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◆仕事が大好きな私が、里帰り出産してよかった話

「旦那に親としての自覚が湧きにくい」
「産後1ヶ月の苦しみは旦那にも共有したほうがいい」
そんなツイートを目にするなかで、わたしは「里帰りしてよかった」と心の底から思えたので振り返ってみる。

染み渡る実家のありがたさ

コロナに関する産院のルールを守るため、当初の予定より2週間前倒しで里帰りした。産前1ヶ月半、産後1ヶ月半。長かったような一瞬だったような。

産前の半月はテレワーク。あと1ヶ月の日中はTVer見放題、おうちヨガし放題。幸いにも健康妊婦だったのでさらに夕方は犬の散歩と、風呂掃除に、母と共にキッチンに立ち、夜は両親と撮り溜めのドラマ視聴。

産後はさすがに2週間くらいは体がだるく、かつうまく母乳が出なかったり、寝かしつけがうまくいかなかったりで、メンタルも低迷。そんななかで「今日の晩何にしようかな」なんて考えてられない。だから、誰かが回してくれる生活のうえに乗っかって過ごせることが、本当にありがたかった。

テーブルにつけば三食出てきて、ひとりでゆっくりお風呂に浸かれる。それが約束された里帰りは、心身ともに健康的で、産後のいろいろがスピーディーに回復していったように思う。


周りへの好影響

わたし自身にとってはもちろんだが、父母、そして主人にとっても「里帰り」したことがよかったのでは、と感じている。

◆両親にとって初孫で、我が子の存在が彼らにとって親孝行になった
◆主人にとって10年ぶりの一人暮らしで、1人で暮らす大変さを再認識する機会になった

両親の変化

両親の変化は顕著だった。母は新生児や赤ちゃん用品を調べすぎて、Instagramの広告が常に産婦向けのものになったし、
父はどこぞやからわたしが生まれた時のホームビデオを取り出してリマスターしてくれたり、極め付けにいつの間にかカメラを新調していた。(母に内緒で)

特に、お風呂上がり、我が子の泣き声が微かに聞こえてあわててリビングに戻り『娘を抱っこしてあやす母をカメラで撮影する父』、を見たとき「これも親孝行というんだろうな」と実感した。産んでよかったなぁと思った。

主人の変化

主人からは里帰り当初「便りがないのは元気な知らせ」というほど連絡はなかったが、予定日まで1ヶ月を切ると、LINEやLINE通話がくるように。

彼はだいたいなんとかなる主義で、ポストを確認しないことはザラだし、汚れた服を放置してお気に入りなのにワンシーズンでダメにすることもよくあるタイプ。(なんとかなってないw)

そんな彼は次第に、家がどんどん汚れていくことと、ひとりで犬の世話をやっていることに疲れたようで、「いつ帰ってくるんだっけ〜」と連絡が来るようになった。
「部屋をきれいにしたからいつでも帰ってきていいよ〜」と掃除後の部屋の写真とともにメッセージがきたときは「かわいいところあるじゃん」と微笑ましかったw

当たり前に教授されていたことが当たり前ではなかった、と脳で分かっていてもなかなか実感が湧かない。し、すぐ忘れる。1番いいのは身をもって体験すること。
現に産後、彼の担当家事はいくつか増えたし、いざとなったらできる家事のラインナップも増えた。

実感した大変さは、またすぐ忘れるのかも、だけど、「一度体感した」としていないとでは雲泥の差。K.O.は見込めなくても、ボディーブローのようにじわりじわり効いてくるはず。

実家との距離感や配偶者のタイプはそれぞれだから、「あなたにとってはどうか」が語れない話だけど、里帰りって悪いことばかりじゃない、いいこともある。そんなことをここに記しておきたかった。

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P.S.実家のTVがこれになってたんですよ。最高でした。

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