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スタイルは残る

ファッションは廃れるがスタイルは残る。スタイルは永遠。ココ・シャネルの言葉です。

流行というものは毎年移り変るけれど、確立された「らしさ」は不変。シャネルは、毎年流行を生み出していますが、流行は変っても誰が見ても一目で「シャネル」と分るスタイルを生み出したから、いつまでも古くならずにファンを魅了するのです。シャネルに限らず、ブランドに共通する要素です。

今、北京オリンピックの最中、様々な競技の選手がそれぞれのスタイルを見せてくれています。フィギュアスケートであれ、ジャンプであれ、スノボーであれ、選手の演技や競技への向かい方、オリンピックへの考え方もそれぞれのスタイルがあり一目で私たちは「らしい」と感じとることが出来ます。ファンもスタイルに惹かれてお気に入りの選手は異なります。

有名人でない、私たちもよく「自分らしくありたい」と口にします。では、自分らしくとは何なのか分かっているでしょうか。意識せずともきっと、周囲の人に「私らしさって何?」と尋ねてみれば何かしら答えてくれるでしょう。きっと仕事ぶりにも「らしさ」が出ているに違いありません。または、SNSのにアップしていることを見ればその人のスタイルが分かるかも知れません。「らしさ」は大切にしたい。

でも、それだけでは「スタイル」とは言えません。話をブランドに戻します。「ブランド」として世代を超えて受け継がれるためには「スタイル」は重要な構成要素です。「スタイル」になるには、やっぱり唯一無二その人の独自性、そして誰にも負けないスキルや発想が必要なのです。そしてそれに共感してくれる人々がいなくてはならないのです。あの人のスタイル素敵!と言って共感してもらえなければ「スタイル」にはなり得ません。

「スタイル」と呼ばれるにはハードルは高い。しかし、人生100年時代、有名にならなくても、もし何かに真剣に取り組んでいるのであれば「スタイル」は持ちたい。「私らしくありたい」と言っても、共感してもらえなければ「どうぞご勝手に」と言われるでしょう。応援してくれる人はいない、仕事であれば評価はされない、お客様は来ない、ビジネスにもならない(笑)

「スタイル」は存在感でありメッセージです。「自分らしさ」を主張するのであれば「スタイル」にまで極めたい。オリンピック選手たちに刺激されて、あらためて自分のスタイルを考えています(YK)


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