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ラジオで200通メール採用された人の考え方


◯自己紹介

・ラジオのメール投稿歴

 こんにちは!
おむちって名前で内田真礼さんのラジオにメールを送っています。
 真礼ちゃんのラジオでは初採用が2018年4月で、そこから2024年3月まで単独番組や、二人番組、他番組のゲスト回など、何らかの真礼ちゃん出演番組で毎月採用していただいていて、最高で72ヶ月連続採用されていました。
その後24年夏に真礼ちゃん出演番組で通算採用数200通を達成しました。
毎月1通採用を1年続けて12通、それを10年と考えても120通なので、6年で200通までいったのはかなりハイペースだったなぁと思います。


・過去記事

 この記事は当時、世界的なパンデミックが起きてライブやイベントが一切無くなった時期に、他の界隈のラジオリスナーが「おうちでラジオを聞こう!みんなメールを送ってみませんか?」とメールの書き方記事をあげられていて、自分も書いてみようかなと思ってアップしたものでした。
 この記事は反響が結構あって、「おむちさんのあの記事見てメール送ったら読まれました!」というDMやリプなどは片手に収まらない人数からもらいました。他の人にもメールを読んでもらえるうれしさ楽しさを知ってほしいって気持ちがあったので、自分もそういう連絡をもらって自分のこと以上にすごくうれしかったです。
 でも最近読まれないなーなんてそんな時期が来ていませんか?というわけで、今回は何通か読まれてきた人が今後気にしてメールを書いていくとさらにいいかも?と、自分が今まで考えていたことをまとめていきます。

◯心がけていたこと

・一気に仕上げようと思わない


 メールを書くときに書き出しから最後の締めまで一気に綺麗に書こうと思わないほうがラクです。
自分はネタを思いついたら箇条書きでメモっていました。
例えばライブ感想メールを書こうと思ったら、
・オープニングの登場が◯◯だった
・MCで~~を話していた
・衣装は△着目がめっちゃ好みだった
・アンコールの日替わりが推し曲だった
など、書きたい内容をメモっておいて、時間のとれるときにそれぞれ肉付けしていく感じです。

・長くしすぎない


 ライブ感想メールは特にそうですが、最初から最後まで好きポイントを盛り込もうとするとめっちゃ長くなります。採用されるメールは大体、音読したときに40秒~1分くらいが多いです。長すぎるメールは採用されません。「感想メールいつも書いてるけど一回も読まれたことない…」って人は長すぎるかもしれないので、全部盛り込むのをやめて「セットリスト、演出面に重点を置いたメール」、「衣装やMCに重点を置いたメール」のように伝えたいことを絞って感想メールを書くのもいいと思います。
そうすると、感想1通目に「全体を通した感想メール」を読んだあと、「1通目で触れなかった事柄で補足的に採用」される確率もあがります。

 例えば、感想メール1通目で「全体について触れたメール」を読んで本人の感想を話す、作家さんが2通目を渡す、という流れがあります。このときに、本人が1通目の感想でセットリストについて少し語ったと仮定します。作家さんの手元に2通目の候補として、「セットリストについてピックアップされたメール」、「MCについてピックアップされたメール」があれば、後者が2通目として本人に渡される…といった感じ。
 番組によっては、良いこと書いてるんだけどちょっと長いんだよなーというメールを掻い摘んで断片的に読まれたりするケースもありますが、それは他にちょうどいいメールが来ていなかった際の最終判断な気がします。
(自分は作家ではないので断言はできませんが、作家の立場で推敲し直してわざわざ採用してあげるケースってどれくらいあるんでしょうかね?)

・接続詞を自然に使う


 良くない例文
「※※は◯◯なので、~~△△が□□なので、××だと思いました!」
一つの文章内で接続詞の「なので」や「から、だから」「ため」等が2回出てくるとちょっと気持ちが悪いです。僕はこれを「ので~ので~文」「から~から~文」と呼んでいます。ちょっと頭が悪く見えてしまうため、できるだけ避けたいところです。

例文の修正①
別の接続詞で言い換える
「※※は◯◯なので、~~△△は□□ですし、××だと思いました!」
例文の修正②
一つの文章を二つに分ける
「※※は◯◯なのででした!~~△△が□□なので、××だと思いました!」
どちらかを試してみると違和感なくなります。オンエアで何通も採用されている方々のメールを聞いてみると、こういうことを自然にできていることがわかると思います。

