こどもが稼ぐということ
こどもかんぱにーという
子ども達が、自分で作品や
商品を作って販売するという
夏の短期教室を開いて、約8年。
開始した時に参加してくれた子は、全員小学生。
凄く否定された。
子どもにお金の事を教えるなんて!
稼がせるなんて何事?
組んでくださる企業を求めたけれど、相手にされなかった😭
でも、生きていく上で稼ぐ力は必要だよね?
組織に属しても、直接ではないかもしれないけれど、組織に利益をもたらさないと、いずれ潰れてしまうやん。
なので、こどもかんぱにーではお金の勉強をする時間を作っていた。
インフレやデフレとは?投資とは?
世界のお金と日本のお金の価値の違いとは?…というものから、お給料や、生活費などの身近なものまで教えてもらう。
そもそも、お金って?そんな疑問も聞いてくる子もいた。
ATMではいくらでも引き出せると思っている子もいた。
こどもかんぱにーで一番伝えていた事は、お客さんが価値をつけるという事。
こちらがつけた値段に価値が見合わなかったら、お客さんは購入しない。
じゃあ、100円で売る!と
いう子もいたけど、材料費やその他にかかったお金より安かったら赤字だよね。と
話すと、そっかーと理解する。
小学生が作るものだから、
プロ並みというわけにはいかない。
じゃあどうやったら価値があがる?
見せ方を工夫する!
もっと練習して、少しでも
いいものを作る!
一生懸命、お客さんに
声をかける!
制作してる様子を発信する!
その場で、パフォーマンスを
する!などの色々なアイデアをキラキラした目で話してくる子ども達。
そう。
子ども達は、お金や稼ぐ事に
対してネガティブなイメージはない。
赤字だったー!とか、売り切れ目指したけど無理だったー!とか、一瞬落ち込むけど
次回はこうやってみよう。と
考えてる様子も見える。
はっきり言うと、まだ親の保護のもと、生活は出来るわけで、金額も数千円の赤字だったりする。
子ども達にとっては大金だけど、親がカバー出来ないわけではない。
失敗は、早いうちに重ねたほうがいい。
そして、子ども達が
話すのは、いくら売れたとか
稼げたというお金の話は二の次で、お客さんが喜んでくれたよ。だったり、なんで作ったかの話が出来て嬉しかった。という話が一番最初。
商品とお金の交換を通じて、
人との関わりを学んでいる。
否定されてから、数年がたち
子ども達にお金の話は必要だという事が一般的になった。
そして、こどもかんぱにーで
育った息子は、自己投資を覚え、音楽機材やパソコンを買い作品を作ったり、お金にブロックがないからか、クラファンなどで集めた資金でイベントを開催している。
そして、
お金で価値を測る事はない。
他の子達もイベントなどに出展している。
お金の話を子どもにするなんて!という時代はとっくに
終わったと思う。