47,000人の球児たち。
バッターをのけぞらす
インコースへのコントロール。
何度もチームを救った
4番打者のスリーベース。
磨き上げた右打ちに、
自らを犠牲とするバント、
一瞬でチャンスに変える盗塁は、
努力の賜物と言えるだろう。
野球のおもしろさは、
たしかに試合の中にある。
けれども、
人を感動させるのは、
君たちの2年半積み重ねた努力なんだと思う。
ポジションに付くはずの9人がいる。
ベンチから声を出すはずの11人がいて、
背番号をもらえずスタンドから
盛り上げるはずの部員たちもいる。
2020年。
高校3年生の球児は、約47,000人。
その全員の努力は、
決して無駄にはならない。
2021年も、それ以降も、
夏が来るたびに、
私たちは、思い出すだろう。
高校球児全員に、
プレイボールは、必ずかかる。