・わかりやすく伝える


 感想メールではない、いわゆる「普通のふつおた」では「自分は先日こういうことがありました。真礼ちゃんは最近こういう経験ありましたか?」と日常の出来事から質問につなげるメールもありますよね。そういったときに導入部分をいかに完結でわかりやすい取っ掛かりにできるかは腕の見せどころです。(状況説明の部分で長くなりがちじゃないでしょうか?)
 また、真礼ちゃんのラジオでは過去に「あなたの仕事について教えて!」や、「ゲーミングPCについて教えて!」といった、パーソナリティに説明することを求められるメールテーマがありました。

 専門用語を使って説明するのはラクです。でもそれは同じ業界にいる人や同じ趣味の話が伝わる人にしか伝わらないし、触れたことのない人に興味を持ってもらうにはどういう説明をすればいいかと考えながら書いています。
 試しに、自分は国家資格である一級電気工事施工管理技士を持っているので、苦手な人はとにかく苦手な電気を例に、専門の観点からわかりやすく説明できるかやってみます。

・一般論の説明例
 例えば、一般家庭のコンセントは電流値が20アンペア(A)を超えると安全のためにブレーカーがオフになるように設計されています。(単相100Vの一般的な電灯回路の場合)ケーブルの許容電流値(きょよう でんりゅうち)を超えて電気を流し続けると発熱し発火、火災につながるためです。許容電流値を超える前にブレーカーを落として安全策を取っています。電流(A、アンペア)を求める計算式は消費電力(W、ワット)を電圧(V、ボルト)で割ると求められるので、1300Wのドライヤーに流れる電流Aは1300W÷100V=13Aです。

・かいつまんだ説明例
 これを究極にわかりやすくすれば、計算過程を省いて「消費電力の1300Wから0を2つ取ると電流値になるから13Aだよ」と説明でき、「1300Wのドライヤーと1000Wの掃除機を同じコンセントから同時に使うと、13A+10A=23Aで20Aを超えるからブレーカーが落ちる。」と電気に詳しくない人にもイメージしやすい説明となります。(電気製品には仕様が記載されたシールが貼ってありますが、電流値の記載が無く、消費電力の記載しかない場合が多いです。でも細かい概念は置いておいて、実生活で必要な知識は「消費電力から0を二つ取れば電流値になって、20Aを超えるとコンセントのブレーカーが落ちる」これで十分です。)

・興味を持ってくれた人向けのプラスアルファの説明例
 ちなみに、分電盤内のブレーカーは定格が20Aとなっていますが、一般的なコンセントは100V15Aが定格となっています。また、コンビニで見かける業務用の電子レンジで1500Wの電子レンジがありますが、一般的なコンセントの100V仕様では安全を満たせないので200V仕様で生産されています。
なぜ200Vなのかというと、同じ定格消費電力1500Wなら1500W÷200V=7.5Aとなるので、電圧を2倍に上げれば流れる電流は半分となり、ケーブルの発熱を抑えることができるからです。
 また、「洗面所と廊下にある別々のコンセントからドライヤーと掃除機それぞれ電源を取ればブレーカーは落ちなくなる?」と想像されると思います。でも実はそれぞれのケーブルが天井内で接続されて同じブレーカーにつながっていたら同じ回路となり、別のコンセントから電源を取っていても大元のブレーカーの容量はそのままなので、結局落ちるときもあります。

・メールとしてまとめるなら
 上記の説明をメールの取っ掛かりにするなら、「一般論の説明例」の段落は不要です。「プラスアルファの説明例」も「PS.」として補足でメールのラストに書きたければ書く程度で良くて、大事なのは「かいつまんだ説明例」の段落をいかにわかりやすく、簡潔に聞きたい質問文につなげられるかです。
状況説明から締めの質問につなげるいろんなメールに使える考え方だと思います。

・距離感を大切に

 新曲リリースの感想メールを例にすると…
1「◯◯買ったよ!」
2「◯◯買いました!」
3「〇〇購入しました!」
4「〇〇購入させていただきました!」
と、この一言だけでも複数パターンで書けますが、ラジオで聴いててどれが違和感ないですか?1の「買ったよ!」は、初めて送る人だとちょっとフランクな気もします。(真礼ちゃんはそういうこと気にしない人ですが、他のパーソナリティで「コイツ馴れ馴れしいな?」とツッコミが入っているメールを聞くことがたまにありますね 笑)
4の「購入させていただきました!」は全く失礼のない表現で丁寧なのはいいことですが、ちょっと硬いかな~とも思うので自分は2か3で書くことが多いです。

◯スランプの時の考え方

•不採用のパターンは3種類

①収録時の候補に上がらないパターン
 パーソナリティがイベントに出演された次の収録では通常はイベント感想メールがメインになります。
そのタイミングで「最近ぼくはお菓子にハマっています。○○さんは最近好きなお菓子はありますか?」といった日常のふつおたを送っても優先度は低いです。
パーソナリティがイベントの感想メールよりも最近好きなお菓子の話をしたいのであれば読まれるかもしれません。
 まず何より送るタイミングが重要。メールの内容自体に問題も無いけど、パーソナリティのその日の気分にも左右される、といったパターン。
(多分、収録前の打ち合わせで作家さんから今週どんなこと話す?と軽く打ち合わせているはず)

