JAEA 夏期実習に参加してみた
こんにちは。大学4年のもちおです。
今回、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(JAEA)の夏期休暇実習生として大洗研究所に来ています。
みなさんにJAEA夏期実習はこんな感じ!を伝えられるよう頑張って綴りたいと思います。(初めてのnoteなので、拙いところもあると思います汗)
JAEAとは?
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(JAEA, Japan Atomic Energy Agency)と呼ばれる研究開発機関です。原子力科学技術を通じて、人類社会の福祉と繁栄に貢献することを目的として活動しています。
独立行政法人から国立研究開発法人に変わったり、動力炉・核燃料開発事業団から核燃料サイクル開発機構という名前に変わったあと、日本原子力研究所と組み合わさったりと…。色々な統合の歴史があるみたいです。
原子力について学んでいると、自然と目にする組織です。
JAEA夏期休暇実習生とは?
JAEAの原子力人材育成センターが主導でやっているものです。原子力分野の人材育成のため、学生に原子力について学ぶ機会を提供する一貫として、このような受入制度があります。大学や高専のお休み期間である夏休みに受け入れています。
応募資格は大学生、高等専門学校生、大学院生などなど。学生であれば参加できそうです。(多少の要件はありますが)
実習テーマ
実習テーマは「高速炉を用いた核的検討に関する実習」です。これは高速炉・新型炉研究開発部門 大洗研究所 高速炉サイクル研究開発センター 高速実験炉部 高速炉技術課における実習テーマになっています。
モンテカルロコード(MVP、MCNP…)であったり、高速炉の標準解析システムであるJUPITER標準解析コードなどを用いて、高速実験炉「常陽」を対象に核的検討を行うとのこと。
この実習には2つ小テーマがありました。自分はそのうち、「小型金属燃料高速炉」の設計を選びました。
入寮 | 自宅から実習先の大洗まで
大洗研究所の場合、寮は桜道寮と国際会館の2つでしょうか。国際会館のほうが大洗研究所に近いです。筆者は国際会館のほうに入寮しました。ちなみに国際会館だと実習参加者ではない海外の方もいらっしゃいます。
特急ひたち号で品川から水戸駅まで移動。その後鹿島大洗線で大洗駅に向かいました。鹿島大洗線はSuica等ICカードに対応していないので、一度水戸駅で改札から出て切符を買いました。
さて、JAEA実習で悩まされたのが移動です。大洗駅までは特段困ることなくたどり着けます(Suicaが使えないのは、都内にずっといる身からすると少し戸惑いはしましたが…)。
ここからです。JAEA大洗研究所は、大洗駅から南に行ったところにあります。用意される寮はその研究所の真隣にあります。近くのバス停と路線を調べたところ、休日は運行していませんでした。平日は7時ごろと16時ごろの2本しか走っていないみたいなんです。
ということで、事前にいただく資料には「実習先の担当者に迎えに来ていただくなど調整して、無理であればタクシーでも大丈夫ですよ」ということが書かれていました。
自分はたまたま平日に移動していたのと、公共交通機関の利用が推奨されていたので、平日2本しかないバスで移動しました。中には大洗駅や涸沼駅から歩いて寮に来る方もいるのだとか。
その日は16時半ごろに寮につきました。
ご飯は?寮生活は?
夏期実習はテーマによって、実習の期間が異なります。自分の選んだテーマは長く、3週間です。
洗濯機と乾燥機は完備されています。洗剤は各自用意ですが、持参すれば不自由なく洗濯できます。物干し竿もあるので、外で干すこともできそうです。(自分は家の浴室乾燥をよく使うので、あまり外に干すことに慣れてません汗)
食事ですが、事前に5日分の喫食を頼むことができます。それ以降はロビー近くの喫食の申込書のようなものに◯か✗をつけて、喫食を頼むかどうかを記入します。
実習中に喫食が国際会館に運ばれ、寮内のロビーにおいてある冷蔵庫に小鉢とおかず計3皿/人が冷蔵されます。なので実習から帰ってきたら電子レンジで温めて、ご飯は炊飯器からよそって、味噌汁も注いでという感じになります。(お安いという噂です。)
コンビニはあるの?スーパーは?
スーパーは歩ける距離にありません。コンビニであればセブンイレブンとファミリーマートが歩ける距離(徒歩5分)のところにあります。コンビニの品揃えは良く、自宅から持ってき忘れた!があってもなんとかなる予感がしています。(柔軟剤とか買いました)
Tips
トイレットペーパーは、管理人さんに言えばもらうことができるそう。
寮の食事は、大洗駅近くの”桜道寮”で作られて、毎日頼まれた分だけ持ってきてくれる。そして1食400~500円ぐらいと言われている。
寮の食事は、食べ終わったら自分で食器を洗って片付ける。
部屋に冷蔵庫がない。ロビーに置かれている共用の冷蔵庫に、付箋に自分の名前と日付を書いて飲み物などを置くことになる。
部屋は無駄に広い。(海外の人向けに作られたそうなので、このような広さだったり構造になっている?)
ということで、JAEAって?夏期実習?どんなテーマ参加してるん?などなどを書き留めてみました。原子力を専攻している学生が少ない日本ではあると思います。が、少しでもJAEAの夏期実習についてイメージが湧くような記事になっていれば嬉しいです。
まだまだ実習は続くので、また何か発信していけそうであれば、発信していきます!
それでは。