妻からの教え - エンタメをユーザーとして楽しむことの重要性
ぼくは音楽業界ではあるが一応エンタメ界の人間である。YouTubeがエンタテインメントであることは理解しているので、ぼくの知識と経験がこのチャンネル運営にとって何より重要と思っていた。
しかし、妻は突如として素晴らしいアイデアを持ってくる。
ブランディングのために、このチャンネルのアイキャッチとなるオープニング動画の作成は必須と考えていた。プロダクトアウト的な思考になっているかもしれないが、妻の影響力を高める為にチャンネル全体のイメージを表現しておく事は大切だと思ったからだ。ぼくとしては動きのあるワクワクする動画を作りたいと思ったが、知識と経験がついていかなそうであった。
「コマ撮り動画は?」
と、妻の一言。元々羊毛フェルトを画面上で動かしていく様な「動画」を作りたいと思っていたのだが、ぼくはそれを「動画撮影」で実現するにはどうしたら良いか?ばかり考えていた。「羊毛を紐で引っ張って動かす」とか、「CGを使うか?!」なんて大それたことも考えたりしていたのだが、どれも実現不可能に思えていた矢先だった。
妻の考えでやってみよう!
この時ぼくには直感があった。ぼくはエンタメ界にいるとは言え、所詮は音楽業界である。かたや妻は、エンタメ界に身こそ置いていないが、幼い頃から芸能大好き!エンタメ大好き!で育っていた。到底ただの「音マニア」であるぼくが、その発想力で叶うはずもない。妻がユーザーとして培ってきた幅広い経験はそれほど価値のあるものだったのだ。
良い感じだ!というかイメージ通りだ。。。
ぼくのアイディアは、チャンネル名の文字形に作った羊毛フェルトが一文字ずつ動いて、チャンネル名が完成して、「▲▲▲▲工房!」と子供の声で入る様なイメージだった。これをぼくは、リアルタイム動画かCGで作ろうとしていたのだった。しかし、それには圧倒的に知識と経験、そして機材・予算が足りなかった。妻はそれを写真撮影のみで見事に実現したのだ。
どうして思いつかなかったのだろう?
ぼくももちろん「コマ撮り」は知っていた。しかし、「動画かCGで作るには?!」と頭が完全に凝り固まっていて、全く思いつかなかった。。その点、妻は普段からあらゆるエンタメに親しんでいるから、その知識は本当に豊富で柔軟性がある。もちろん仕事としてやっている者としての経験が生きることもあるが、やはりユーザー視点が一番素直でインパクトがあるのかもしれない。
また妻から一つ大切なことを教わった。