです。
また「富士完」(前回の記事にあったFacebookグループメンバー)の方には積極的に声をかけて貰ったりもして、本当に元気を貰えました。
特に終盤5キロほどは、富士完メンバーでドアラの格好をしたIさんとずっとお話をしながら、私のペースに合わせて走ってくれました。本当にありがとうございました。
(後日Facebookでも繋がりました、またラン仲間が増えました!)
そんな感じでなんとか90キロまで来れました!
![](https://assets.st-note.com/img/1650980271657-8ycnkjrIif.png?width=1200)
制限時間14時間に対して、90キロの時点で12時間ですから、残り10キロを2時間以内に走る(歩く)ことが出来れば良いのです。
でも、本当に、疲れています…(笑)
最後10キロ「しか」ではなく、10キロ「も」あるわけです…
さらに、そのうちのほとんどが急な登り坂なのです…
いつのまにか雨も更に強くなり、満身創痍で走ることは正直しんどい。
でも、ずっと歩いてしまうと制限時間をオーバーする可能性がある。
なんとか力を振り絞って早歩きしました。
この時には「足が棒」って、まさにこのことなんだと実感して、その表現のうまさに妙に感心して声に出して笑ってしまいました(笑)
そしてついに
![](https://assets.st-note.com/img/1650980956848-U8SbZ0IoT7.jpg?width=1200)
あと3キロ!
ここからまた、
泣きました!
もう訳が分からないほどに大泣きました!
泣き笑いな感じです、かなりやばい人です(笑)
本当に、こんなチャレンジをさせて貰えて「感謝」しかないなと
これがあと3キロで終わってしまうのが「寂しい」とも感じました
満身創痍でしたが、這ってでもゴールする と決めました。
ゴールのスタジアムが近づいてきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1650988539412-QCRqsPQCrf.jpg?width=1200)
遠くから歓声、そしてZARDの「負けないで」が流れてきました。
※脳内再生ではなく、スタジアムで実際に流れていたのです
負けないでもう少し
最後まで走り抜けて
どんなに離れてても
心はそばにいるわ
この曲を聞きながら、応援してくれた皆さんの顔や言葉が走馬灯のように脳内を駆け巡りました!!!
そして最後はゆっくりとですが、走りながら…
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ゴール!!!!!!
最後 まで だけ 走り抜けました!
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結果は 13時間35分
制限時間までは残り25分でした
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そして、今回ウルトラマラソンに出るきっかけとなった難波さん(左)もほどなくして無事にゴール!
経験者として、初心者の我々に丁寧にアドバイス&サポートをしてくださったMさんを真ん中に記念写真!
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![](https://assets.st-note.com/img/1650981599787-2dKfvoAziP.jpg?width=1200)
こんな感じで、本番2ヵ月前にノリと勢いで100キロのマラソン大会にエントリーした私の挑戦は無事に終わりました。
47歳のおっさんだって、やりゃ~できるんです(笑)
でも、これは応援してくれた皆さんのおかげです!
改めてお礼申し上げます。ありがとうございました!!!
ちなみに100キロを完走できたことで、自分の中で変化が起きました。
またエントリーした日からやっている習慣もあり、このおかげで完走できたとも思っています。
これらはまた別の記事で書きたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
▼大村信夫 プロフィール
https://an-life.jp/portfolio/10