キンマいい加減にしろ

近代麻雀が主催する(プレゼンツって書いてあるけど、要は主催だよね)「麻雀最強戦2022」の告知で一悶着あった。
(リンクは張らないので、自分でNoteは探してほしい)

目立ちたいならもっと必死になれ

断っておくが、プロ側の持つべき危機感としては正しい。盛り上がらないコンテンツを持続させる義務は企業にはない。星の数ほどあるエンタメの世界で、麻雀プロの世界を今まで以上に魅力あるコンテンツにしようとするなら、内部の人間はもっと必死になるべきだ。

星の数ほどあるエンタメの中の、星の数ほどいる同業者の中で、自分に光を当ててもらいたければ、やりすぎくらいでいい。実際、友添プロが枠をもらったのも本人の必死さが伝わったからだろうし、麻雀プロは概してその辺に甘えが強すぎる。

営利企業の営利イベント

その一方、主催者の姿勢としては誤っていると思う。「出してやるからプロモーションはお前らがやれ」という姿勢で、うまくいかなければ放り出す、それはエンタメのつまみ食いだ。30年やっているイベントでそんなのあるのかと思う。

もし、自分が主催するイベントを成功させたい、新たな試みを成功させて持続させたい、そう思うなら、最初からプロモーションへの協力義務を明文化した契約書でも何でも交わすべきなのだ。それが成熟したビジネスの世界だ。30年やってまだ未成熟なのか。

成功するかどうかわからない劇団の興行で、劇団員にチケットノルマを課し、本人にある程度の数のチケットを買い取らせて売上を確保する、という手法がある。売った分が(あるいはその何割か)が本人のギャラだ。

これは搾取みたいなものであり悪しき慣習だけれど、一方で、劇団の存続にかかわる部分だけに、リスクの分散という意味では所属劇団員にも頑張るインセンティブがある。劇団が存続してこそ興行があるからだ。劇団員は自分のために、興行の質にもコミットせざるを得ない。

最強戦はそのインセンティブすらほとんどない。広報宣伝をどれくらい頑張ってどれくらい効果があったかというのは定量化できない。麻雀みたいな実力評価が定まらないゲームで、次回以降も自分が出られるか分からない。そういうものをエンタメとして使おうというなら、プロモーションのあり方は主催者が考えておかなければうまく回るはずもない。

暗黙裡のうちに

「いい塩梅にやれ、さもなくば来年はないと思え」

のような態度で「自発的な」協力を求める。これは単に優越的地位の濫用でしかない。想像すればわかるだろうけど、芸能の世界でこれが進むと枕営業みたいなことが頻繁に起きる。女流プロならわかるんじゃないの。

芸能界に限らず、こういうのは下請のあるような世界で日常的に行われてきて、現在でも残っている悪習なんだけど、下請法も改正されたしどんどんそういうのはなくなっていくことも確かだ。

ペーパー一枚交わせないビジネス

協力すべき内容、協力すべき期間、要はいつからどんなことをプロモーションしないといけないのか。守秘義務や競業禁止義務などはあるのかないのか。そういった事項について、出場に際してペーパー交わさないのか?交わしているけど明文化されてないのか?

交わしていないなら主催者の、交わしているけど履行しないなら出場者の怠慢だ。いちいち「けしからん!」とか言ってNoteでプロ側の人間に叩かせるようなことではない。

近代麻雀って昔っからそうだよね

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