②収録時の候補には選ばれていたものの優先度が低かった、
 もしくは読みたかったけど時間が無かったパターン

 ある収録日までにメールが30通送られてきたと仮定します。
ライブの感想回とかはもっともっと多いと思いますね。
アニメの感想10通、雑誌インタビューの感想10通、日常のふつおた10通と仮定して、その中から10通くらいを候補として選別します。ですが、30分番組でふつおたに割ける時間は12分くらいでしょうか。オープニングトークとジングル明けのフリートークで5分、コーナーメールとお知らせエンディングトークで10分、曲とジングルで3分、これで30分。
ふつおたに割ける12分間で1通3分とすれば4通ほど。候補を10通に絞っても全ては読めないわけですね。
話が盛り上がれば3通や2通しか読めなかったというときもあるでしょう。
この段階まで辿り着いて読まれなかったのであれば、メールを送るタイミングも、文章構成も問題無いと思うんです。運が無かっただけです!笑 と、自分は思っています。
読む候補まで残っていたのか、それ以前だったのか知りたいですよね~。気になるよね。

③収録時には採用されていて丸々読まれていたものの、
 オンエア時にはカットされていて実質無かったことになっていたパターン

 これは収録の映像番組を普段から見ている方なら気づいていると思いますが、オンエア上では1通目を読んでいるのに机の上には読み終わったメールが2枚ある...など。
1通目を読んでいるなら机の上には台本用紙とメール原稿の1組しか無いはずですよね。
これは採用したけど、スタッフ判断で尺に収めるためにカットされた説があり、何とも言えないパターンです。(レアパターンなのであまり気にしなくていいと思います。)
ちなみに、尺に合わせるためにメールを読んだ後のそのメールに対してのトークを微妙にカットされていることはよくあることですが、そこでパーソナリティが何を喋ってくれていたのかって見てて気になります。

 上記3パターンが不採用の大まかなパターンかなと個人的に思っています。
その収録での「候補◯◯通」の中に選ばれるように書けていれば次第に採用されていくと思いますが、採用基準とかって知らされていないので難しいところではあります。なので、まずは丁寧にわかりやすく簡潔に書くことが大事かなと思います。

 読まれない時期って"読まれた"、"読まれなかった"の2択で悩みがちですが、2番目と3番目は運が無かっただけとも言えるので悩みすぎないほうがいいと思います。

◯採用メール一覧

 スクショで振り返ろう企画。おまけコーナーです。
じゃあ実際に、「読まれるメールって元はどんな文章なんだろう?」って自分がこの記事を読む側だったら感じるので、採用されたメールを紹介して終わります。振り返りコメント付き。
 ちなみに、真礼ちゃんの場合はラジオネームに注意書きで、呼び捨て希望とか、くん付け、ちゃん付け希望と添えるとそれに沿って読んでくれます。

・アニメの感想メール

【内田真礼の真礼充ラジオ】
20.05.18 #184 はめふら感想

本人とファンの大半が理解できる略称なら正式タイトルでなくて全然OK、
『はめふら』は特に長いので…

・楽曲の感想メール

【内田真礼の真礼充ラジオ】
21.04.05 #207 内田真礼 12thシングル『ストロボメモリー、カナリア』感想

「リフ」とはその曲を形作る特徴的な繰り返されるフレーズのことで、
ギターで作られたリフを「ギターリフ」と言います。
『カナリア』ではイントロ歌いだしの2秒~14秒、
歌いだしサビからAメロ間の17秒~29秒といったギターのフレーズがこの曲のリフになります。
サビ後半の「裏打ち」とは、『カナリア』の1サビで例えると、
1分17秒~32秒までのドラムのフレーズのこと。
「裏打ち」は『ギミー!レボリューション』の2分40秒から始まるギターソロをはじめ、
いろーんな曲のいろーんな場面で使われてるよ。
『世界が形失くしても』のイントロ14秒~ とかね。
ちなみに、真礼ちゃんも「ユースフルはAJ Nightで披露されたバージョンだと思っていたら、
今回のためにミックスし直したバージョンだったんです」と話されていました。

・イベントの感想メール

【内田真礼の真礼充ラジオ】
22.09.19 #245 さんかれあイベント感想

真礼充ラジオは真礼ちゃん本人がメールに全て目を通して自分でメールを選ぶラジオ。
なので、イベント全体をまとめて1通で振り返りやすいメールが採用されやすかった。
音読して1分半くらいの長文メールも採用してもらえる番組だったので、
このメールより多少長くなっても大丈夫でした。
締めを質問にしなくても採用してもらえるときは、
パーソナリティから見て良い文章が書けているときだと思う。

・ふつうのふつおた

【内田真礼の真礼充ラジオ】
19.11.04 #170 焦った出来事

なぜトニー・スタークなのかと言うと、
当時真礼ちゃんはMARVEL作品にハマっていた時期だったから。
締めの質問はトニー・スタークについてではないので、
このメール全体の修飾語として使っているパターンですね。

【内田真礼の真礼充ラジオ】
22.03.21 #232 ブレイクから10年

ブレイクイヤーから10年の年だったので、このメールは時が来たら書きたいと思っていました。
夜あそびでちょうどトークテーマがあったことで、ナイスタイミング。
リストアップした事柄について全て語ってくれていて、
すごくじーんと来た回でした。
蘭子のソロ曲にフリガナ書かなかったけど、ミスなく読んでくれて真礼ちゃん好きって思った。

・二人パーソナリティの番組

【佐倉と内田のガンガンGAちゃんねる】
21.03.11 #082 過去収録時の衣装について

番組名が「佐倉と内田の~」なので、本来なら挨拶もその順にするべきと思います。
ただ、個人的に語感がこっちのほうが良かったのでこれで送っていました。
声優ラジオでは決まった挨拶がある場合も多いので、
合わせると読まれやすいかなと思います。
郷に入っては郷に従え、という考えでいます。

【声優と夜あそび2020 プレミアム 下野紘×内田真礼】
20.08.05 #008 オンエア日の過ごし方

プレミアム会員限定の5分~10分くらいの尺だったので、
一言質問といった感じの短いもの。
パッと見てパッと答えられる程度の質問がちょうどいい尺でした。

・アニラジ

☆真礼ちゃんがパーソナリティの場合
【乙女ゲームの破滅フラグしかないラジオパーソナリティーに転生してしまった…】
22.01.15 #DJCD ゲストへ質問

真礼ちゃんについてのエピソードを取り上げつつ、
ゲストの二人への質問に終着させてうまく構成できたメール。
ラストの※はオンエアでは読まなくていい補足の一文。
真礼ちゃんは「何だっけアレ…ほら…」とドわすれしやすいタイプなので。
また、メールを読むのは真礼ちゃんだから、
ゲストの二人のことは普段真礼ちゃんが呼んでいる呼び方で書くとすんなり読めるかな?
ということで、松岡くんとみほちゃん。

☆真礼ちゃんがゲストの場合
【青春ブタ野郎はバニーガール先輩とおるすばん妹のラジオを聴きたい!】
18.12.05 #006 豊浜のどか役について

メール本格的に送り始めて半年ちょっと経って、初めて作品のゲスト回で採用されたメール。
今思えば、別にみんなフルネームで合わせなくていいし、
顔文字がキャピキャピしすぎている。
真礼ちゃんのツンツンしたボイスを着信音にしたいとか言い出して、
キャスト陣で盛り上がっていたのでよかった。笑

【ぼっち・ざ・ろっく! ぼっち・ざ・らじお!】
23.08.16 #032 パーソナリティに質問

一般的にはゲストが来るときはゲスト宛に質問を書くけど、
ゲストについてどう思う?とパーソナリティに聞く逆パターン。
ちなみに青山さんから、「真礼ちゃん?テメー、馴れ馴れしいんじゃね~の?」
と、ツッコミが入っていました。
青山さんは僕と真礼ちゃんの関係値知らないからね…笑

・生放送ゲスト

【文化放送 こむちゃっとカウントダウン】
19.09.21 #880 内田真礼 2ndミニアルバム『you are here』リリース、
テーマメール「ヒア(冷)っとした出来事」

地上波番組は居住地域も読み上げるので、ラジオネームに添えて書きました。
挨拶と二段落目はオンエアでは全カット、
「メールテーマの~」から読まれていました。
「メールのこの経験結構あるよね~」と共感得られていてよかったです。

【鷲崎健のヨルナイトヨルナイト】
24.05.30 #1692 内田真礼 4thアルバム『TOKYO-BYAKUYA』リリース

挨拶「ヨナヨナパップ」を入れなくても採用されたので、
あまり重要じゃないのかなと思った。
このメールは音読すると25秒いかないくらいの短さだけど、
鷲崎さんのような喋りが上手なパーソナリティは、
話のフックだけ書けばあとは向こうで話を広げてくれる。
生放送なこともあるし、シュッと簡潔に。


ここまでご覧いただきありがとうございました!
楽しんでいきましょう!

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